SMARTとは?
SMARTとは、目標を確実に達成するための要因を理解するために使われるフレームワークもしくはチャートです。それぞれの要素は「SMART」というそれぞれのアルファベットから始まるものです。具体的には、まず目標を設定します。
その上で、「Specific」つまり具体的な目標で、誰が見ても明確なものかを考えます。そして、「Measurable」つまり目標達成の度合いを客観的に測れるかを確認します。具体的な数値や変化などを測定できる目標を作ることで、達成が明らかになるからです。そして、「Achievable」つまり達成することができる現実的な目標なのかを確認します。単なる理想なのか、その人や部署が成し遂げられる範囲にある目標なのかを見ることも重要です。
「Relevant」つまり最終的なゴールと関連しているか、という点も見るべきです。目標は短期、中期、長期的な観点からいくつも作っていきますが、その長期的な最終目標に関連しているかを見ます。そして、「Time-bound」つまり目標の期限を定めるべきです。期限がない目標は、努力の質が下がってしまう可能性があり、目標達成を危ういものとしてしまうからです。
フレームワーク
フレームワーク(framework)は物事を倫理的に思考するための枠組みという意味で使われています。状況や情報を的確に分析し、会社ごとに浮き彫りになった課題や方針へアプローチしていく手助けとなるものがフレームワークです。
SMARTはなぜ必要なのか
SMARTは目標を明確に設定するためのフレームワークです。つまり会社がどこを目指せして突き進めばいいのかを指針を提供してくれるものです。またSMARTは各々の社員のタスク目標設定にも活用することができます。
学生時代の定期考査の試験前勉強等、「とりあえず」で勉強して中々続かないなんてことは多かったと思います。これは目標に具体性が含まれていないからです。抽象的なもの〜定期考査の例で例えれば「とりあえず勉強しよう」〜ではなくて、具体的なもの〜「今日は日本史を室町時代まで終わらせた後に、復習を古墳時代まで行おう」〜に変えていこう、ということです。
人間は明確のゴールを持つとそこまで突き進むという傾向があります。目標が抽象的だと、その業務がいつ終わるかわからずタスクパフォーマンスに影響が出てしまうのです。
SMARTの活用事例
SMARTの法則に基づいた目標設定は、様々なシーンで活用されています。たとえば、コーポレートサイトの成果率を上げるという目標に対して、どのようにアプローチしていったら良いかを見るために活用される事例を考えることができます。最初は単に「売り上げを伸ばす」という目標設定であったものを、測定可能かという要素で洗い直し、アクセスを今までの3倍にする、購買件数を4倍に増やすといった具体的な数値を入れて目標に修正しました。その上で、6か月後という期限を切って、細かく1か月ごとにすべき施策と効果の検証のタイミングを明確にしていきます。
こうすることで、あいまいだった目標を明確にして、それぞれの部署ですべきことがはっきりとしてきます。そして、期限が決まっていますので、それぞれのスケジュールの中で何をいつまでに終わらせるかという予定を組みやすくなります。目標というあいまいなものが、具体的な作業内容の検討という形に昇華されていくというメリットが生まれています。
まとめ
SMARTは、達成したい目標そのものを検討して具体化するために役立つ考えです。そして、目標達成のために何をいつまでにしたら良いかを確認するのに役立ちます。