企業組合とは?

企業組合は、日本の法人の一種で、特定の目的を達成するために、個人や企業が集まって設立する組織です。企業組合の特徴は、その目的が組合員の共通の利益を追求することにある点です。組合員は共同で事業を運営し、その結果を分配します。

企業組合は、特に中小企業や個人事業主にとって有用な組織形態とされています。なぜなら、個々の業者が単独で行うには難しいような事業活動を共同で行うことが可能になるからです。例えば、共同での購買、販売、広告、商品開発、研究開発、人材育成など、様々な事業活動が可能です。

具体的な運営体制については、企業組合の規模や目的、業種により異なりますが、一般的には組合員の中から選出された役員が組合の運営を担当します。役員は組合の方針を決定し、その実行を監督します。また、組合員全体の意見を反映するための総会などが定期的に開かれ、重要な決定は組合員の投票によって行われます。

企業組合の設立には、一定数以上の組合員が必要であり、企業組合法に基づいて設立届を提出し、その承認を受ける必要があります。また、組合規約を定めることにより、組合の運営方法、目的、組合員の権利と義務などを明確にします。

なお、企業組合は組合員の共同の利益を追求することが目的であるため、組合員以外に利益を分配することは原則として認められていません。