1.DSP広告とは?
複数の媒体にまとめて広告を出して幅広くマーケティングを展開していくことができるアドネットワークの登場によってWebマーケティングは大きく変化したと言われています。
より広く、多くの人の目に留まるような広告・宣伝よりもむしろターゲティングをしっかり行ったうえで潜在的な顧客層にいかにピンポイントに届く広告・宣伝を打つことができるかが問われるようになっているのです。
そんなWebマーケティングの需要に合った手法として注目されているのがDSP(Demand Side Platform)広告です。
アドネットワーク広告とよく比較されますが、アドネットワーク広告はマーケティングを広く展開していくためのネットワークを構築することが目的なのに対してDSPはそのアドネットワークやSSPと接続することによって複数の媒体に広告配信を行うことができるようになります。
もう少し具体的に見ると広告を出す側が潜在的な顧客層となるターゲットユーザーに対してリアルタイムで広告枠の入札を行うことでマーケティングを行うことができます。
まず広告枠が表示され、広告主が入札する形で獲得を目指します。最終的にもっとも高額を付けた広告主の広告を掲載するのですが、こうした入札の流れがリアルタイムで、しかもごく短い間で行われているのが大きな特徴です。
アドネットワークをはじめとしたさまざまな媒体を管理したうえで行われるため、入札し広告枠を獲得することで幅広い範囲に広告を表示することができます。
しかも膨大なデータの蓄積に基づいて半自動的に最適な広告配信先を決定しているため、「どの媒体にアピールすればマーケティングの効果を最大限に発揮することができるか」といったマーケティングにおけるもっとも難しい部分をクリアしやすいのです。
2.DSP広告の種類
現在日本国内だけでもかなりの種類のDSP広告サービスが存在します。中でもトップシェアを誇っているのが「MicroAd BLADE」です。デジタルサイネージをはじめとした幅広いデバイスに配信可能な点がとくに評価されています。
これと並び称されるのが「FreakOut」です。とくにブランドイメージの構築やブランドイメージを前面に出したマーケティングに適していると言われています。
ほかにはBtoBマーケティングに特化したサービスを手掛けている「MarketOne」、Googleが展開している「ディスプレイ&ビデオ360」、海外への配信も手掛けている「Bypass」などが代表的なDSP広告の種類として挙げられます。
3.DSP広告のメリット
最大のメリットはやはりピンポイントに広告を配信することができる点です。データベースに蓄積された膨大なデータを元に配信先を選択することができるため、費用対効果の高いマーケティングが可能です。例えば20代の女性をターゲットにしたい場合にはこの層の目に触れやすい媒体に広告を出すことができるのです。
しかもDSP広告を使い続けることでさらにデータが蓄積され、ターゲティングの精度を高めていくこともできます。
4.DSP広告のデメリット
一方デメリットとしてはある程度費用が掛かってしまう点が真っ先に挙げられるでしょう。ターゲティングの精度を上げることで対費用効果を高めることができるのは事実ですが、一方で多くの人の目に届けば届くほど費用がかかってしまうのです。
例えばユーザーが広告やバナーをクリックするたびに課金が発生する「CPC課金」という課金方式の場合、クリックしてサイトに訪れたユーザーが実際に顧客になってくれない限り費用ばかりが加算されてしまうことになります。
さらに広告が表示される回数に応じて料金が加算される「インプレッション課金」というタイプもあります。企業・商品の知名度アップやブランドイメージの構築という点では非常に優れたメリットを備えている一方、売上アップに結び付くマーケティングをしたい場合には費用がかさんで元がとれるかわからない面もあるのです。
5.DSP広告の注意点
デメリットとも重なりますが、運用の手間がかかる点にも注意したいところです。半自動的に広告を配信できると書きましたが、自分で運用することも可能です。自動の方が当然手間がかからないわけですが、必ずしも潜在的な顧客層に届く形で広告を出せるとは限らないデメリットがあります。
それに対して運用型ではユーザー属性をはじめとしたデータをあらかじめチェックしたうえで運用するためより高い精度で相応しい場所に広告を出せる、または状況に応じて柔軟に対応できるといったメリットがあります。どちらがよいかを考えてから判断することになるでしょう。
先程DSP広告の種類ごとに大まかな特徴について触れましたが、それぞれに強みがあります。自分たちのマーケティングやターゲティングにマッチしたところを選ばないとコストと手間ばかりがかかってしまい思うような効果が得られないという難しい面もあるわけです。
一方でうまく自分たちの目的とうまくマッチするDSP広告を見つけてうまく活用できれば絶大なマーケティング効果も期待できる。うまく使いこなせるかどうかで大きな差が出やすい手法とも言えそうです。
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