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2024.11.13

2024.11.13

矢代真

LINE公式アカウントでのアンケートの作り方:リサーチ機能の活用方法も解説

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LINE公式アカウントには、顧客の声を効率的に収集できる「アンケート機能」が備わっています。

 

この機能を使うことで、顧客ニーズの把握や満足度調査、新商品フィードバックの収集が簡単に行え、マーケティングの質を大きく向上させることが可能です。

 

本記事では、「LINE公式アカウントでのアンケートの作り方」「配信から分析までの流れ」を詳しく解説します。アンケート機能のメリットを最大限に引き出し、顧客とのコミュニケーション強化に役立てましょう。

1. LINE公式アカウントのアンケート・リサーチ機能とは?

皆さんの中には、LINE公式アカウントの「アンケート機能」・「リサーチ機能」という言葉を聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

ここでは、LINE公式アカウントの「アンケート機能」・「リサーチ機能」がどういったものなのかということを簡単に解説したいと思います。

1-1. LINE公式アカウントのアンケート機能=リサーチ機能

結論から言うと、LINE公式アカウントでいう「アンケート機能」は「リサーチ機能」と同じ機能になります。

 

この機能では、投票形式やアンケート形式でユーザーの意見を簡単に集めることができます。具体的には、人気商品の調査や顧客満足度の確認、認知度チェックなど、マーケティングに幅広く活用できます。

 

リサーチ(アンケート)機能には、「性別」「年齢」「居住地」などのテンプレートから選ぶ形式と、自由に質問を設定できる形式の2つがあります。

 

作成したアンケートはメッセージやLINE VOOMで配信でき、匿名で回答が集まるため、顧客全体の傾向を把握するのに役立ちます。このように、リサーチ(アンケート)機能を使えば、顧客の意見を気軽に集めて、サービス改善に活かせます。

1-2. リサーチ(アンケート)機能とLINEリサーチの違い

LINEには「LINEリサーチ(ライトコース または サポートコース)」という有料のサービスが存在し、このサービスはLINE公式アカウントの「リサーチ(アンケート)機能」とは異なる特徴を持っています。結局のところ、どちらもアンケート機能ですが、大きな違いが2つあります。

 

1つ目の違いは、リーチできる範囲や対象ユーザーへのアクセス手段です。LINE公式アカウントのリサーチ(アンケート)機能では、既存の友だちやタイムライン経由でアクセスするユーザーを対象に意見を収集できます。「すべてのLINEユーザー」に公開するオプションもありますが、友だち以外のユーザーが自らアクセスしなければアンケートに参加できない仕組みです。

一方、LINEリサーチ(ライトコース または サポートコース)は、LINEのデータベース全体に直接アクセスして調査を行えるため、全LINEユーザーにリーチできる広範なアクセス手段が特徴です。

2つ目の違いは、調査の精度です。 LINEリサーチ(ライトコース または サポートコース)では、年齢や性別、地域などの属性を指定してピンポイントに配信できるため、特定の条件を満たすユーザー層に対して精度の高い調査が可能です。この属性ターゲティングにより、特定の顧客層に向けた深い分析が行えるため、マーケティングの専門的なニーズにも応えられます。

したがって、簡単なアンケートが目的であれば「リサーチ(アンケート)機能」を、より精密な市場調査が必要であれば「LINEリサーチ」を使うのが適しています。

2. LINE公式アカウントでアンケートを作成する手順

ここでは、LINE公式アカウントでアンケートを作成する具体的な手順を解説します。アンケートの作成は初心者でも簡単に行えるように設計されており、数ステップで完了できます。

2-1. STEP 1: LINE公式アカウントでリサーチ(アンケート)機能にアクセスする

LINE公式ページ

LINE公式アカウントでリサーチ(アンケート)機能にアクセスするには、まず管理画面にログインします。

 

ログイン後、「ツール」→「リサーチ」のメニューを順にクリックし、右上の「作成」ボタンを選択すると、新しいアンケートを作成する準備が整います。

2-2. STEP 2: アンケートの基本設定を行う

LINE公式ページ

 

リサーチ(アンケート)機能を使ってアンケートを作成する際、まずは基本設定を行います。設定項目には以下の5つが含まれ、アンケートの目的や対象に合わせて設定を進めていきます。

  • リサーチ名:

管理用の名前であり、ユーザーには表示されません。内容を把握しやすい名前をつけましょう。

  • リサーチ期間:

アンケートの実施期間を設定します。特定のタイミングでフィードバックを得たい場合は、具体的な日付を選択してください。

  • メイン画像:

視覚的な効果を高めるために、メイン画像を設定します。商品の画像やブランドのロゴを使用することで、回答者の注意を引き、回答率の向上が期待できます。

  • リサーチの説明文:

アンケートの意図や回答者へのメッセージを記載し、回答者の関心を引きやすくします。具体的な例を示すと良いでしょう(例:「このアンケートは新商品の改善に役立てるためのものです」)。

  • 公開範囲の設定:

「友だちのみ」と「すべてのLINEユーザー」から選択可能です。「すべてのLINEユーザー」を選択すると、友だち以外のLINEユーザーからも回答が得られます。

2-3. STEP 3: アンケートの詳細設定を行う

LINE公式ページ

 

次に、詳細設定を行います。ここでは、ユーザーにとって参加しやすい環境を整えるための「紹介ページ」・「サンクスメッセージ」を設定します。

  • 紹介ページ:

「回答する」ボタンを押した後に表示され、アンケートの詳細が示されるページです。アンケートの背景や目的をわかりやすく記載して、ユーザーが安心して参加できるよう配慮しましょう。

  • サンクスメッセージ:

アンケート回答後に表示されるお礼メッセージで、感謝の言葉を添えると次回のアンケート参加率も向上します。また、クーポンを配布する設定も可能で、参加者の満足度が高まります。

2-4. STEP 4: 質問内容と回答形式を設定する

LINE公式ページ

リサーチ(アンケート)機能を活用する際の重要なステップが、質問内容と回答形式の設定です。設定内容によって、データの質や回答率が大きく左右されます。

  • 質問内容:

アンケートの目的に応じて、具体的でわかりやすい質問を心がけましょう。例えば、「性別」や「年齢」などの基本情報を得る質問や、製品に関するフィードバックを求める内容など、目的に応じた設定を行います。

  • 回答形式:

選択式(単一回答や複数回答)・自由回答形式から選べます。選択式は短時間で回答しやすく、回答率が高くなる傾向があります。一方、自由回答形式では詳細な意見が得られ、ユーザーの思考を深く理解するのに役立ちます。

 

ただ、下記でも説明していますが、未認証アカウントでは自由回答形式を選択することができないため、注意が必要です。

2-5. STEP 5: アンケート内容の確認と保存を行う

LINE公式ページ

 

質問内容と設定が完了したら、最後に内容の確認と保存を行います。このステップでは、設定した質問や回答形式などが正確に反映されているか、全体をチェックします。

 

確認画面にはプレビュー機能があり、実際にユーザーが見る画面と同じように表示されるため、誤字脱字や設定ミスを事前に発見できます。最終確認が終わったら、アンケートを保存して準備完了です。

3. アンケート配信と分析の手順

配信のタイミングや方法を工夫することで、より多くの回答を集めることができ、集まったデータを有効に活用できます。ここでは、アンケート配信から分析の手順を解説したいと思います。

3-1. STEP 1: アンケートの配信方法とタイミングを選択する

作成したアンケートを効果的に配信するためには、適切な配信方法とタイミングを選ぶことが重要です。LINE公式アカウントでは、以下のようなさまざまな配信方法が用意されていますので、アンケートの目的に合わせて最適な方法を選びましょう。

  • メッセージ配信:

登録している友だち全員に一斉にメッセージを配信できます。

  • ステップ配信:

特定のタイミングでユーザーにアンケートを送信する仕組みで、特定の条件に応じて段階的にメッセージを送ることができます。

  • タイムライン投稿:

タイムラインに投稿することで、友だち以外のLINEユーザーにもアンケートを見てもらえます。

  • あいさつメッセージ・応答メッセージ:

新しく友だち登録をしたユーザーや特定のメッセージに対して自動応答でアンケートを配信できます。

 

また、購入後やイベント後など、ユーザーが関心を持ちやすいタイミングでアンケートを配信することで回答率の向上も期待できます。

 

例えば、ECサイトやオンラインショップを運営している方なら、商品の到着後1〜3日後にフォローアップアンケートを配信するのが効果的です。ステップ配信を活用して、「商品に満足していますか?」や「使い心地はいかがですか?」といったフィードバックを求めることで、リピーターの獲得やサービス改善のヒントが得られるでしょう。

3-2. STEP 2: 配信後の結果確認と分析を行う

アンケートを配信した後は、回答状況を確認し、収集したデータを分析することで、ユーザーの意見や傾向を把握します。リサーチ(アンケート)機能では、配信後に以下のような確認と分析が可能です。

  • 回答状況の確認:

管理画面からリアルタイムで回答状況を確認できます。回答数が目標に達しているか、途中経過を見ながら進捗をチェックしましょう。

  • 結果データのダウンロード:

回答データはCSV形式でダウンロード可能です。ダウンロードしたデータを活用して、さらに詳細な分析が行えます。

  • 回答傾向の分析ポイント:

年齢や性別といった属性ごとの傾向も確認でき、アンケートで設定した質問に対する回答の分布を分析できます。特に選択肢の多いアンケートでは、人気のある回答や顧客のニーズを把握するのに役立ちます。

 

例えば、若年層向けの商品を販売している場合、アンケートの回答結果から「年齢」や「性別」ごとの傾向を確認することで、特定の年代や性別に人気の商品や要望が明らかになります。

 

この情報を基に、次回のマーケティング施策では、特定の属性に向けたメッセージやプロモーション内容を最適化することが可能です。

4. LINE公式アカウントのアンケート機能を最大限に活用するポイント

LINE公式アカウントのリサーチ(アンケート)機能を効果的に活用するためには、いくつかのポイントがあります。これらの工夫を取り入れることで、より多くのユーザーからのフィードバックが得られ、収集したデータの質も向上します。

4-1. アンケートの目的を明確にする

アンケートを実施する際は、目的をはっきりさせることが重要です。

 

例えば、顧客満足度調査や新商品のフィードバックなど、何を知りたいのかを明確にすることで、質問内容も具体的に設定でき、収集したデータが活かしやすくなります。

4-2. 質問の数と内容を最適化する

質問が多すぎると回答率が低下する可能性があります。ユーザーの負担にならないように、質問数は必要最低限に抑え、内容も簡潔でわかりやすいものにしましょう。

 

また、質問形式を適切に選ぶことで、必要な情報が効果的に収集できる場合もあります。

4-3. 配信タイミングを工夫する

ユーザーの関心が高まるタイミングでアンケートを配信することで、具体的で価値のある意見を収集しやすくなります。

 

例えば、商品の購入直後やイベントの終了後、サービスを利用した直後など、ユーザーの記憶が新鮮なうちにアンケートを送ると、具体的で価値のある意見を収集しやすくなります。

 

このように、適切なタイミングでの配信を心がけることで、より効果的に意見を収集し、サービスや商品の改善に役立てることが可能です。

4-4. インセンティブを提供する

アンケートの回答率を高めるために、インセンティブを提供する方法も有効です。

 

回答後にクーポンやポイントを配布することで、ユーザーが積極的に参加しやすくなり、結果として多くのフィードバックを得ることができます。

5. LINE公式アカウントのアンケートを効果的に活用する実践方法

リサーチ(アンケート)機能をより効果的に活用するための方法として、以下の2つのアプローチが有効です。これらを取り入れることで、ユーザーのニーズや関心を深く理解し、マーケティングやサービス改善に役立てることができます。

5-1. 定期的に悩みに関するアンケートを取る

リサーチ(アンケート)機能をより効果的に活用したい方は、友だち(顧客)が抱える悩みや解決したいことを定期的に確認しましょう。

 

顧客の悩みは時間とともに変化するため、3か月や半年ごとにリサーチを実施するのがおすすめです。リサーチ結果を基に、商品開発や接客方法を調整することで、ユーザー満足度の向上や売上アップも期待できます。

 

また、質問内容を「今解決したいことは何ですか?」・「もっと良くしたいことはありますか?」といった具体的な内容にすることで、ユーザーのリアルな悩みや改善要望が収集できます。

5-2. 絞り込み配信と組み合わせる

絞り込み配信と組み合わせることで、より精度の高いデータ収集が可能になります。絞り込み配信とは、ユーザーの属性(年齢や性別など)に基づいて、異なるアンケート内容を配信する方法です。これにより特定のグループに合わせた質問を設定し、関心が高いテーマでのアンケートを送ることができます。

 

例えば、20代男性には恋愛や交友関係についてのアンケートを配信し、50代男性には定年やキャリアに関する質問を送ることができます。また、女性の場合、20代には結婚や子育て、50代には地方移住などに関するアンケートを用意することで、ユーザーに響く質問ができ、効率よくデータを収集できます。

6.リサーチ(アンケート)機能における注意点

LINE公式アカウントのリサーチ(アンケート)機能を使う際の注意点は大きく4つあります。これらを理解し、遵守することで、スムーズにアンケートを運営し、信頼性のあるデータを収集することができます。

6-1. 未認証アカウントでは自由回答形式を選べない

上記でも少し触れましたが、未認証のLINE公式アカウントでは回答形式を選ぶ際に、「自由回答形式」を選ぶことができません。

 

自由回答形式を選択したい場合は、認証済みアカウントへの移行を検討してください。認証済みアカウントへの移行は、LINEヤフー株式会社の公式サイトから申請フォームに必要事項を記入し、審査を受けることで行えます。

6-2. 回答と回答者が結びつかない

公式LINEアカウントでは、アンケートの回答と回答者が結びつかないため、特定のユーザーがどのように回答したかを追跡することができません。例えば「年齢」を設問に入れても、10代と回答した5人が誰かを特定することはできません。

 

特定のユーザーがどのように回答したかを追跡したい場合は、LINE公式アカウントの拡張ツールを利用することをおすすめします。

6-3.ターゲットリーチ数が少ないと絞り込み配信が使えない

上記で、LINE公式アカウントのアンケートを効果的に活用する実践方法の1つとして、絞り込み配信と組み合わせることをご紹介しましたが、実はターゲットリーチ数が少ないと絞り込み配信が使えません。

 

絞り込み配信は、100人以上のターゲットリーチ数が必要です。ターゲットリーチ数とは配信が可能なユーザー数のことで、友だち登録者数から属性不明のアカウントとブロックされたアカウントを差し引いた人数を指します。

6-4. 回答者が20人以上いないと結果をダウンロードできない

LINE公式アカウントで行ったアンケートの結果を見るには、20人以上のユーザーからの回答が必要です。

 

回答数が20件未満の場合は「ダウンロード不可」となり、結果を見ることができません。そのため、友だちが20人未満の場合は友だちを増やす施策を行うか、LINE VOOMにリサーチを投稿して友だち以外のユーザーからの回答を促すことが推奨されます。

 

なお、ダウンロードできるデータは最大50,000件までであり、超えたデータを確認する方法はありません。もし50,000件を超える回答が集まる可能性がある場合は、配信するユーザーを絞って調整しましょう。

7. LINE公式アカウントの運用でお悩みの方へ

LINE公式アカウントは、多機能で顧客とのコミュニケーションを強化し、ビジネスの成長を加速させるポテンシャルがあります。しかし、効果的な活用には戦略的な運用と継続的な分析が欠かせません。

 

もし、効果的なアカウント運用に悩んでいる場合、プロフェッショナルによるサポートを受けることで、運用効果を実感しやすくなるでしょう。

7-1. デジマール株式会社によるLINE公式アカウントのトータルサポート

デジマール株式会社では、LINE公式アカウントの運用を包括的に支援するサービスを提供しています。メッセージ配信計画の策定から、ターゲットを絞ったコンテンツの作成、定期的なパフォーマンスの測定と改善の提案、さらにはプロモーションのサポートまで、すべてを専門のチームが対応します。

 

運用には時間と専門知識が求められますが、デジマールならデータ分析のノウハウを活かして、企業のブランディングに沿った効果的な運用を実現します。

7-2. デジマール株式会社を選ぶメリット

デジマールの運用支援サービスを利用することで、LINE公式アカウントの管理にかかる負担を軽減しながら、アカウントの効果を最大限に引き出すことが可能です。ターゲティングに基づく精度の高いメッセージ配信により、開封率やエンゲージメントを高め、顧客との関係をより深めるサポートをいたします。

 

さらに、運用状況の詳細なレポートを提供し、データに基づいた改善提案で結果を向上させるお手伝いをいたします。LINE公式アカウントを活用して顧客とのつながりを強化し、売上向上を目指す企業様にとって、デジマールのサービスは最適な選択と言えます。

 

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