4つのプロモーションとは?

マーケティングにおける4つのプロモーションとは、1960年にマーケティング学者であるE.J.マッカーシーが提唱したものの中のひとつを細分化しているものですです。4つというのはProducto,Price,Promotion,Placeの頭文字をとって4Pです。日本語にするとそれぞれ、製品、価格、プロモーション、流通となるわけですが、各フェーズにおける経営戦略を練ることで事業の拡大へとつなげていくフレームワークです。

3番目のPであるプロモーション戦略は、広告宣伝・広報PR・人的販売・セールスプロモーションの4つに分けることができます。これらがマーケティングにおける4つのプロモーションになるのです。具体的には、いつどこで広告を出すのか、発信する媒体との関係構築や維持、人的リソースを用いた営業活動、潜在顧客へのアプローチや販促に向けた活動が各フェーズに含まれます。

4つのプロモーションの活用事例

電動歯ブラシは国内外のいくつかの企業が参入している業界です。日本企業で有名なのはパナソニックの「ドルツ」シリーズでしょう。このシリーズの中の「ポケットドルツ」は、電動歯ブラシの本質的な機能である「歯磨き性能」を備えつつも、付随機能として携帯性を兼ね備えています。この軽量でコンパクト、さらに静音性という付随機能が競合他社製品との差別化に繋がり、若いOLをターゲットとした「ランチ磨き」という新たな市場を創り上げ開拓することに成功していますこれは、製品戦略の「製品の特長」というフェーズを活用している事例のひとつです。ここに、製品広告が出勤中のターゲットの目に留まるように駅の構内や電車の中の出稿しました。こうすることによって狙ったターゲットの中での認知度を上げることに成功しています。さらに、「ランチ磨き」という新たな市場を広めるために、昼食後の歯磨きの大切さについてシンポジウムで扱うなど人的リソースを活用したプロモーションも行っています。

まとめ

4つのプロモーションは、それぞれのPにあたる部分をさらに細分化して戦略を練ることになります。考慮することが多岐にわたるということです。しかしながら、それぞれを別個の戦略と据えるのではなく、マーケティングミックスされている状態で実行されることで効力を発揮します。各々が矛盾することなく全体として整合性を持って調和してる必要があるのです。それで、各プロモーションがバランスよく組み合わされるように戦略を練る必要があります。