ゲーミフィケーションとは?

ゲーミフィケーションとはゲームの概念をビジネスに持ち込み、応用することでソリューションや新たな計画の提案を目指す取り組みのことです。

ゲームが性別・世代を超えて注目を集めるようになったことで、ゲームの概念をビジネスや教育などに取り入れようという動きが進んでいます。このゲーミフィケーションもそんな潮流がもたらしたものと言えるでしょう。

ゲームの概念を持ち込むといってもそのアプローチはさまざまです。大きく分けると顧客にゲームの感覚を味わってもらう表面的なものと、ビシネスの根幹においてゲームの理念を持ち込む根本的なものに分けることができるでしょう。いずれにしろゲームが備わっている特徴やメリットをうまくビジネスに落とし込むことが最大の目的となります。

ゲーミフィケーションの活用事例

わかりやすい活用事例としては会員制やポイント性の導入によるレベルアップ制度が上げられるでしょう。製品の購入やサービスを利用するごとにポイントが加算され、その量と頻度によってランクをつける方法です。ランクが上昇するたびに割引率やポイントの加算率がアップするなどの優遇を用意するのはもちろん、それぞれのランクに名前をつけて愛着を持ちやすくするなどゲーム感覚を取り入れるのがポイントです。

例えば「戦士→騎士→英雄」など、いかにもレベルアップすることで顧客としてのステータスもアップするような付加価値を就けると購買意欲を高めることができます。

一方ビジネスの根本的な部分に取り入れる際にはゲームによく見られる目的とそれを達成するための障害、そして達成によってもたらされる報酬を明確に設定したうえでのプランニングがよく行われます。

ゲームの場合は初期設定の段階で目標が設定されており、それに興味を持った人がプレイする形になります。そして目標に到達するためにハードルが用意され、その部分こそゲームの根幹になるわけです。そしてハードルをクリアした時の報酬が素晴らしければ素晴らしいほどゲームの評価が高まり、口コミで評判が広がっていきます。

これをビジネスにも援用するわけです。ユーザーに目的意識を持ってもらう、例えば製品を購入するとお得なポイントがもらえる、あるいはイベントに参加するとさまざまな特典を得ることができるなど。そのうえでイベントに参加するための条件を用意する。最近よく見られるのはSNSにハッシュタグをつけたうえで投稿することでイベントに参加した形になり割引などの特典が得られるケースです。これがハードルと報酬の両方を兼ねることになります。

まとめ

これからのビジネスシーンは従来の「モノ消費」から「コト消費」にシフトしていくと言われています。それだけにこうしたゲーミフィケーションの取り組みはこれまで以上に重要なものになっていくのは間違いないでしょう。