LINE広告ネットワークを活用した広告運用に挑戦してみたいけれど、配信先や配信設定などがわからず困っていませんか?この記事では、広告運用に精通したデジマール株式会社の社員が、LINE広告ネットワークの特徴や配信面、配信設定、さらにはLINEリワード広告についても詳しく解説します。

 

LINE広告ネットワークを正しく理解することで、予算を効率的に活用し、より効果的な広告配信が可能になります。最後まで読むことで、広告運用の課題解決に役立つ実践的な知識が得られるでしょう。

 

LINE広告ネットワークとは

LINE広告ネットワークは、LINE関連サービス以外の外部アプリに広告を配信するアドネットワーク(複数のウェブサイトやアプリに広告を配信するための広告配信ネットワーク)です。

これにより、LINEアプリ内だけでなく、提携する多様なアプリへの広告配信が可能となります。広告主は、LINEのユーザーデータやターゲティング機能を活用し、効果的な広告配信を実現できます。

 

LINE広告ネットワークの特徴

・特徴①広範な配信先

LINE広告ネットワークを通じて、13,000を超えるLINEファミリーアプリや3rd party アプリへの広告配信が可能です。 これにより、多様なユーザー層へのリーチが期待できます。

 

LINE広告ネットワークの概要図

(引用:※1)

 

・特徴②高品質な配信面

厳格な審査基準をクリアしたアプリのみが配信面として選定されており、広告の品質が保証されています。

・特徴③:少額から始められる

LINE広告ネットワークは入札価格が安いことも特徴です。入札単価は1円から設定できます。(詳しくは、「LINE広告ネットワークの配信設定」でご説明します。)課金方式は、「クリック課金」または「インプレッション課金」です。

 

LINE広告ネットワークの配信面一覧

LINE広告ネットワークの主要な配信面(アプリ)は、以下の通りです。

 

配信先区分

配信面

カテゴリー

LINEファミリーアプリ

LINEポコポコ

ゲーム

LINEナンプレ

ゲーム

LINE POP2

ゲーム

LINEミュージック

音楽

LINE WALK

ポイ活

LINEマンガ

マンガ

LINE広告ネットワーク

ゼブラック

マンガ

マンガUP!

マンガ

サンデーラえぶり

マンガ

DELISH KITCHEN

料理

クックパッド

料理

クラシル

料理

FiNC

健康

ウェザーニュース

天気予報

おしゃれ天気

天気予報

BeReal

SNS

SNOW

カメラ

ジモティ

フリマ

Ameba

ブログ

LOCARI

ファッション

(2024年12月時点)

 

上記のアプリは、LINE広告ネットワークの配信面のごく一部です。

上記を含めて、多くのアプリに広告が配信されます。

LINE広告ネットワークのターゲティング機能

LINE広告ネットワークへの広告配信にも、LINE広告のターゲティング機能が使用できます。

以下がLINE広告のターゲティングの種類です。

 

ターゲティングの種類

内容

オーディエンスセグメント配信

ユーザーの性別や年齢、性別、地域、OS、趣味・関心、行動、属性からターゲティングする方法。

オーディエンス配信

ユーザーのデータを直接使って対象のユーザーに広告を配信するターゲティング方法。

例)サイトに訪問したが、商品購入は行わなかったユーザーでオーディエンスを作成し、そのオーディエンスに対して広告配信を行う。

類似配信

オーディエンス配信で作成したオーディエンスをもとに、そのユーザーと行動が類似しているユーザーをターゲティングする方法。

自動ターゲティング

機械学習を活用して、期待するアクションをおこす可能性の高いユーザーを自動で探し出し、広告を配信する機能。

 

*LINE広告のターゲティングの詳細については、「LINE広告のターゲティングを解説!セグメントやオーディエンスの種類も紹介」をご覧下さい。

 

LINE広告ネットワークの配信設定:最低入札単価は1円!

LINE広告ネットワークに配信するには、広告グループ作成時に設定する[広告の配信]の項目で配信先を「自動配置(推奨)」または「配信先を編集」から「LINE広告ネットワーク」「LINEファミリーアプリ」を選択する必要があります。

 

LINE広告ネットワーク配信の設定方法

 

「配信先を編集」から「LINEファミリーアプリ」と「LINE広告ネットワーク」のみを選択すると、⼿動⼊札の単価を1円から設定できます。

 

ブラックリストの作成方法

特定のアプリへの広告配信を避けたい場合、ブラックリストを作成して配信先から除外することが可能です。ブラックリストの作成方法は以下の通りです。

 

1.LINE広告マネージャーにログインし、設定を行いたいLINE広告アカウントを選択する

 

2.[≡(MENU)」>[配信先アプリの設定]をクリック

配信先アプリの設定ボタン

 

3.[除外リスト]をクリックし、配信を避けたいアプリのURLを入力したファイルをアップロードすれば完了です。

(追加できるURLの上限は1,000件です。)

除外リスト作成画面

 

広告を配信するアプリを指定する方法

配信先のアプリを指定したい場合には、許可リストを作成する必要があります。許可リストを作成することで、指定のアプリにのみ配信が⾏われるように制御することができます。許可リストの作成方法は以下のとおりです。

 

1.LINE広告マネージャーにログインし、設定を行いたいLINE広告アカウントを選択する

 

2.[≡(MENU)」>[配信先アプリの設定]をクリック

配信先アプリの設定ボタン

 

3.[許可リスト]>[+許可リスト作成]をクリック

許可リスト作成ボタン

 

4.許可リスト名を入力し、配信を行いたいアプリのURLを入力したファイルをアップロードすれば完了です。

(追加できるURLの上限は100件です。)

 

許可リスト作成画面

 

許可リストと広告グループの紐づけ方法

広告グループに許可リストを紐づけたい場合は、広告グループ作成時に[広告の配信]の[許可リスト]から設定します。既に作成したものを選択する場合は「編集」、新しく作成する場合は「許可リスト作成」をクリックします。

 

(許可リストは複数作成することができますが、広告グループに紐づけられる許可リストは1つまでです。)

 

LINEリワード広告とは

リワード広告とは、動画(または静止画)を視聴したユーザーが、アプリ内で利⽤可能なインセンティブを獲得することができるフルスクリーンの広告フォーマットです。

例えば、ユーザーがあるマンガアプリでリワード広告を視聴すると、ユーザーはマンガを読むためのポイントを獲得できます。

リワード広告の配信先は、「マンガBANG」や「ゼブラック」などのマンガアプリや「LINE WALK」や「トリマ」などのポイ活アプリなどが代表的です。

次にリワード広告の特徴を3つ紹介します。

 

LINEリワード広告の特徴

 

①フルスクリーンで訴求力が高い

LINEリワード広告は、動画や静止画の形式でフルスクリーン表示されます。これにより、ユーザーの視界を全面的に活用し、強いインパクトと高い訴求力を持つ広告配信が可能です。

②ビューアブル100%担保

配信するアプリによってフォーマットが最適化され、全てのアプリの広告枠に必ず表示できます。

 

③高い視聴完了率

リワード広告では、ユーザーが広告を最後まで視聴することでアプリ内の特典を獲得できる仕組みとなっています。このインセンティブにより、ユーザーは広告を途中でスキップせず、最後まで視聴する傾向が強く、高い視聴完了率が期待できます。

 

④アクション促進には不向き

ユーザーは、アプリ内で使える何かしらのインセンティブを獲得するために、リワード広告を視聴します。そのため、リワード広告は認知拡大には効果的である一方で、広告クリックや商品購入など、ユーザーのアクションを促すことには向いていません。

 

LINEリワード広告に対応している広告フォーマット

リワード広告は静⽌画Card、Squareおよび、動画Card、Square、Verticalに対応しています。入稿フォーマットが静⽌画の場合は静⽌画が15秒間表⽰され、その間カウントダウンが表⽰されます。

 

LINEリワード広告の配信設定

リワード広告を配信するには、LINE広告ネットワークへの配信と同様に、

広告グループ作成時に設定する[広告の配信]の項目で配信先を「自動配置(推奨)」または「配信先を編集」から「LINE広告ネットワーク」「LINEファミリーアプリ」を選択する必要があります。

 

「LINE広告ネットワーク」を選択した場合は3rd party アプリのリワード⾯、「LINEファミリーアプリ」を選択した場合はLINEファミリーアプリのリワード⾯に配信されます。

LINEリワード広告を指定して配信したり、配信から除外したりすることはできません。

 

(参考:※2)

 

LINE広告ネットワーク活用の課題

LINE広告ネットワークは、豊富な配信面と細かなターゲティング設定が可能な強力な広告プラットフォームです。しかし、「どの配信面が自社に最適か」「ターゲット層に効率よくリーチするにはどうすればよいか?」といった課題を感じる広告運用担当者の方も多いのではないでしょうか。実際、LINE広告の効果を最大限に引き出すためには、ターゲティングの精度を高め、最適な配信面を選び、予算を適切に配分するなど、専門的な知識と時間が必要です。

こうした多くの作業をすべて自社で管理するのは、特にリソースが限られている企業にとって大きな負担となる場合があります。そのため、プロの広告代理店に依頼することで、これらの手間を大幅に軽減し、最短で成果を得ることが可能になります。

 

LINE広告運用はデジマールにお任せください

デジマールは、LINE広告のターゲティングなどの戦略的な設計、運用から最適な改善、目標達成までを一貫してサポートします。

デジマールの強みの1つは、徹底した事業理解です。ヒアリングや独自調査により、お客様の事業を徹底的に理解し、ターゲティングからクリエイティブ制作まで一貫して対応いたします。一貫したサポートにより、効果的なLINE広告運用を実現します。

 

他のデジマールの強みなど、サービスの詳細については、以下からご覧ください。

 

 

※1:LINEヤフー for Business LINE広告ネットワーク

※2:LINE プロダクト 媒体資料 LINE広告ネットワーク

著者情報

萩原 輝
Hikaru Hagiwara

萩原 輝

2024年6月からデジマール株式会社のSEOを担当。デジマールの広告運用講座「デジマカレッジ」を受講中。デジタルマーケティング以外にも、AIや経済、語学など様々なことに興味があり、現在は書籍やWebメディアなどでの学びに注力。大学では、高齢者による観光の重要性について研究。趣味はお笑い鑑賞。