9セグマップとは?
Webマーケティングでは顧客分析が非常に重要になってきます。顧客がどんな目的で自社の製品やサービスを利用・購入してくれたのかを分析することで再び利用してもらうための戦略づくりを行うわけです。結果だけでなく手順を細かくチェックすることで分析を精密に行っていく過程が求められると言えるでしょう。
そんな顧客分析の手法の一つとして注目されているのが「9セグマップ」です。その名前のとおり顧客を9つのセグメントに分類したうえでマッピングすることで自社の顧客層の分析をし、マーケティング戦術を練る判断材料にするものです。
この9セグマップの基本となる9つのセグメントの分類には、まず5つのセグメントが土台となっています。「ロイヤル顧客」「一般顧客」「離反顧客」「認知・未購買顧客」「未認知顧客」です。名前を見ただけでも内容は容易に推測できるでしょう。大きく分けると「リピーターとして頻繁に自社製品を買ってくれる顧客」「自社製品を購入してくれたことはあるけれどもそれ以来縁がなくなっている顧客」「将来的に顧客になってくれる可能性がある見込み客」「これまでまったく縁のないユーザー」の分類になります。
当然それぞれのセグメントごとに異なるマーケティング戦略を展開していくのはもちろんですが、この5つのセグメントをさらに細分化したうえできめ細かな戦略を行うための方法となるのが9セグマップなのです。
この9セグマップでは5つのセグメントのうち「未認知顧客」を除く4つをさらに「積極」「消極」の2つに分類します。積極に分類された方は将来的に再び買ってくれる可能性が高いと判断できる一方、消極と判断された場合は低くなるわけです。
9セグマップの活用事例
ロイヤル顧客や一般顧客と言えども必ずしも積極的な理由で製品を購入しているとは限りません。たまたま店が家から近いから、セールでほかより安く買えたからといった「軽い」理由で利用している可能性もあるわけです。ですからロイヤル顧客だからといってリピーターとして継続して購入を続けてくれるとは限らず、引っ越しや他の店のほうが安くなったからといった「軽い」理由で「離反顧客」になってしまう可能性もあります。
ですから9セグマップで積極・消極を分けることで、消極に分類した顧客に効果的にアピールするマーケティングを行うことができます。家から近い理由で購入してきたロイヤル顧客には店そのものの魅力を伝えることで、引っ越しなどをしたときにも引き続き購入してくれる可能性を高めることができるわけです。
まとめ
この顧客の購入頻度だけでなく積極・消極という購入姿勢も取り入れることでよりきめ細かなマーケティングが可能になります。販売業だけでなく幅広い分野で導入できる戦略として評価することができるでしょう。