1. リッチメニューとは
リッチメニューとは、LINE公式アカウントのトーク画面下部に常時表示される画像付きメニューです。最大6つのタップエリアを設置でき、各エリアにURLリンク・メッセージ送信・クーポン開封などのアクションを設定できます。
リッチメニューのメリット
- トーク画面を開くたびに目に入る高い視認性
- 予約・購入・問い合わせへの導線をワンタップで設計できる
- 期間ごとに切り替え可能(キャンペーン期間限定など)
- セグメントごとに異なるメニューを表示できる(属性別出し分け)
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2. 設定方法
- LINE Official Account Manager にログインし、上部タブの「ホーム」を選択
- 左サイドメニューの「トークルーム管理」→「リッチメニュー」→「作成」を選択
- 表示期間・タイトルを設定
- テンプレート(2分割・3分割・6分割など)を選択
- メニュー画像をアップロード(推奨サイズ:2500×1686px、最大1MB)
- 各エリアのアクション(URL・メッセージ・クーポンなど)を設定
- プレビュー確認後、「保存」で設定完了

3. デザインのコツ
1. 優先度の高いアクションを左上・大きなエリアに配置する
ユーザーの視線は左上から右へ流れます。最も重要なCTA(予約・購入など)を左上・最大エリアに配置します。
2. テキストを大きく・シンプルに
小さいスマホ画面で表示されるため、文字は大きく・項目名は短く。「予約する」「クーポン」「お知らせ」程度の単語で十分です。
3. アイコンと文字を組み合わせる
視認性を高めるため、アイコン(絵文字・アイコン画像)とテキストを組み合わせたデザインが効果的です。
4. キャンペーン期間は限定メニューに切り替える
セール・季節イベント時に期間限定のリッチメニューに切り替えることで、クリック率が大幅に上がることがあります。
4. 業種別の活用事例
| 業種 | メニュー構成例 | 期待できる効果 |
|---|---|---|
| 飲食店 | 予約/メニュー/クーポン/アクセス | 予約数・来店率向上 |
| 美容室 | 予約/スタイル一覧/クーポン/お問い合わせ | 予約率・再来店率向上 |
| EC・通販 | 商品一覧/新着/クーポン/マイページ | CVR・リピート購入率向上 |
| 不動産 | 物件検索/相談する/お知らせ/会社案内 | 問い合わせ数向上 |
| フィットネス | 体験予約/クラス一覧/会員特典/お問い合わせ | 体験申込・入会率向上 |
5. 効果を高めるポイント
- A/Bテスト:2パターンのデザインを作り、クリック率を比較して最適化する
- セグメント別出し分け:新規ユーザーと既存ユーザーで異なるメニューを表示する
- 定期的な更新:長期間同じデザインだとタップ率が下がる。季節・キャンペーンに合わせて更新する
- 分析機能で効果測定:管理画面の「リッチメニュー」タブでタップ数を確認し、改善に活かす
6. 現場で見たリッチメニューの失敗パターン
これまで多くの企業を支援してきた中で、リッチメニューを設置したものの成果が出ない企業には、いくつか共通した失敗パターンがあります。現場の経験を踏まえ、特に頻出する4つを取り上げます。
1. CTAが多すぎてユーザーが迷子になる
「予約」「購入」「クーポン」「キャンペーン」「店舗情報」「お問い合わせ」とすべてのリンクを詰め込んだ結果、ユーザーがどこをタップすべきか判断できず、結局どのボタンも押されないというパターンです。リッチメニューは6分割が最大ですが、本当に重要な動線は2〜3個までに絞り込み、それ以外は2層目のメニューや配信からの遷移に回すのが鉄則です。情報量を増やすほど、コンバージョン率は下がります。
2. テキストが読めず画像だけで判断させてしまう
「おしゃれなビジュアルにしたい」とアイコンや画像のみで構成し、テキストを極端に小さくしたメニューを見かけます。しかしリッチメニューはスマートフォンで小さく表示されるため、ユーザーは0.5秒以内に「これは何のボタンか」を判断する必要があります。タップ前の認知コストが上がるとコンバージョン率は半減することもあるため、必ず短いラベルテキストを添える設計が求められます。
3. 一度作って放置している
初期構築時に作ったリッチメニューを半年〜1年放置している企業は驚くほど多いです。LINE公式アカウントの友だちは新規・既存・休眠の3層に分かれており、それぞれに刺さるメニュー設計が異なります。最低でも四半期に1度、可能であれば月次でA/Bテストを回し、タップ率の低いボタンを差し替えていく運用が必要です。
4. 配信メッセージとの整合性が取れていない
一斉配信で「春のキャンペーン」を訴求しながら、リッチメニューには冬のキャンペーンバナーが残っているケースです。ユーザーは配信タップ後にリッチメニューを見るため、整合性が取れていないと信頼を失います。配信と常設メニューを一体で設計するワークフローが不可欠です。
7. 業種別リッチメニュー設計の深掘り
業種ごとに最適なリッチメニューの構成は異なります。デジマールが支援している主要業種ごとに、押さえるべきポイントを整理します。
1. EC・D2C
EC・D2Cでは「新作チェック」「セール情報」「定期購入の管理」「クーポン取得」「お問い合わせ」を主軸にします。特に定期購入を促進するブランドでは、リッチメニュー左上に「次回お届け確認・スキップ」のリンクを設置することで、解約率を下げながら顧客満足度を高められます。
2. 美容クリニック・サロン
美容業界では「Web予約」「初回限定クーポン」「症例ギャラリー」「ドクター紹介」「アクセス情報」が定番です。特に予約導線は、LIFFを使った24時間予約システムと連携させ、リッチメニュータップから3タップ以内で予約完了できるUIにするのがベストプラクティスです。
3. 不動産・住宅
不動産では「物件検索」「来店予約」「ローン相談」「資料請求」「内見動画」が主要動線です。高単価かつ意思決定までの期間が長い業種のため、リッチメニューにはエデュケーション系コンテンツ(家づくりガイド・住宅ローン解説)も配置し、長期育成型の運用を設計します。
4. 飲食店・カフェ
飲食店では「予約」「テイクアウト・デリバリー注文」「メニュー」「クーポン」「店舗一覧」が王道です。デジマールが自社運営するKimmy(五反田のカフェ&ガレット)でも、リッチメニューからUber Eats・ロケットナウへの導線を最短化することで、デリバリー比率が大きく改善した実証データを保有しています。
8. リッチメニューのKPIと改善サイクル
リッチメニューを「作って終わり」にしないために、明確なKPI設計と改善サイクルが必要です。デジマールでは以下の指標を組み合わせて、月次でPDCAを回すフレームを採用しています。
1. 主要KPI
- タップ率:友だち全体のうち、リッチメニューをタップした人の割合
- ボタン別タップ数:各ボタンが何回押されたか
- 遷移後コンバージョン率:タップ後に予約・購入・問い合わせに至った割合
- ボタン別CVR:どのボタンが最終CVに最も貢献しているか
- ブロック率との相関:メニュー改修前後のブロック率変化
2. 改善サイクルの設計
月初に前月実績を確認し、最もタップ率の低いボタンを2つ特定します。次の月にはそのボタンのラベル・画像・配置を変更し、A/Bテストで効果を測定します。3カ月で1サイクルとして、四半期ごとにメニュー全体を再設計するペースが理想的です。
3. データ連携と自動化
LINE Official Account ManagerのデータをLooker StudioやGoogle BigQueryに連携することで、リッチメニューのタップデータとECサイトのコンバージョンデータを統合分析できます。デジマールではを基に、業種別のベンチマーク値も保有しており、クライアントの現状値とベンチマークを比較したダッシュボードを提供しています。
9. よくある質問(FAQ)
Q. リッチメニューは何枚まで作れますか?
A. 1つのLINE公式アカウントに対し、リッチメニューは最大1,000件まで登録できます。ただし同時に表示できるのは1つです。曜日・時間帯・キャンペーン期間に応じた切り替えを前提に、複数パターンを事前に準備しておくのが効率的です。
Q. リッチメニューのデザインは自分で作れますか?
A. はい、PowerPointやCanvaなどでも作成可能です。ただし、ボタンの押しやすさ・視認性・ブランドガイドラインへの準拠を考えると、プロのデザイナーに発注する価値は十分にあります。デジマールではから導いた「タップされやすいリッチメニューの黄金パターン」をテンプレート化しており、初期構築をスピーディに支援できます。
Q. 友だち属性ごとに違うリッチメニューを表示できますか?
A. はい、可能です。LINE公式アカウントのオーディエンス機能と組み合わせることで、新規・既存・休眠・VIPなど属性ごとに異なるリッチメニューを表示できます。これによりCVRが平均1.5〜2倍に改善する事例もあります。
Q. リッチメニューのサイズ規定は何ですか?
A. 大サイズは2500×1686px、小サイズは2500×843pxが標準です。ファイル形式はJPEG・PNG・PDF、ファイルサイズは1MB以下を推奨します。
Q. タップ率の業界平均はどのくらいですか?
A. 業種により大きく異なりますが、EC・D2Cで25〜40%、美容クリニックで30〜50%、不動産で15〜30%が一つの目安です。50%を超えていれば優秀、20%未満なら早急な改善が必要なラインです。
Q. リッチメニューと配信メッセージの優先順位はどう設計すべきですか?
A. リッチメニューは「常設の動線」、配信メッセージは「プッシュの動線」です。常設は長期的なブランド・主要CVへの導線として安定運用し、配信は短期的なキャンペーンや時限的なお知らせに使い分けるのが基本です。
10. リッチメニューを起点にした顧客育成シナリオ
リッチメニューは単なる導線設計ではなく、顧客育成シナリオの起点として設計することで、その真価を発揮します。デジマールが支援で培ってきた「リッチメニュー×シナリオ配信」のフレームを紹介します。
1. リッチメニュータップを起点としたステップ配信
リッチメニューの「初回特典」ボタンをタップしたユーザーには、その日のうちにステップ配信1通目(クーポン)、3日後に2通目(商品レコメンド)、7日後に3通目(限定オファー)を自動配信する設計が効果的です。リッチメニューを「シナリオ配信の入口」と位置付けることで、リッチメニューのタップ率とCVRが同時に上がる構造が作れます。
2. リッチメニューとCDP・MAの連携
リッチメニューのタップ履歴をCDPやMAツール(HubSpot等)に連携することで、Webサイト・メール・LINEを横断した統合顧客プロファイルを構築できます。リッチメニューを「LINEだけの導線」と見るのではなく、企業のマーケティング機能全体の入口として設計するのが、デジマールの提案する高度な活用法です。
3. リッチメニュー×ABMの可能性
BtoB企業の場合、リッチメニューを起点にした「指名アカウント向けカスタマイズ表示」も実装可能です。LIFFを使ってログイン後のユーザーIDに応じて、リッチメニューの内容を動的に切り替えることで、ABM(Account Based Marketing)の一環としてLINEを活用できます。リッチメニューの可能性は、業種・業態を問わず広がり続けています。
4. リッチメニューの運用体制づくり
リッチメニューの効果を最大化するには、社内の運用体制も重要です。デザイナー・マーケター・コピーライターが連携し、月次でリッチメニューの改修案を出し合うミーティングを設けることで、PDCAの精度が大きく上がります。リッチメニューを単発の制作物ではなく、継続的に磨き続けるブランド資産として扱う発想が、成功企業に共通する姿勢です。デジマールではこのリッチメニュー運用ワークフローをクライアント社内に定着させるためのトレーニングメニューも用意しています。
11. まとめ
この記事のポイント
- リッチメニューはトーク画面の常時表示エリア。LINE公式アカウント最重要の導線設計
- 予約・購入・クーポンなど最重要CTAを左上・大きなエリアに配置する
- キャンペーン期間に合わせて切り替えることでクリック率が上がる
- A/Bテストと分析を繰り返して継続的に最適化する
- 業種別の最適解は異なる。現場でクライアントごとに最適化する

