1.バイラルマーケティングとは?
近年マーケティング業界で聞かれるようになったバイラルマーケティングの「バイラル」は英語表記すると、Viralになります。これはVirus(ウイルス)の派生語です。日本語に訳すとバイラルマーケティングとは「ウイルスのように広まるマーケティングスタイル」となります。
ウイルスが広まっていくためには、ウイルス源が必要です。バイラルマーケティングも同様で、広まっていくためのコンテンツが必要になります。それを「バイラルコンテンツ」と言います。広められるようなコンテンツを作成し、それがいろいろなチャンネルを介して広がっていき、多くの人に認知されるマーケティング手法です。
現在ではSNSでだれでも手軽に情報を発信できます。このためバイラルマーケティングの有効性が、認知されつつあります。
バイラルマーケティングはバイラルコンテンツを発信するところまでが企業側の担当範囲です。そのコンテンツを拡散するかどうかは、あくまでも見た人の自由意思にゆだねられます。この部分がステルスマーケティングとの大きな違いです。ステマの場合、企業が情報の拡散に積極的にかかわっているからです。
2.バイラルマーケティングのメリット
バイラルマーケティングのメリットとして大きいのは、コスパの良さです。成功すること前提ですが、低コストで高い宣伝効果が得られます。ひとたび誰かの注目を集めれば、そこからSNSで爆発的に広がる可能性もあります。
そうなれば自分たちが何もしなくても、知名度は自動的に高まります。商品やサービスの売れ行きもアップしていきます。中小企業やベンチャーのような経営基盤がまだしっかりしていないところでも、十分勝負できます。
バイラルマーケティングの場合、口コミやSNSで広がっていくのがミソです。口コミやSNSの場合、情報発信している人と似たようなユーザーが目にする機会も多いです。
ということはコマーシャルのような不特定多数の人に発信するよりも、潜在的な購買層にピンポイントで情報発信できるのもメリットです。このような部分もコスパの良さにつながっていきます。
3.バイラルマーケティングの注意点
バイラルマーケティングの注意点として、いったん人気に火がつくとこちらがもはやコントロールできない点が挙げられます。爆発的に人気が出て、供給する側が需要に追いつけなくなる恐れがあります。
また不正な申し込みが増える恐れも出てきます。インセンティブを目的にして申し込みが殺到し、結果的には赤字になってしまうリスクも想定できます。
バイラルマーケティングはバズる半面、炎上の恐れもあります。バイラルマーケティングはバイラルコンテンツからSNSで広がっていく工程には、原則手出しできないからです。
SNSで情報が広がっていく際にこちらの意図しない情報が出てくる可能性も考えられます。その結果炎上してしまって、制御不能の状況になるかもしれません。
またステルスマーケティングとみなされる恐れもあるので、この部分も注意しなければなりません。特に消費者を騙す行為をするとステマと判断され、違法行為になる可能性もゼロではないです。
もしバイラルマーケティングを行うのであれば、しっかり計画を立てて慎重に物事を進めていったほうがいいです。試行錯誤をして、情報が広がるためにはいろいろな工夫を施していったほうがいいでしょう。
4.バイラルマーケティングの成功事例
過去にはバイラルマーケティングを仕掛けて成功した事例もいろいろとあります。その中でも典型的なのは、韓国のとある歌手の戦略です。2012年に世界的にヒットした楽曲があります。独特なダンスで日本でも話題になりました。これは韓国の音楽レーベルのバイラルマーケティングだったといわれています。
まず音楽を流行させ、そしてそこからK-POPを世界に進出させるきっかけにしようとしたのです。実はこの楽曲を仕掛けるにあたって、この音楽レーベルは1年以上にわたって準備していました。
まずアメリカにオフィスを設立して、有名なアーティストと水面下で契約を交わしました。しばらくその事実は公表せず、先ほどの楽曲をヒットさせるための最適なタイミングで契約を発表したのです。
また日本の有名なお菓子メーカーも過去にバイラルマーケティングを仕掛けたことがあります。主力商品はガムだったのですが、2010年代の後半、若者のガム離れが進んでいました。そこでこれまでの主流だったテレビコマーシャルを用いない宣伝戦略を練りました。
その代わりに動画サイトを有効活用しました。動画やSNSでプロモーション活動を行った結果、10代を中心に人気を集めました。そして登場人物のつぶやきを発信することで、爆発的に商品が認知されるようになったのです。
動画の中で俳優やアイドルがダンスを踊っているのですが、10代の中高生を中心に「踊ってみた」動画が多数アップされました。本家の動画再生回数もプロも開始から1カ月の段階で1000万回を超える再生数を記録しました。このプロモーションの結果、テレビによる公告を用いなくても十分な広告効果の得られることが立証されました。
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