リスティング広告の広告文、および効果的な広告文の作成方法について解説していきます。
リスティング広告の広告文は、「広告見出し(Yahoo!ではタイトル)」半角30字、「説明文」半角90字が組み合わさってできており、この内容をユーザー目線で精査することで、高い成果が見込めます。
広告文に含むことができる内容は、検索ユーザーを混乱させないよう、入稿規定で制限されています。また、「キーワード挿入機能」や「広告カスタマイザ/アドカスタマイザー」といった、広告文を検索ごとに最適化する機能もあります。
このようなリスティング広告の広告文にかかわる情報を整理し、解説していきます。
「リスティング広告を始めてみたい」
「リスティング広告の成果を高めたい」
といったリスティング広告のご相談については、「リスティング広告運用代行」をご覧ください。
リスティング広告の全体像から把握したい方は以下の記事をご覧ください。
リスティング広告の広告文の構成要素とは?
リスティング広告の広告文を構成する要素は、
- 広告見出し(Yahoo!ではタイトル)
- 説明文
- 表示URL
- パス(Yahoo!では表示URLのディレクトリ)
の主に4つです。
それぞれの要素について確認していきます。
リスティング広告の広告見出し(タイトル)
Google広告では「広告見出し」という表現が使われていますが、Yahoo!広告では「タイトル」という表現が使われています。
Google広告の「見出し」も、Yahoo!広告の「タイトル」もルールは同じです。
この広告見出しは、半角30字まで設定することができ、最大3つまで表示されます。ただし、見出し3は表示されないことも多く、入りきらない文字は…で省略されます。
広告見出し(タイトル) | |
文字数 | 半角30字 |
最大表示個数 | 最大3つまで |
参考:Yahoo!広告ヘルプ|入稿規定(PC・スマートフォン・タブレット)(検索広告)
リスティング広告の説明文
Google広告における説明文も、Yahoo!広告における説明文もルールは同じです。
この説明文は半角90字まで設定することができます。最大2つまで表示されます。
説明文 | |
文字数 | 半角90字 |
最大表示個数 | 最大2つまで |
参考:Yahoo!広告ヘルプ|入稿規定(PC・スマートフォン・タブレット)(検索広告)
リスティング広告の表示URL
表示URLに関しては、特段設定する必要はありません。Google広告の「最終ページURL」、Yahoo!広告の「最終リンク先URL」を設定すれば、自動的に設定されます。「最終ページURL」、「最終リンク先URL」とは、ランディングページのURLのことです。
例えば、最終ページ URL が www.example.com/outdoor/hiking/shoes の場合、www.example.com が表示 URL となります。
参考:Yahoo!広告ヘルプ|入稿規定(PC・スマートフォン・タブレット)(検索広告)
リスティング広告のパス(表示URLのディレクトリ)
表示URLの配下に表示される文言です。アルファベットでも日本語でも設定することができます。
半角15字まで、最大2つまで表示されます。
任意設定ですが、クリックした先のページがどのような内容なのか伝えることができるため、ランディングページの内容に沿ったパスの設定が推奨されています
例えば、スポーツ用品を販売している通販サイトで、「シューズ」を含む検索に対して広告配信する場合、
example.com/スポーツ用品/シューズ通販
といったパスを設定することが考えられます。
パス(表示URLのディレクトリ) | |
文字数 | 半角15字 |
最大表示個数 | 最大2つまで |
参考:Yahoo!広告ヘルプ|入稿規定(PC・スマートフォン・タブレット)(検索広告)
リスティング広告の種類とは?
ここまで、リスティング広告の構成要素について解説してきました。ここまでの解説からもわかるように、リスティング広告は、GoogleとYahoo!に出稿することができます。実際には、GoogleやYahoo!が提携している検索パートナーの検索結果も含めて広告表示することも可能です。
また、Google広告、Yahoo!広告はともに、「拡張テキスト広告(Yahoo!では拡大テキスト広告)」「レスポンシブ検索広告」の2つのフォーマットが利用できます。
簡単な概要は以下の通りです。
広告見出し(タイトル) | 説明文 | 表示方法 | |
拡張テキスト広告 | 最大3つまで設定可能 | 最大2つまで設定可能 | 設定した通りに広告が表示される。 |
レスポンシブ検索広告 | 最大15個まで設定可能 | 最大4つまで設定可能 | 効果の良い組み合わせを学習し最適な表示をしていく。 |
また、Yahoo!広告では、画像を用いた検索結果でのリッチな広告掲載のフォーマットとして「検索連動型ブランディング広告」も提供されています。
リスティング広告のより詳しい入稿規定を知りたい方へ
リスティング広告は、文字数を守って入稿すれば必ず表示されるというわけではありません。
テキストを使って広告を作成する以上、読む人を混乱させたり、不快な思いをさせたりするような広告の作成は、各媒体が禁止しています。
具体的には、商材ごとのルール、使える文字・記号のルールがあります。
リスティング広告を始める前にチェックしておくとよいでしょう。
リスティング広告の便利な機能を5つ紹介
ここまで、Google、Yahoo!それぞれのリスティング広告の広告文の要素と、入稿規定についてみてきました。
リスティング広告はクリックされなければ意味がありません。検索ユーザーの属性や検索内容にパーソナライズされた広告の内容だと、クリック率が向上するといわれています。
そのようなパーソナライズ、より具体的には検索ユーザーの属性や検索内容に応じて広告文を動的に変更する手法は、Google広告、Yahoo!広告ともに5種類提供されています。
Google広告、Yahoo!広告で若干名称の違いがありますが、
- キーワード挿入機能
- 広告カスタマイザ(Yahoo!広告では「アドカスタマイザー」)
- IF関数
- カウントダウン(Yahoo!広告では「カウントダウン関数」)
- 地域挿入機能(Yahoo!広告では「地域情報の自動挿入」)
です。
詳しくは以下の記事をご覧ください。
リスティング広告作成時のポイントとは?
ここまで説明してきた拡張テキスト広告、レスポンシブ検索広告制作時のポイントを改めてまとめます。
拡張テキスト広告・レスポンシブ検索広告共通で気を付けること
実際に検索して表示結果を確かめる
入稿した広告がどのように表示されているかを確認します。特に気を付けるべき点は、以下が挙げられるでしょう。
- PC、スマートフォンともに掲載内容に不足はないか
- 特にレスポンシブ広告で、不自然な内容になっていないか
- 競合と同じような訴求内容になっていないか
- ユーザー目線に立った時に、クリックしたい広告か
どれも基本的な内容ですが、管理画面では確認できないものです。入稿が終わったら、表示結果も確認しましょう。
拡張テキスト広告で有効な施策
広告見出し1に狙っているキーワードを入れる
広告見出し1は必ず表示されます。日本語は左から右に読むため、最初に目に入る「広告見出し1」にどんな語句を入れるのかが、広告の成果を左右するポイントとなります。
指名キーワードを登録している広告グループの広告であれば、「MacBook」のように、指名キーワードが「広告見出し1」に入っているといいでしょう。
ミドルワードを登録している広告グループであれば、商品名ではなく、例えば「高機能ノートパソコン」のように、商品の魅力を伝えられる文言を入れた方がユーザーの目にとめるかもしれません。
拡張テキスト広告の「広告見出し3」に重要な情報を入れない
前述したように、「広告見出し3」は掲載されないことがあります。必ず表示したい情報は入れないように注意します。
ABテストのために広告を複数作成するときは、評価軸を明確にする
広告の成果を改善するためには、ABテストによって広告間の成果を比較することが必須です。ABテストをする際は、評価軸を一つに絞り、それ以外の要素には大きな違いを作らないように注意します。理科で行った、「対照実験」の考え方に似ています。
あるパソコンのおすすめしたいポイントが、「価格」「デザイン」「セキュリティ」「軽さ」の4種類あるとします。顧客はどの要素に反応するか分からなので、それぞれを訴求する広告文を作成します。
要素 | 広告文 |
価格 | 高機能パソコンなら〇〇|業界最安値で手に入る高機能PC |
デザイン | 高機能パソコンなら〇〇|カラーも豊富にご用意 |
セキュリティ | 高機能パソコンなら〇〇|セキュリティソフト搭載済み |
軽さ | 高機能パソコンなら〇〇|1kg以下の最軽量モデル |
これらの広告の中で成果の高い物が見つかれば、顧客が求めるパソコンのポイントをつかんだ訴求が見つかります。
適度な装飾で広告を目立たせる
Google広告、Yahoo!広告でよく使われる記号に、【】(隅付きかっこ)があります。広告の中でも目立たせたい部分に利用することで、広告文の印象を変えることができます。
広告文 | |
形式1 | 【高機能】パソコンなら〇〇|業界最安値で手に入る高機能PC |
形式2 | 高機能パソコンなら【〇〇】|業界最安値で手に入る高機能PC |
形式1は、高機能であることに焦点を当てている一方で、形式2は、ブランド名に焦点を当てています。
レスポンシブ検索広告を作成するときの注意点
訴求内容の重複を避ける
レスポンシブ検索広告では、最大15個の広告見出し、4個の説明文を登録することができます。これらの内容に重複があると、広告の内容として不自然となる場合があります。極端な例ではありますが、
高機能パソコンなら〇〇|業界最安値で手に入る高機能PC|高機能PCが業界最安で手に入る
以下のような広告見出しを見ると、「高機能」で「安い」ことしか分からない上、やや押しが強すぎるような印象すらあります。また、さまざまな訴求内容をテストできることがレスポンシブ検索広告の利点であるにも関わらず、その点を利用できないという欠点もあります。
まとめ
ここまでGoogle広告およびYahoo!広告の検索広告のフォーマットを見てきました。文字数の規定と、利用可能な記号の規定を満たせば、自由に広告文を作成することができるのがリスティング広告の特徴の一つです。
Google、Yahoo!どちらの媒体においても基本は「レスポンシブ検索広告」を作成し「拡張/拡大テキスト広告」を作成するという流れです。
検索語句を広告に入れ込みたい場合は「キーワード挿入機能」、商品名と、その在庫量、広告の配信設定といった動的な指標を広告に埋め込みたい場合は「広告カスタマイザ/アドカスタマイザー」の利用がおすすめです。
広告のフォーマットは随時更新されていくので、常に最新の形式で入稿し、機会損出を防いでいきましょう。
「リスティング広告を始めてみたい」
「リスティング広告の機能を使ってより成果の高い広告文を作成していきたい」
といったリスティング広告のご相談については、「リスティング広告運用代行」をご覧ください。