ストラテジーマップで、ビジネスの全体把握と戦略のスタートを

ストラテジーマップで、ビジネスの全体把握と戦略を

自社のビジネスについて、全体を把握してそれを実際のマネジメントや現場での活動に落とし込んでいくのは、意外と困難です。

そんな時に有効になるフレームワークとして、「ストラテジーマップ」を紹介したいと思います。

1 概要

ストラテジーマップはビジネスの全体像を四つの視点に分けて構成した、フレームワークです。

もちろん自社のビジネスについては、ほとんどの方が把握しているでしょう。

しかし全社的な戦略を立てるうえでは、全体を可視化して、包括的に理解できるようにしておく必要があります。

ストラテジーマップはビジネスを因数分解して四つの視点に分けることで、全体が捉えやすくなります。

○財務の視点
○顧客の視点
○内部プロセスの視点
○学習と成長の視点

次はこの四つの視点に対して、具体的に解説していきましょう。

2 4つの視点について

実際のストラテジーマップでは、四つの視点それぞれに対して、自社のビジネスに合わせた目標の項目や評価指標を決めていきます。

○財務の視点

ここで考えていくのは、「売上」「利益」「収益」といったことです。

たとえば年間目標300億のビジネスがあったとして、利益が20%の60億といったことを書きます。

顧客の維持、新規顧客の獲得、さらに原価率といったかかるコストに対する目標値も記載します。

○顧客の視点

顧客に対する、「適正価格」「品質」「サービス」「品揃え」「ブランドイメージ」などを考える項目です。つまり顧客満足度の向上です。

単なる印象ではなく、定量調査によりスコアをどれくらい向上させるかといったふうに、具体的な目標値で出すのが望ましいです。

○内部プロセスの視点

顧客管理、業務管理といった、自社内でどういったプロセスに注力していくかを考えます。

具体的には外注の活用比率、新規顧客やリード獲得数といったところをこの中に記載していきます。
「新商品、サービスの開発」「地域や環境に対する貢献」といった内容が入るケースもあります。

○学習と成長の視点

「人」「情報」「組織」という三つを考えます。

具体的には「組織づくり」「人材の採用や教育」「アライアンス活動」などになります。これに関しても人員の充足率などに関する目標を、数値で記載します。

3 ストラテジーマップを利用した戦略への進め方

ストラテジーマップは並び順も決まっていて、一番下から上にのぼるように見ていきます。

たとえば人材育成をすること(学習と成長の視点)は、商品開発(内部プロセスの視点)につながります。そして良い商品開発をすることで、顧客満足度の向上(顧客の視点)につながっていく、といった具合です。

ただしストラテジーマップだけを作成しても、実行には結びつきません。

ここからKGI、KPI、さらにCSF(主要成功要因)といったところを定め、具体的なアクションプランを考え戦略を具体化させていく作業が必要です。

また重要なこととして、経営層や現場に対してストラテジーマップの内容をコミットしてもらうことも必要です。

ストラテジーマップは現状を整理するだけでなく、多くの立場の人の合意を得るためにも有効なフレームワークなのです。

4 まとめ

ストラテジーマップは企業の規模や業種、業界に関わらず非常に有効なものです。

しかし概要と大まかな考え方を示しただけでこれを作成する、というのはなかなか難しいでしょう。

また最後に書いたようにそれを実際の仕事に組み込んでいくというハウツーについても、すぐにはイメージしにくいはずです。

私たちは広告運用やマーケティングオートメーションの導入といった個々のサービス以外に、インハウスでの全体戦略の構築や教育といったことの支援をおこなっています。

今回紹介したストラテジーマップの作成と活用、あるいは他のフレームワークを用いた活動もおこなっていますので、お気軽にご相談ください。


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