Z世代とは?
Z世代(ぜっとせだい)とは、1990年代後半から2010年代初頭に生まれた人々を指す言葉で、いわゆる「デジタルネイティブ世代」とも呼ばれます。Y世代(ミレニアル)に続く世代で、スマートフォンやSNSを当たり前のように使いこなしており、デジタル環境が生活の中に深く根付いていることが大きな特徴です。
年齢層
明確な定義は存在しませんが、一般的には1995年頃から2012年頃までに生まれた人々をZ世代と呼びます。2025年現在では、おおむね12歳から30歳程度の年齢層が該当します。この年代は、幼少期からモバイル端末や高速インターネット環境に親しんできた初めての世代といえます。
他世代との違い
Z世代は、X世代・Y世代(ミレニアル)とは価値観や情報接触の方法に大きな違いがあります。
-
X世代(おおむね1965~1980年生まれ):
-
主にアナログメディアに親しんで育った。
-
電話やテレビ、新聞が主要な情報源。
-
-
Y世代(1981~1994年頃生まれ):
-
インターネットが普及し始めた時期に成長。
-
デジタル環境に順応しつつも、アナログ文化も経験している。
-
-
Z世代(1995~2012年頃生まれ):
-
生まれたときからインターネット環境が整っていた。
-
SNSや動画コンテンツを日常的に活用し、個人でも情報発信が可能。
-
主な特徴
Z世代には次のような傾向や特徴があります。
デジタルネイティブ
生まれながらにしてインターネットやスマートフォンに触れてきたため、操作や活用に関する習熟度が非常に高いとされます。新しいアプリケーションやサービスに対する適応力も高く、複数の情報源を行き来しながら判断する能力に長けています。
SNSによる情報収集と発信
Google検索よりも、InstagramやTikTokなどのSNSを使った情報収集を行う傾向があります。また、自身のSNSアカウントで日常的に情報を発信し、他者と繋がることが自然な行動パターンです。
多様性の尊重
ジェンダー、宗教、人種、価値観の違いを柔軟に受け入れる姿勢を持つとされ、社会的マイノリティに対しても高い共感力を示す傾向があると言われます。このような多様性への感度は、社会問題やブランド選択にも影響を与えると考えられています。
所有より体験を重視
Z世代は「モノ」より「コト(体験)」を重視する傾向があり、旅行、イベント、ライブ、推し活などの体験型消費が目立ちます。また、体験をSNSで共有することも1つの価値として捉えられています。
自己表現の重視
自分らしさやオリジナリティを大切にし、それを発信する手段としてSNSが活用されています。フォロワー数や「いいね」の数よりも、共感や関係性を重視する傾向があります。
用例
「Z世代向けの商品はSNSでの話題性が重要になる」
類義語・対義語
-
類義語:デジタルネイティブ
-
対義語:団塊世代、X世代