LINE VOOMとは

1. LINE VOOMとは

LINE VOOMは、2021年11月にLINEの「タイムライン」機能がリニューアルされた、動画コンテンツを中心とした情報発信プラットフォームです。LINEアプリ内の「VOOM」タブからアクセスでき、一般ユーザーとLINE公式アカウントの両方が投稿・閲覧できます。

表示の仕組み

  • 「フォロー中」タブ:友だち追加・フォローしているアカウントの投稿が表示
  • 「おすすめ」タブ:フォローしていないアカウントの投稿も表示(レコメンド配信)

「おすすめ」タブへの表示により、まだ友だちでないユーザーにもリーチできる点が大きな特徴です。

LINE VOOMは2023年10月のLINEヤフー株式会社統合後も継続的にアップデートされており、企業の継続的なブランディング・認知拡大に活用できる主要チャネルとなっています。

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2. メッセージ配信との違い

比較項目 LINE VOOM メッセージ配信(一斉送信)
配信数カウント カウントされない(無料) カウントされる(プランに影響)
通知 なし(自由にアクセス) プッシュ通知あり
リーチ対象 友だち+非友だち(おすすめ) 友だちのみ
コンテンツ形式 動画・画像・テキスト テキスト・画像・クーポンなど
向いている用途 継続的なブランディング・認知拡大 キャンペーン告知・CV訴求

VOOMとメッセージ配信は役割が異なります。VOOMは「継続的に接点を保ちブランドへの関心を育てる」、メッセージ配信は「行動を促す」と使い分けるのが効果的です。

3. 企業の活用事例

1. 飲食店・カフェ

毎日の仕込みや料理の裏側を短動画で投稿。「おすすめ」タブ経由で新規ユーザーへリーチし、友だち追加・来店につなげる。

2. 美容室・エステ

スタイリングの before/after 動画・施術シーンをVOOMで継続投稿。予約前の不安を解消し、初来店のハードルを下げる。

3. EC・通販

新商品の開梱動画・使い方レビューを投稿。コメント機能を活用して顧客との双方向コミュニケーションを実現。

4. フィットネス・スポーツ

トレーニング動画・インストラクター紹介を定期投稿。体験入会前のブランド認知を高める。

4. 効果を高める投稿のコツ

縦型動画(9:16)を基本にする

スマホでの視聴が前提のため、縦型動画が最も視聴完了率が高い。TikTokやInstagramリールと同じ形式で制作すると使い回しも効率的です。

最初の2〜3秒で引き込む

おすすめタブでは自動再生されます。冒頭で「なぜ見るべきか」を提示しないとスキップされます。

定期投稿を継続する

週2〜3回の定期投稿がアルゴリズム評価を高め、おすすめ表示されやすくなります。

キャプションにキーワードを入れる

投稿テキストにサービス名・地名・業種キーワードを自然に含めることで、検索・レコメンド精度が上がります。

メッセージ配信と連動させる

VOOM投稿でブランドへの関心を高めてから、メッセージ配信でCV訴求する2段階設計が効果的です。

5. LINE VOOMの投稿手順と設定方法

LINE公式アカウントのLINE VOOMは、管理画面(PC)とLINE公式アカウントアプリ(スマホ)の双方から投稿・設定できます。継続運用を前提に考えると、撮影はスマホ・編集はPCといった役割分担が現実的です。

1. 動画を投稿する

LINE Official Account Managerにログインし、「LINE VOOM」メニューから「投稿」を選びます。動画ファイル(推奨:縦型9:16、3分以内)をアップロードし、キャプションを入力したうえで公開ボタンをタップすれば、VOOMタイムラインへ投稿されます。サムネイル選択を意識すると「おすすめ」タブでのクリック率が変わります。

2. 写真・テキストのみで投稿する

VOOMでは画像とテキストだけの投稿も可能で、必ずしも動画コンテンツがなければ運用できないわけではありません。スタッフ紹介・キャンペーン情報・お知らせなど、軽量な投稿を組み合わせることで、無理なく投稿頻度を維持できます。

3. コメント設定とフォロワー表示の調整

投稿ごとにコメントの可否を切り替えられるため、キャンペーン告知ではコメント解放・社内向け情報ではコメント非許可といった使い分けが可能です。フォロワー数の公開可否やプロフィールへのVOOM導線も合わせて設定し、ブランドの世界観に合わせた見せ方を整えましょう。

4. 投稿の削除・修正

誤った情報を投稿してしまった場合は、各投稿の右上メニューから削除や非公開化が可能です。VOOMはストック型の側面もあるため、内容が陳腐化したコンテンツは定期的に棚卸しすると、アカウント全体の信頼性を保てます。

6. メリット・デメリット

メリット

  • 投稿はメッセージ配信数にカウントされないため、追加コストなしで継続発信できる
  • 「おすすめ」タブ経由で友だち以外にもリーチできる
  • 動画コンテンツでブランドの世界観・信頼感を醸成できる
  • コメント機能で顧客との双方向コミュニケーションが可能

デメリット・注意点

  • プッシュ通知がないため、受動的に見てもらうには継続投稿が必要
  • 動画制作のリソースが必要(ただしスマホ撮影でも十分)
  • メッセージ配信ほどの即効性・CV直結性は期待しにくい

7. 現場で見たLINE VOOMの失敗パターン

運用支援で目にしてきたLINE VOOMの失敗には、共通するパターンがあります。投稿前にここを押さえておくと、LINE VOOMが「ただの動画置き場」になることを防げます。

メッセージ配信の代替としてLINE VOOMを使う

「料金がかからないからメッセージ配信をやめてVOOMに寄せたい」という相談は非常に多いのですが、LINE VOOMにはプッシュ通知がないため、緊急性の高い情報や限定キャンペーンの告知には不向きです。VOOMは認知・態度変容、メッセージ配信は行動喚起、と役割を分担する設計が前提となります。

単発投稿で更新が止まる

初回は気合いを入れて投稿したものの、3〜4本で止まってしまうケースが多発しています。LINE VOOMはアルゴリズム評価がアカウントの継続投稿に大きく依存するため、月8本以上を半年継続する前提でコンテンツカレンダーを引いておくことが大切です。

縦型動画ではなく横型のCM素材を流用する

テレビCMや既存のWeb動画をそのままLINE VOOMに上げ、左右に黒帯が出てしまっているアカウントが少なくありません。スマホで全画面再生される9:16の縦型に編集し直すだけで、平均視聴時間と最後まで再生される率が大きく改善します。

CTAがなくフォロー導線を作っていない

LINE VOOM投稿の最後にCTAがなく、視聴後の行動先が用意されていないアカウントも多く見られます。プロフィールへの誘導、リッチメニュー、外部ECサイトなど、視聴の余韻が冷めない位置にCTAを置くことで、認知から行動への接続率が高まります。

8. よくある質問

Q1. LINE VOOMの投稿にメッセージ配信のような料金はかかりますか?

LINE VOOMの投稿は、LINE公式アカウントの配信通数にはカウントされず、追加料金もかかりません。プランの上限通数を気にせずに継続発信できるため、ブランディングや認知拡大用のチャネルとして相性が良い機能です。

Q2. LINE VOOMで動画を投稿するベストな長さは?

VOOMのおすすめタブはショート動画と相性が良く、15〜60秒の縦型動画が最も最後まで視聴されやすい傾向です。商品の詳しい解説など、長尺で見せたい内容は2〜3本に分割し、シリーズ化して投稿するとフォロワー継続率も上がります。

Q3. LINE VOOMの効果はどう測ればよいですか?

LINE Official Account Managerの分析画面で、LINE VOOM投稿ごとのインプレッション・視聴回数・いいね・コメント数を確認できます。さらにプロフィールへの遷移数や友だち追加数と紐づけて見ることで、VOOMが新規獲得チャネルとして機能しているかを評価できます。

Q4. LINE VOOMとInstagram・TikTokを併用しても問題ありませんか?

むしろ併用が推奨されます。縦型動画の制作工程を1度で済ませ、Instagramリール・TikTok・LINE VOOMに横展開する企業が増えています。プラットフォームごとにキャプションだけ調整すれば、効率よく接点を増やせます。

Q5. LINE VOOMで収益化はできますか?

LINE VOOMにはクリエイター向けの収益化プログラムが用意されていますが、企業のLINE公式アカウントとしては、収益化よりも商品の認知拡大・自社サイトやEC・予約への送客を主目的に据えるほうが、ROIの観点で合理的です。VOOM上での収益はあくまでサブ効果として捉え、本来狙うべきKPIをぶらさない運用設計が重要です。

Q6. LINE VOOMで成果が出るまでどれくらいかかりますか?

から見ると、LINE VOOMでフォロワーが安定的に増え始めるのは投稿開始から3〜6か月後が一般的です。週2〜3本の投稿を継続しつつ、エンゲージメントの高いコンテンツの傾向を分析し、おすすめタブに乗りやすい型を見つけ出すことで、半年後には新規友だち追加経路として機能し始めます。

9. まとめ

この記事のポイント

  • LINE VOOMはタイムラインのリニューアル版。動画中心の継続発信プラットフォーム
  • 配信数にカウントされないため、追加コストなしで定期発信できる
  • 「おすすめ」タブ経由で友だち以外にもリーチできる点がメッセージ配信との最大の違い
  • VOOMでブランド認知→メッセージ配信でCV訴求、の2段階設計が効果的

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著者情報

細田 和宏
Kazuhiro Hosoda

細田 和宏

【代表取締役】

デジマール株式会社 代表取締役。広告運用・デジタルマーケティング業界歴17年。
大手プラットフォームをはじめ、BtoB・BtoC問わずEC・人材・不動産・SaaS・美容クリニック・教育・金融・アパレルなど幅広い業種で累計200社以上の集客・売上改善を支援。
Google 認定パートナー、Meta Business Partner所属。HubSpot・Looker Studio・CDPを活用したデータドリブンマーケティングの実践。
「マーケティングの未来を、つくる。」をテーマに、戦略立案から現場実行まで一気通貫で担う。デジマール公式メディア「シラバス」の監修責任者。

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