戦略BASiCSとは?

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戦略BASiCSとは?
個人がキャリア構築などを考える時にも活用できるため、社会人なら知っておいて損はない理論と言えるでしょう。
戦略BASiCSは、「Battlefield(競合)」「Asset(資源)」「Strength(差別化できる要素)」「Customer(顧客)」「Selling Message(売り文句)」の5要素に分類できます。iは意味がないので小文字です。例えば、
Battlefield(競合)は、市場やマーケットを分析し、どの市場で戦うかを計画する際に役立ちます。
Asset(資源)は、他社よりも優れていて差別化できる資源を抽出します。他社に勝てる優位的な要素がない場合には、優先して独自資産を作ることが必要です。
Strength(差別化要素)は、資産とは異なり、サービスや商品の品質が該当します。他社に負けない資産から生み出される強みを作ることが、市場競争に勝つためには必要です。
Customer(顧客)は、ターゲット層を特定するというものです。具体的なペルソナを設定し、属性やライフスタイルごとに絞り込むと良いでしょう。
Selling Message(売り文句)は、ターゲット層にいかに商品をアピールするかというものです。シンプルで分かりやすいメッセージが有利です。
戦略BASiCSの活用事例
戦略BASiCSをどのように活用するのか、ライザップ(RIZAP)を例に挙げましょう。
「短期間で魅力的なボディを作る」で知られているライザップのBattlefieldは、ジムやパーソナルトレーナー市場となります。ライザップのプログラムには食事管理もあるため、ダイエット食品やエステ業界なども競合となります。
Assetは運営会社で、もともと健康食品の通信販売をしていたという背景があります。社長自身がトレーニングと食事管理で10kg以上のダイエットに成功した実績があり、ノウハウの面でも他社との差別化でした。それが、Strengthとなる「確実に痩せるためのノウハウ」となったのです。
ライザップのCustomerは、ジムやパーソナルトレーナーを利用する男性で、年齢はメタボが気になり始める30代から40代としました。しかし昨今では、女性や50代以降もターゲット層にするなど、微調整を行っています。
これらのノウハウから生まれたSelling Messageが「結果にコミット」です。そして具体的に成功者をCMなどに起用することで、顧客獲得に成功しました。
まとめ
戦略BASiCSは、分かりやすく取り入れやすいマーケティング理論として人気があります。また、成果につながりやすいという点で、起業家にも多く利用されています。