Facebookのエンゲージメント率とは?
SNSとして圧倒的な普及率を誇るFacebook。しかも他のSNSとは違い画像・動画と文章をバランスよく取り入れながら投稿できるというメリットを持っています。他のSNSではセールやイベントの告知だけをシンプルに行い、その詳細をFacebookで紹介する、そのうえで公式サイトや販売サイトへと誘導する、といったパターンもよく見られます。
そんなFacebookを活用したマーケティングにおいて重要なポイントとなってくるのが、エンゲージメント率です。エンゲージ(engagement)とは「約束、契約」といった意味を持つ言葉で、このケースでは投稿に対して閲覧者からどれぐらいの反応があったのかを示す指標として使われています。
SNSに限らずWeb上のマーケティングにおいては閲覧者からどれだけ反応が得られるかが大きな意味を持っています。いくら多くの人の目に触れる機会があっても、そのほとんどが素通りでは意味がありませんし、目的はあくまで売上や知名度のアップですが、そこに結びつけるマーケティングが求められます。そうした状況を可視化するのに役立つのがエンゲージメント率なのです。
SNSの反応といえば「いいね!」がよく知られていますが、Facebookのエンゲージメント率でもこれが重要な意味を持っています。さらにシェアやクリックもその反応に含まれます。その投稿を閲覧した人数(リーチ数)に対してこうした反応がどれだけあるかを示したのがエンゲージメント率というわけです。ですから、エンゲージメント率は、
エンゲージメント率=エンゲージメント(いいね!・コメント・シェア・クリック)の数÷リーチ数
の計算で求めることができます。シンプルでわかりやすいですが、リーチした人の反応を確認できる強力な指標と言えるでしょう。
Facebookのエンゲージメント率を向上させるには
エンゲージメントはいわゆるユーザーの好感度です。ユーザーの興味・関心を惹く投稿でなければエンゲージメントを上げることはできません。こういう問題に直面した時は投稿者側の心理ではなく閲覧者側の心理に立つことが1番の策です。
あなたが普段インスタグラムやTwiterでいいねやRTをしているのはどういった投稿でしょうか。アパレルやスポーツ用品等人の趣向によりけりなものはさておき、自然の雄大な景色やかわいい動物の癒し画像、面白いハプニング動画などにエンゲージしているのではないでしょうか(筆者は海外ならではの雄大な自然の景色が大好きです)。
製品・サービスに関する投稿はどうしても、それに対して一定の興味を持つユーザーにしかインプレションを与えることができません。要は人を問わない投稿が一番刺さりやすいのです。あなたのオフィスからの景色等を一度投稿してみてください。意外にエンゲージが伸びるかもしれません。エンゲージが増えればそれだけ多くの人に自分のFacebookアカウントを知ってもらえることになるのですから結果としてCV見込み客に繋がったりするとも考えられます。
Facebookのエンゲージメント率の活用事例
ですからエンゲージメント率の活用では2つのポイントが重視されます。
まずエンゲージメント率そのものを上げること。やはりSNSの投稿においては画像が大きな比重を占めていますからも、まず多くの人の目に留まる画像をトップに持ってきたうえで投稿する必要があります。また、継続的に閲覧してくれる人が増えるほど反応もよくなるため、リピーターを獲得するような投稿を心がけるのも重要な点です。
具体的にはセールやキャンペーン、イベントなどの告知だけでなく、会社や店舗、従業員の日常的な光景、開催されたイベントの様子など、会社・店舗そのものに興味を持ってもらえるような取り組みが挙げられます。
もうひとつはエンゲージメント率をいかに売上・知名度アップに結びつけることができるか。単に「いいね!」がたくさんつくだけでなく、より閲覧者に興味を持ってもらえるような投稿が求められます。そこで投稿ごとのエンゲージ率をチェックし、どんなタイプの投稿が好まれているのか、多くの人に興味を持ってもらえるのかを分析したうえで投稿の路線を調節・修正するなどの取り組みが行われています。
まとめ
いまやネットビジネスは多くの人に目に触れるための取り組みだけでは不十分、いかに興味をもってもらい、反応してもらうかが問われます。その意味でもこのエンゲージ率はシンプルながらとてもSNSでのWebマーケティングにおいて重要な役割を担っていると言えます。