LINE広告のターゲティングについて解説します。
皆さんが普段から使っているLINEは、日本国内の月間ユーザー数が8,900万人(2021年6月末時点)を超えています。
さらに、SNS利用者中81.3%がLINEを利用しているという高い利用率を誇り、幅広い年齢層に支持されています。
LINE広告では、このような圧倒的な数のユーザーに対して、LINE上の登録情報や行動履歴、顧客情報など様々な切り口でターゲティングし広告配信が可能です。
また、LINE公式アカウント上の行動をもとにターゲティングを行う「クロスターゲティング」の手法も注目されています。
それぞれのターゲティングについて詳しく見ていきます。
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LINE広告のターゲティング一覧
LINE広告には4つのターゲティング方法があります。
デモグラフィック配信、オーディエンス配信、類似配信のような他媒体でも見られるターゲティングに加えて、クロスターゲティングという特徴的な手法があります。
クロスターゲティングは他のLINEプロダクト(LINE公式アカウント)で取得したユーザーデータを用いてオーディエンスを作成し、ターゲティング・類似配信を行います。そのため、オーディエンス配信・類似配信の1種ともいえます。
ターゲティングの種類 | 内容 |
デモグラフィック配信 | ユーザーの性別や年齢、性別、地域、OS、趣味・関心、行動、属性からターゲティングする方法 |
オーディエンス配信 | ユーザーのデータを直接使って対象のユーザーに広告を配信するターゲティング方法 |
類似配信 | オーディエンス配信で作成したオーディエンスをもとに、そのユーザーと行動が類似しているユーザーをターゲティングする方法 |
クロスターゲティング (オーディエンス配信・類似配信の機能の一部) |
LINE公式アカウントなどの他プロダクトで得たユーザーデータを活用してターゲティングを行う方法 |
LINE広告の各ターゲティングの詳細
「LINE広告のターゲティング一覧」でも記載している通り、LINE広告には4つのターゲティングがあります。
基本的なターゲティングは、「デモグラフィック配信」、「オーディエンス配信」、「類似配信」の3つです。さらにLINE広告の特徴的なターゲティングとして「クロスターゲティング」も提供しています。
それぞれの配信について解説していきます。
デモグラフィック配信
デモグラフィック配信とは他の広告媒体でも使われているようなユーザーの性別や年齢、性別、地域、OS、趣味・関心、行動、属性からターゲティングする方法です。
LINE側が持っているデータからこれらの属性が判断され、ターゲティングが可能になっています。
以下はそれぞれターゲティングの詳細です。
属性等は「みなし」としてターゲティングされている点にご留意ください。
ターゲティング | 内容 |
地域 |
「この地域に住んでいる人・この地域で働いている人・この地域に最近いた人」、「この地域に住んでいる人・この地域で働いている人」、「この地域に住んでいる人」、「この地域で働いている人」、「この地域で働いている人」 の5パターンから都道府県市区町村を選択可能 |
性別 |
「すべて」、「男性」、「女性」 の3パターンから選択可能 |
年齢 |
「すべて」、「上限15~64歳まで5年区切り、下限14~64歳まで5年区切り」 の2パターンから設定可能 |
OS |
「すべて」、「Android」、「iOS」 の3パターンから選択可能 |
趣味・関心 |
「ゲーム、デジタル機器・家電、スポーツ、職業・ビジネス、ファッション、家・インテリア・園芸、テレビ・映画、音楽、教育・学習・資格、金融、健康、書籍・マンガ、食べ物・飲み物、美容・コスメ、旅行、エンタメショッピング」 から選択可能 |
行動 |
「テレビ視聴頻度、キャリアの変更、コンバージョン、ゲームプレイタイプ、モバイル端末の変更、ネットワークの利用状況、購買経験、購買意向、転居」 から選択可能 |
属性 |
「配偶者、子供、携帯キャリア、推定収入、職業」 から選択可能 |
(2021年10月時点)
オーディエンス配信
オーディエンス配信とはユーザーのデータを直接使って対象のユーザーに広告を配信するターゲティング方法です。
例えば、購入したユーザーの端末識別IDのデータを用いて広告を配信し、そのユーザーに再び購入を促すといったことが可能になっています。
オーディエンス |
ウェブトラフィックオーディエンス LINE公式アカウントの友だちオーディエンス IDFA/AAIDアップロード モバイルアプリオーディエンス 動画視聴オーディエンス 電話番号アップロード メールアドレスアップロード |
オーディエンス名だけでは何のデータを扱ったものか分かりにくいため、それぞれのオーディエンスの内容について解説していきます。
ウェブトラフィックオーディエンス
LINE Tagのトラッキング情報を基にして作られたサイトを訪問したユーザーのデータです。サイト内の購入などのイベントに基づいたオーディエンスを作成することも可能です。
LINE公式アカウントの友だちオーディエンス
LINE公式アカウントの友だち、ブロック中の友だちのオーディエンスです。
IDFA/AAIDアップロード
保有しているIDFA/AAIDデータです。iOSの端末識別にIDFA、AndroidOSの端末識別にAAIDが割り振られており、それらを取得すればLINE広告のオーディエンスとして活用することができます。
モバイルアプリオーディエンス
アプリを開いた人・アプリ内で購入をした人など、アプリ内のイベントに基づいたデータです。
動画視聴オーディエンス
指定した動画広告の視聴ユーザーのデータです。動画の再生率を指定してオーディエンスを作成することも可能です。
電話番号アップロード
保有している電話番号のデータです。
メールアドレスアップロード
保有しているメールアドレスのデータです。
類似配信
類似配信は、作成したオーディエンスをソースオーディエンスとして選択し、そのオーディエンスに含まれるユーザーと行動が類似しているユーザーをターゲティングする方法です。
CVユーザー、LINE公式アカウントの友だちなどすでにかかわりのあるオーディエンスをソースオーディエンスとして設定すれば、CVや友だち追加を誘発しやすいオーディエンスに広告配信可能です。
類似オーディエンスでは、オーディエンスサイズ(類似率)を1~15%の中で1%刻み・自動の16種類の中から選択することが出来ます。
オーディエンスサイズが大きい→類似率は低いがリーチが広範囲
オーディエンスサイズが小さい→類似率は高いがリーチが狭い
という特徴を持っています。
クロスターゲティング
LINE広告の特徴的なターゲティングにクロスターゲティングがあります。
従来のターゲティング方法と異なり、LINE公式アカウントやLINE ポイントADといったLINEの他プロダクトで得たユーザーデータを活用してターゲティングを行うという方法です。
LINEの他のプロダクトを跨いでオーディエンスを共有し広告配信するという意味から「クロスターゲティング」という名前になっています。
クロスターゲティングの詳細はこちらの記事でご紹介しています。詳しくはご確認下さい。
まとめ
このように、LINE広告ではデモグラフィック配信、オーディエンス配信、類似配信の基本的な3つのターゲティングに加えて、LINEの他プロダクトのデータを活用するクロスターゲティングの機能も備わっています。さらに、LINE広告では今後ターゲティング精度がより向上していくことが見込まれています。
WebブラウザのCookie利用制限が強化される中で、直接顧客と関わりを持ってデータを蓄積し、そのデータを用いてターゲティングを行う手法は進化していきそうです。LINEはその先駆けとして広く活用されているため、今後の動向に注目です。
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