リーセンシーとフリークエンシーとは
リーセンシーとフリークエンシーはセットで使用されることが多いキーワードです。
リーセンシーとは
リーセンシーはRecencyと書き、同じユーザーへある広告を再度表示させるまでの「間隔」を表します。
間隔は数日から数週間に分けられることが多く、間隔を区切るさいには「リーセンシーを切る」とよく言われます。
一般的には、リーセンシーの期間が短いほど、ユーザーの反応率も高くなる傾向にあります。
フリークエンシー
フリークエンシーはFrequencyと書き、同一ユーザーに表示する広告の「頻度」を表します。
広告出稿者が最適な回数を調整して、同一ユーザーへ同じ広告ばかりあてすぎないように調整することが重要です。
ユーザーに自社のサービスや商品を知ってもらうために何度も広告を表示することは大切ですが、頻繁に表示しすぎると嫌悪感を感じるユーザーが発生したり、無駄な広告費が発生する可能性も高まります。
覚えておきたい関連キーワード
リーセンシー効果
リーセンシー効果とは、直前に見た広告によってユーザーの行動に影響を与える効果のことを言います。
例えば、入店前に見たおすすめ商品の広告に影響されて、その商品を買ってしまうといったこともリーセンシー効果の1つになります。
他には、リマーケティング広告でもリーセンシー効果の概念を活用しています。例えば、ユーザーがサイトに訪問してから、3日目のユーザー、7日目のユーザー、30日目のユーザーといったようにセグメントを分けます。それからサイトへの最終訪問日から早い順に広告の配信を強めると、リーセンシー効果が発揮されてコンバージョンにつながりやすくなることが多いです。
フリークエンシーコントロール
短期間に同じ広告を何度も表示されると、ユーザーはその広告に対して悪印象を抱いてしまう可能性が高まります。それを回避するために行われるのがフリークエンシーコントロールです。同一ユーザーに対して、表示する広告の回数や頻度を調整するために用いられます。
フリークエンシーキャップ
フリークエンシーキャップのキャップはcapと書きます。capには「帽子」などの意味の他に「上限」といった意味もあります。つまり、フリークエンシーキャップとは、広告の表示頻度に上限を設けるという意味を持っています。
フリークエンシーキャップを適切に設定することで広告運用を最適化できます。制限をどのように設定するかは商品やサービスによって異なります。最初にフリークエンシーキャップをかけずに運用して、データを元に最適なフリークエンシー数を知ることもできます。
リーセンシーとフリークエンシーの活用事例
リーセンシーとフリークエンシーは、ユーザーと商品に応じて適切に組み合わせて活用することが大切です。
サイト訪問日からどのぐらいの期間が経過した時に、ユーザーの購入モチベーションが最も高いのかを考えます。
適切なタイミングで再度広告に接触させることで、実際に購入というアクションを取ってもらうことを目指します。
女性用化粧品を売る事例
女性用コスメの通販サイトを訪問したユーザーに対し、リーセンシーとフリークエンシーを活用する事例を考えてみましょう。
ユーザーが口紅のページを訪問したため、口紅の広告をリターゲティングで表示することにしました。
その際、フリークエンシーを7回に設定し、広告の配信時期を3か月後に設定しました。3ヶ月というのは口紅が1本なくなるまでの平均期間を見越してのことです。このようにリーセンシーとフリークエンシーを設定することで、ユーザーが新しい口紅を必要としてない可能性が高い時に広告を何度も表示することがなくなり、適切なタイミングで広告を配信できる可能性が高まります。
その結果、広告費の効率的な利用とリピート率アップが見込めることになります。
まとめ
同一ユーザーに同じ広告をどの程度の頻度で接触させるかは重大な検討事項です。リーセンシーとフリークエンシーを適切に組み合わせて、費用対効果を高めていきましょう。