離脱率と直帰率の違いとは?

Webマーケティングにおいてはいかに自社サイトがユーザーの期待に応えられているか、ユーザーが求める情報をきちんと届けられているか、さらに見込み客やリピーターの獲得に役立っているかをつねに意識した上で展開していく必要があります。アクセス数が多くてもそれが売上や知名度のアップに役立っていない場合、そのWebマーケティグはうまくいっていないことになるわけです。

SEO対策ではとりわけ検索エンジンでの上位表示ばかりに目が向いてしまうため、このアクセス数と成果との関係やバランスへの意識がないがしろにされてしまいがちです。アクセス数を増やせばOKではなく、どれだけユーザーにとって有益なサイトであるか、実際に評価されているかをチェックする。そのための基準として役立つのが離脱率と直帰率です。

離脱率とは

離脱率とはサイトにアクセスしたユーザーがページを閲覧した際にそこがセッションの最後のページになった割合のことです。例えば他のサイトからアクセスしたユーザーがサイト内のページAから別のサイトへ、あるいはブラウザを閉じてしまった場合に「離脱」として扱われます。

直帰率とは

それに対して直帰率とは離脱のようにサイト内で1ページしか見なかった人の割合のことです。

上記の例で例えると、他のサイトから自社サイトにアクセスしてきたユーザーがページA「しか」見ずに離脱してしまった場合にこの「直帰」が使われるのです。ですから、広い意味での離脱の一部となるわけですが、離脱率と直帰率の間には大きな違いが見られます。

離脱率と直帰率のと違い

離脱率の場合、サイト内の複数のサイトを閲覧した後に特定のページが最後になった割合のことです。

例えば、他のサイトから自社サイト内のページAにアクセスし、その後ページB、ページCへと移動した後に離脱した場合、ページCの離脱率が算出されます。

ページA→ページB→ページC→離脱  【ページCで離脱】

言い方を変えれば離脱率が高いページほど注目されている、多くの人の目に留まる情報や製品が掲載されていると判断できるわけです。

それに対して直帰率の場合、サイト内のひとつのページしか閲覧しないで離脱したことになりますから、そのページ経由では、サイト内の情報があまり多くの人に目に触れていないことになります。

ページA→離脱 【直帰】

離脱率と直帰率をGoogleアナリティクスで確認

このように離脱率と直帰率を確認するには、Googleが提供しているWebサイトのアクセス分析ツール、Googleアナリティクスを使うことが出来ます。

Googleアナリティクスについてはこちらの記事から、設定方法、見方をご確認下さい。

離脱率と直帰率の活用事例

直帰率が高い?平均は?

直帰率の高さは業界やWebサイトの種類によるので一概には言えませんが、目安として40パーセント程度が標準と言われています。

そこで、直帰率が高すぎる場合どうしたらいいのでしょうか。

離脱率と直帰率を改善するには

直帰率が高すぎる場合、いくつか考えるべき点があります。

まず、掲載する情報や商品の内容を見直す必要があります。ユーザーが求める情報ではないということです。

そして、サイト内の構成を再考します。内部リンクを用いてサイト内を回遊させる仕組みを作ることや、CTAを適切な位置に配置しユーザーを次のステップに誘導することなどです。

さらに、LPに問題がある場合、ファーストビューに訪問者が欲する情報を入れる必要があります。

離脱率は扱いが難しい数値です。離脱している人が多い場合、そのページに満足して離脱したのか、内容に不満足、あるいは違和感を感じて離脱したのか不明です。

ページの平均滞在時間が長い場合は前者の可能性が高いため、平均滞在時間のデータとも照らし合わせて分析してみます。

つまり、改善に最も大切なことは分析です。Googleアナリティクスを用いてユーザーの動向を分析することが必要不可欠です。

まとめ

このように離脱率と直帰率の違いを把握し、細かな数字を活用することで自社サイトがどれだけ活用されているのか、情報がユーザーにどれだけ届いているのかを把握するのに役立ちます。

離脱率と直帰率を活用しながら、サイトの魅力を高めていくことができるのです。売上アップ、Webマーケティングの成果アップに役立てたいポイントといえるでしょう。