1.アドネットワーク広告とは?

アドネットワーク(As Network)は現在のWebマーケティングの動向にマッチした手法ともいわれています。複数の広告媒体を一括して扱いながら幅広い範囲にマーケティングを展開していくことができるからです。

例えばWebサイトだけでなくSNSなども展開しながらマーケティングを行っている場合、それらをまとめて配信のネットワークを作ったうえで広告をまとめて配信することができるのです。

こうした複数の媒体を活用してマーケティングを行う場合、ひとつひとつを運営するコストが無視できない負担になります。負担が大きくなればなるほど費用対効果のバランスが崩れる難しさもあります。アドネットワーク広告はそんな問題を解決できる方法として注目されているのです。

なお、アドネットワーク広告と似たようなアプローチを取るWebマーケティングにDSP広告という種類もありますが、こちらはアドネットワークも含めて複数のネットワークへの広告を管理できるツールのことです。

アドネットワーク広告のように広告のネットワークそのものを作るのではなく、ネットワークをひとつのプラットフォームで管理する形になります。この両者の違いも踏まえたうえで有効に活用していくことも重要でしょう。

2.アドネットワーク広告の種類

アドネットワーク広告そのものにいろいろな種類があるわけではなく、アドネットワークを展開している代理店や企業に様々な種類があります。ですからどれも基本的な仕組みは同じで、サービスの内容や市場規模、料金などが異なるということになります。

もっとも有名なのはGoogleが提供している「Google Display Network(GDN)」です。なんといってもGoogleが展開しているだけあって市場規模は世界トップ、さまざまなフォーマットの広告に対応しているなど規模の大きなマーケティングに適しています。

日本国内においてそのライバルとなっているのが「Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)」です。国内では最大規模のポータルサイトとなっているYahoo!Japanのほか、さまざまなメディアに広告配信ができるのが大きな特徴となっています。多くの人が利用するサイトに広告を貼って知名度を高めたい場合に適しています。

国内ではFacebookの勢いが衰えているともいわれますが、やはり無視できないのがFacebookを活用して広告配信ができる「Facebook Audience Network」です。これはFacebookのターゲティング機能を活用しつつ他のアプリも含めた広い範囲に広告配信ができるものです。Facebookをメインにマーケティング展開をしていく際にとても便利です。

3.アドネットワーク広告のメリット

メリットとしては先述したアドネットワークに入札として利用するだけで複数の媒体に簡単に広告を出すことができる点です。ある意味マーケティングを知名度の高い代理店に委ねるような形になるため、その知名度をうまく活用して宣伝効果を上げることができます。

また配信する時間や曜日・地域などを細かく設定することでターゲティングが可能になるため、費用対効果も意識した宣伝戦略がしやすい面もあります。

4.アドネットワーク広告のデメリット

一方デメリットとしては利用したアドネットワークとのミスマッチが挙げられます。例えばアプローチしたい層と、そのアドネットワークが得意としている層が噛み合っていない場合、いくら広い範囲に広告を展開しても十分な効果が得られない可能性があります。

例えばFacebookの場合、日本国内では若い世代の利用率が低いため、10代後半~20代前半をメインの顧客層としたビジネスにはあまり向いていない面もあるのです。

また、複数のアドネットワークを使い分けることもできますが、それぞれ入札方式や課金携帯、ターゲティングのアプローチなどが異なるためそれぞれの特徴を踏まえたうえで選ぶ、または比較検討する必要が出てきます。この段階で手間や時間がかかってしまいかねません。

5.アドネットワーク広告の注意点

こうしたメリット・デメリットを踏まえたうえでアドネットワーク広告を有効に活用していくことになります。デメリットに加えて注意したい点は複数のアドネットワークを利用した際の重複です。

それぞれが同じ媒体に広告を配信してしまうケースも出てきます。どちらも同じターゲット層を想定したうえで広告を配信するわけですからどうしてもこうした面が出てくるのです。重複した分広告に余計なお金を払うことになりますし、目にするユーザー側から「この広告しつこいな」と思われてしまうこともあります。

さらにデメリットの部分でも触れましたが、アプローチしたい層にきちんと広告が届くかどうか未知数な面もあります。まったく望んでいない、それどころか不適切な媒体に広告が掲載されてしまう可能性も出てきます。広い範囲に広告を出してくれるアドネットワークの方が宣伝効果が高そうに思えますが、こうした注意点も出てくるわけです。

あとは規模が大きいところほど配信停止に時間がかかりがちで迅速な対応ができにくい面もあります。Webマーケティングはまさにスピード感と柔軟性が求められるだけに気を付けたい部分でしょう。


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