Xは、20代を中心に幅広い年齢層・性別の人が利用するSNSの1つです。2014年から2023年にかけて利用率が増加しており、他者の投稿を気軽にリポストできる拡散力の高さから、X広告の利用を検討しているマーケティング・広報担当者の方もいるでしょう。
(参考:総務省「令和5年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」)
当記事では、X広告の特徴から広告フォーマット・キャンペーン・クリエイティブ・ターゲティングの詳細、費用の仕組み、配信方法までを説明します。この記事を読めば、X広告の出稿にあたって必要な基礎知識を取得できますので、ぜひご活用ください。
1. X広告(旧Twitter広告)とは?
X広告(旧Twitter広告)とは、Xのプラットフォーム上でユーザーのタイムラインや検索結果に広告を表示するサービスです。X広告には、下記に挙げる3つの特徴があります。
・若年層への高いリーチ効果が見込める Xは日本人のユーザーが多く、10~30代の若年層ユーザーに対して高いリーチ効果があります。若者にアプローチしたい企業にとって、活用するメリットの高い媒体です。 ・多彩なターゲティングができる X広告では、ユーザーの興味関心やフォロワー、検索キーワードなどを基にした高精度のターゲティングが可能です。ターゲットユーザーに対して効果的にアプローチできます。 ・リポストによる高い拡散力がある X広告の特徴的な機能の1つがリポストによる拡散力です。リポストされれば広告がさらに多くのユーザーに届き、効果的な情報拡散が期待できます。 |
(参考:総務省「令和5年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」)
X広告は、若年層向けに広告を打ちたい場合や、効果的なターゲティングと拡散力を活用したい場合に最適なSNS広告媒体です。企業やブランドの認知度向上、Webサイトへの誘導、アプリのインストール促進など、さまざまな目的で利用されています。
2. X広告の種類|広告フォーマット
X広告には、幅広いユーザー層へのリーチや特定のターゲット層への訴求を目的としたさまざまな広告フォーマットがあります。いずれも特定の目標やキャンペーンに合わせて最適化し、最大限の効果を追求した形式になっています。
ここからは、Xの公式サイトを出典として、X広告で利用できる広告フォーマットの詳細を説明します。
(参考:Xビジネス「X広告のフォーマット」)
2-1. プロモ広告
プロモ広告は、通常のポスト形式で表示され、タイムラインや検索結果などユーザーがよく見る場所に配置されます。プロモ広告の特徴は、下記の2点が挙げられます。
・多様なメディア形式がある プロモ広告は、テキスト・画像・動画・カルーセル形式など、さまざまなメディア形式に対応しており、商品やサービスの特徴を多角的にアピールすることが可能です。 ・自然なユーザー体験ができる プロモ広告は「広告」のラベルが付く以外は通常のポストと同様に表示され、リポストやいいね、返信などが可能です。ユーザーのタイムラインに広告が自然に溶け込むため、広告に対するユーザーの嫌悪感を緩和できるでしょう。 |
プロモ広告は、幅広いユーザー層へのリーチやエンゲージメントを増やしたい場合におすすめの広告形式です。ブランドの認知度向上や新商品・サービスの告知の際に力を発揮するでしょう。
2-2. フォロワー獲得広告
フォロワー獲得広告は、特定のターゲットユーザーにXアカウントのフォローを勧める広告形式です。フォロワーを増やすことで、ブランドの認知度向上や長期的なエンゲージメント強化が期待できます。フォロワー獲得広告は、ブランドやサービスの長期的なファンを築きたい場合に有効なフォーマットです。
ただし、フォロワー獲得広告は2023年8月にサービス提供を終了しています。2024年7月時点で、今後復活する予定や可能性などはアナウンスされていません。
2-3. Amplify
Amplifyは、動画の本編が始まる前に広告動画を流す形式です。自社の商品・サービスと関連性のある動画で広告を流せるので、訴求力を高めることができます。Amplifyは、下記の2種類に分かれます。
・Amplifyプレロール Amplifyプレロールは、指定カテゴリに該当する動画コンテンツの再生前に短い広告を表示する形式です。 ・Amplifyスポンサーシップ Amplifyスポンサーシップは、特定の動画配信元と提携を結び、動画コンテンツと連動して広告を表示できます。 ※現在、Amplifyスポンサーシップは、セルフサービス方式をご利用の広告主様には提供されていませんのでご注意ください。 |
Amplifyは、動画広告を通して購買意欲やブランド好感度を高めたい場合に有効です。
2-4. テイクオーバー
テイクオーバー広告は、タイムラインの一番上や「話題を検索」タブの上部に表示される広告形式です。目立つ位置に広告が配置されるため、多くのユーザーに広告を見てもらえる可能性があります。テイクオーバー広告は、下記の2種類に分かれます。
・タイムラインテイクオーバー ユーザーがその日に初めてXにアクセスした際、タイムラインの一番上に表示されるため、視認性の高いフォーマットです。新商品の発売やイベントの告知に効果的です。 ・トレンドテイクオーバー/トレンドテイクオーバープラス トレンドに関連する広告を「話題を検索」タブのトップに表示します。24時間独占的に表示されるため、大規模なプロモーションの際に適切です。トレンドテイクオーバープラスでは、動画やGIFを使ってさらに視覚的なインパクトを与えられます。 |
テイクオーバー広告は、短期間で認知度を高めたい場合に効果を発揮するでしょう。
※テイクオーバー広告を利用するためには、Xの認定代理店へご相談ください。予算は数千万円規模となります。
2-5. Xライブ
Xライブは、リアルタイムのライブ配信「スペース」を活用する広告形式です。
※「スペース」が動画機能をリリースしたことで、「ライブ」に代わった、ともいえる状況です(2024年8月現在)。
視聴者と直接的なエンゲージメントを促進します。Xライブの特徴には、下記の2点が挙げられます。
・リアルタイム配信ができる Xライブは、商品の発表やイベントなどをライブストリーミングし、視聴者に臨場感を提供できるサービスです。ユーザーはライブ配信中にコメントを投稿したり、リポストしたりするなど、リアルタイムでイベント参加ができます。 ・視聴者とコミュニケーションを取れる ライブ配信中に視聴者からのコメントをリアルタイムで受け取り、回答することで、視聴者と双方向のコミュニケーションが可能です。これにより、視聴者はより強いエンゲージメントを感じ、ブランドへの親近感が増します。 |
Xライブは、新商品の発表や音楽ライブ、スポーツイベントなど、視覚的に訴えるコンテンツや速報性のある情報を伝える際に有効です。リアルタイムの視聴体験を通じて視聴者とのつながりを深め、ブランドの魅力を効果的に伝える手段として優れています。
2-6. ダイナミック商品広告
ダイナミック商品広告は、ユーザーの行動データに基づいて商品の広告を自動的に表示する形式です。ダイナミック商品広告で利用できるターゲティングは、下記の2種類があります。
・リターゲティング ユーザーが過去に訪れたウェブサイトで見た商品やカートに追加した商品の広告を生成し、購入を促します。 ・見込み顧客ターゲティング ウェブサイトを訪れたことがないユーザーに、カタログの中から関連性の高い商品の広告を配信します。 |
ダイナミック商品広告は、ユーザーにとって興味のある商品や関連性の高い商品を表示するため、費用対効果やコンバージョン率の向上が見込めます。
※ダイナミック商品広告での出稿には、以下のショッピングマネージャーにてカタログをあらかじめ設定する必要があります。
https://ads.twitter.com/shopping_manager/onboarding
2-7. コレクション広告
コレクション広告は、メイン画像(ヒーロー画像)と最大5つのサムネイル画像をまとめて表示する広告形式です。複数の商品やプロモーションを一度に紹介できます。コレクション広告の特徴は、下記の2点が挙げられます。
・すべての画像をスワイプなしで見られる メイン画像とサムネイル画像は、スワイプしなくても1つの画面で確認できます。そのため、メイン商品と関連商品のビジュアルを前面に打ち出し、同時にアピールしたい場合などに便利です。 ・誘導先を個々に設定できる 画像ごとにランディングページを設定できるため、ユーザーをそれぞれのプロモーションページに誘導することも可能です。 |
コレクション広告は、多くの商品やサービスを一度に紹介したい場合や、ビジュアルを強調してユーザーの興味を引きたい場合に効果的です。
2-8. カスタム機能・ブランド機能
X広告のカスタム機能とブランド機能は、広告キャンペーンをより効果的に活用するためのツールです。カスタム機能とブランド機能は、主に下記の6種類があります。
・アプリボタン アプリのダウンロードページや既存のアプリを開くリンクを広告に追加できます。 ・カンバセーションボタン メッセージやハッシュタグなどを事前に設定したポストを、ユーザーがカスタマイズして投稿できるボタンです。 ・投票ボタン ユーザーが広告内で簡単に投票に参加できる機能です。 ・ウェブサイトボタン 画像や動画広告にクリック可能なボタンを追加し、ユーザーを特定のランディングページに誘導します。 ・ブランド絵文字 オリジナルの絵文字をハッシュタグに組み込み、視覚的にブランドをアピールできる機能です。 ・ブランド通知 通知を許可したユーザーに対し、特定のタイミングで直接メッセージを送信できます。 |
カスタム機能とブランド機能も活用すれば、広告のインパクトを高め、ユーザーとのより深いエンゲージメントを実現できるでしょう。
3. X広告のクリエイティブの仕様
X広告では、広告フォーマットごとにクリエイティブの仕様が定められています。画像・動画・ウェブサイトカードなど、広告内容に応じて最適なクリエイティブを選びましょう。詳細は以下のリンクをご参照ください。
【2024年最新】X広告(Twitter広告)の画像・動画サイズ一覧
4. X広告のキャンペーンで使用できる目的
X広告のキャンペーンは、「ブランド認知度の向上」「検討」「コンバージョン」の3つのカテゴリに分かれ、さらに9種類の目的が用意されています。また、2024年7月時点ではベータ版ですが、今後はキーワードも追加予定です。
以下では、X広告のキャンペーンで使用できる9つの目的と、それに適したフォーマットを紹介します。
4-1. リーチ
リーチキャンペーンは、広告をより多くのユーザーに見てもらうのが目的です。新商品やブランドメッセージの発表、特定の話題との関連性の構築など、短期間で広範囲にリーチしたい場合に向いています。ブランドの認知度が高まれば、より多くの見込み顧客とつながることができるでしょう。
<おすすめ広告フォーマット>
・画像広告 ・動画広告 ・ウェブサイトボタン付きの動画広告 ・カルーセル広告 |
(参考:Xビジネス「リーチキャンペーン」)
4-2. 動画の再生数
動画の再生数キャンペーンは、動画コンテンツのリーチ拡大とブランドの認知度向上を目的としています。鮮度と質の高い動画は、ユーザーの興味を引き付けます。また、関連性の高いオーディエンスに動画を届けるため、ブランドメッセージの浸透にも貢献するでしょう。
<おすすめ広告フォーマット>
・動画広告 ・ウェブサイトボタン付きの動画広告 ・カンバセーションボタン付きの動画広告 ・投票付きの動画広告 ・カルーセル広告 |
(参考:Xビジネス「動画の再生数キャンペーン」)
4-3. プレロール再生数
プレロール再生数キャンペーンは、Amplifyで表示される動画広告の再生数を増やすことが目的です。自社の商品やサービスと関連のあるパブリッシャーの動画の前に広告を流せるので、ユーザーの関心や認知度を高めることができます。
<おすすめ広告フォーマット>
・Amplifyプレロール ・Amplifyスポンサーシップ |
4-4. アプリのインストール数
アプリのインストール数キャンペーンは、ユーザーとつながったりアプリのダウンロードを促進したりするのを目的としています。アプリの認知度を高めて新規ユーザーを獲得するのに最適なキャンペーンです。アプリをリリースしたばかりのときや、大型アップデートをしたときなどに向いています。
<おすすめ広告フォーマット>
・アプリボタン付きの画像広告 ・アプリボタン付きの動画広告 ・カルーセル広告 |
4-5. ウェブサイト訪問者数
ウェブサイト訪問者数キャンペーンは、ユーザーを自社のウェブサイトに誘導することが目的です。XピクセルやコンバージョンAPIを利用して訪問者の行動を追跡し、キャンペーンの効果を測定することも可能です。商品やサービスの詳細情報を提供したり、オンラインストアでの購入を促進したりするのに適しています。
<おすすめ広告フォーマット>
・ウェブサイトボタン付きの画像広告 ・ウェブサイトボタン付きの動画広告 ・カルーセル広告 |
4-6. エンゲージメント数
エンゲージメント数キャンペーンは、ポストに対するいいね・リポスト・返信などの反応促進を目的としています。いいねなどのエンゲージメントが高まれば、それだけポストが話題になっている証となり、さらに多くのユーザーに広告を見てもらえる可能性があります。特定のポストを拡散したい場合や、質の高いリーチを獲得したい場合におすすめです。
<おすすめ広告フォーマット>
・テキスト広告 ・画像広告 ・ウェブサイトボタン付きの画像広告 ・動画広告 ・ウェブサイトボタン付きの動画広告 ・カルーセル広告 |
4-7. アプリのリエンゲージメント数
アプリのリエンゲージメント数キャンペーンは、アプリの休眠ユーザーに再利用や更新などを促すのが目的です。アプリの利用頻度が低下したユーザーをターゲットにすることで、ユーザーの再活性化を図ります。その際、新しいコンテンツや特典を紹介すると効果的です。アプリ内のコンバージョン促進のほか、既存ユーザーのブランドロイヤリティを向上したいときにも活用できるキャンペーンです。
<おすすめ広告フォーマット>
・アプリボタン付きの画像広告 ・アプリボタン付きの動画広告 ・カルーセル広告 |
(参考:Xビジネス「アプリのリエンゲージメント数キャンペーン」)
4-8. 売上
売上キャンペーンは、ウェブサイト上でのコンバージョンを目的とします。X独自のデータシグナルの活用により、特定のオーディエンスをターゲティングし、購入やカートへの追加を促します。ユーザーを自社サイトに誘導した上でアクションを取らせたい場合に適しているキャンペーンです。
<おすすめ広告フォーマット>
・ウェブサイトボタン付きの画像広告 ・ウェブサイトボタン付きの動画広告 ・カルーセル広告 ・コレクション広告 |
(参考:Xビジネス「X広告キャンペーンの基本」)
4-9. キーワード
キーワードキャンペーンは、ユーザーが特定のキーワードを検索した際の広告表示を目的とします。リアルタイムで関連する会話や検索結果に広告を掲載するため、ターゲットユーザーへの効率的なアプローチが可能です。特定の商品やサービスに関する情報を求めるユーザーへリーチし、購入やサブスクリプションなどのコンバージョンを促進します。
<おすすめ広告フォーマット>
・テキスト広告 ・画像広告 ・動画広告 ・ウェブサイトボタン付きの広告 |
(参考:Xビジネス「X広告キャンペーンの基本」)
5. X広告で使用できるターゲティング
X広告では、「オーディエンスの特性」「オーディエンスタイプ」「既存のオーディエンス」の3カテゴリに分けてターゲティングツールを提供しています。カテゴリごとにターゲティング条件は異なり、適切に設定すれば想定したユーザーへ効率的なリーチが可能です。
以下では、X広告で使用できるターゲティングをカテゴリごとに説明します。
5-1. オーディエンスの特性
オーディエンスの特性に基づいたターゲティングは、広告を配信する地域・言語・端末・年齢・性別を絞り込む方法です。これにより、目当ての層に対して効果的に広告を届けることができます。ターゲティングの種類は下記の通りです。
地域ターゲティング |
ブランドが重視する国・地域・都市圏・都市・郵便番号などの位置情報で絞る |
言語ターゲティング |
ポストや反応したトピックから推定される第一言語や多言語でターゲティングする |
端末・プラットフォーム・Wi-Fiターゲティング |
端末の種類やOS、携帯電話会社などに応じて絞り込む |
年齢ターゲティング |
18歳以上、18~24歳など、特定の年齢層にリーチする |
性別ターゲティング |
男性・女性・性別問わずのいずれかで設定する |
地域・性別・言語・年齢は「AND」の条件で設定されるため、複数指定した場合はすべての条件を満たすユーザーにのみ広告が配信されます。
(参考:Xビジネス「X広告のターゲティング」)
5-2. オーディエンスタイプ
オーディエンスタイプに基づいたターゲティングは、ユーザーの興味や行動を基に特定のテーマやトピックに関心を持つ層にリーチする方法です。ターゲティングの種類は下記の通りです。
会話ターゲティング |
スポーツやライフスタイル、ビデオゲームなど、25カテゴリ10,000以上のトピックの中から、ユーザーが積極的に参加する会話に基づいてターゲティングする |
イベントターゲティング |
オンライン・オフラインを問わず開催されている、世界中のイベントから特定のイベントを絞り込み、そのイベントに興味を持つユーザーにリーチする |
エンゲージャーターゲティング |
過去の広告キャンペーンやポストに対してエンゲージメントを示したユーザーをリマーケティングする |
キーワードターゲティング |
特定のキーワードを含む検索・ポスト・反応に基づいて広告を配信する |
映画とテレビ番組のターゲティング |
特定の映画やテレビ番組にポスト・反応したユーザーにリーチする |
興味関心ターゲティング |
25カテゴリと350以上のサブトピックの中からトピックスを選び、フォロー・リポスト・クリック・ポスト内容などからターゲティングする |
フォロワーが似ているアカウントのターゲティング |
指定したアカウントのフォロワーと似た反応を示すユーザーに広告を配信する |
オーディエンスタイプに基づくターゲティングは、基本的に「OR」の条件として付加的に適用されるので、ターゲティングを追加するたびにオーディエンスの規模は拡大します。
(参考:Xビジネス「X広告のターゲティング」)
5-3. 既存のオーディエンス
既存のオーディエンスターゲティングは、すでに接触のあるユーザーに対して広告を配信する方法です。ターゲティングの種類は下記の通りです。
フォロワーターゲティング |
Xアカウントのフォロワーを対象に広告を配信する |
|
カスタムオーディエンス |
顧客のリストやウェブサイトアクティビティ、アプリアクティビティから、既存の特定グループにのみリーチできる |
既存の顧客やフォロワーに対するリマーケティングにより、さらなるエンゲージメントを促進できるでしょう。
(参考:Xビジネス「X広告のターゲティング」)
6. X広告の出稿にかかる費用|料金の仕組み
X広告では、自由に予算を設定することが可能です。また、広告出稿に対する最低金額もありません。オークションに入札して広告枠を獲得し、特定の条件を満たすユーザーが広告に反応したケースのみ課金の対象となります。何が課金対象となるかは、広告キャンペーンと広告グループの目的によって変わります。たとえば、ウェブサイト訪問数キャンペーンを選択した場合、ユーザーがリンクをクリックするまでは課金されません。
下記は、X広告における広告キャンペーンの目的ごとの請求可能なアクションです。
インプレッション課金 |
広告が1,000回表示されるごとに課金が発生する |
再生課金 |
動画の再生数や時間、ユーザーのアクションに応じて課金が発生する |
アプリインストール課金 |
アプリのインストールや起動によって課金が発生する |
クリック課金 |
ユーザーがリンクやアプリをクリックすると課金が発生する |
エンゲージメント課金 |
リポストなど、ユーザーのエンゲージメントに基づいて課金が発生する |
X広告はオークションシステムを採用しており、入札額の高い広告主の広告が優先される傾向にあります。オークションの価格は固定レートではなく、「広告の魅力」「ターゲティングしているオーディエンスのサイズ」「同じオーディエンスをターゲティングしている競合の数」「入札額」によって変動します。X広告で利用できる入札タイプは、下記の3種類です。
自動入札 |
最小限の費用で最大の結果が得られるように入札額を最適化できる |
上限入札単価 |
請求可能なアクションごとに支払う金額を細かく管理できる |
目標入札単価 |
請求可能なアクションごとに支払い可能金額を指定し、その範囲内で広告キャンペーンが最適化される |
X広告を新しく始める場合は「自動入札」を選んでみるとよいでしょう。とはいえ、X広告の料金の仕組みは複雑です。実際にどの程度の費用がかかるかシミュレーションをしたい方は、ぜひデジマールにご依頼ください。運用の代行も承っております。
デジマールのX広告(Twitter広告)運用代行についてはこちら
7. X広告で成果を出すための3つのポイント
X広告で成果を上げるためには、以下の3つのポイントが重要です。
・広告の目的やターゲットを明確にする 広告キャンペーンを実施する前に、達成したい目的やターゲットとするオーディエンスを明確にしましょう。たとえば、認知度の向上や商品の販売促進など、目的が異なれば効果的なアプローチも異なります。目的に応じて適切なターゲティングを行い、狙ったオーディエンスにリーチできるよう設定することが重要です。 ・複数の広告フォーマットとクリエイティブを使う X広告には、プロモ広告やコレクション広告などさまざまなフォーマットがあります。複数のフォーマットとクリエイティブを組み合わせることで、あらゆるユーザーの興味を引き、広告の効果を最大化できるでしょう。特に動画広告は視覚的なインパクトが強く、情報量も多いため、ユーザーの関心を引きやすい傾向にあります。 ・流行も取り入れて興味と反応を促す内容にする Xは「いま」起きていることを見つける場所です。広告には最新の話題や流行を取り入れ、ユーザーの興味を引く工夫が必要です。広告を作成する際は、共感度・関連性・リーセンシーの3要素を意識するとよいでしょう。この3要素は「品質スコア」と呼ばれ、オークションを落札するには品質スコアも重視されます。 |
(参考:Xビジネス「入札とオークションに関するよくある質問」)
広告の効果を最大化するには、これらのポイントを意識しながらキャンペーンを展開することが重要です。
8. X広告の配信方法
X広告の配信は以下の手順で進めます。
1 |
アカウントを準備する |
X広告を利用するには、認証済みのアカウントが必要です。「X Premium」に加入・基準を満たせばブルーの、「Verified Organizations」の登録申請を行えばゴールドの認証バッジが付与されます。 |
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2 |
広告を作成する |
Xアカウントにログインし、メニューバーの「もっと見る」→「広告」と進んで、X広告マネージャーにアクセスします。キャンペーンの目的を選択し、広告に使うテキストや画像・動画を記載しましょう。 |
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3 |
配信をカスタマイズする |
ターゲットとするオーディエンスの年齢・性別・地域などを設定します。詳細にユーザーを絞り込むなら、ターゲット機能にも任意の条件を入力しましょう。予算とスケジュール、支払い方法も設定します。 |
|
4 |
キャンペーンを開始する |
作成内容に問題がなければ「キャンペーンの開始」を選択します。審査に通過すれば、広告の配信が始まります。 |
X広告で成果を上げるには、継続的な情報収集・調整・テスト・分析・改善が必要です。自社での管理に不安がある場合は、X広告の配信を一任できるデジマールの運用代行サービスをご利用ください。
デジマールのX広告(Twitter広告)運用代行についてはこちら
まとめ
X広告(旧Twitter広告)とは、Xのタイムラインや検索結果などに配信できるサービスです。ほかのSNS広告と違い、リポストによる拡散が見込める点が特徴です。X広告は多種多様な広告フォーマットがあり、目的に応じたキャンペーンやターゲティング機能も用意されています。
しかし、広告の配信方法や機能面が充実しているために「どの広告フォーマットを選べばいいか分からない」「費用対効果が見込めるのか把握できない」と悩む場面もあるでしょう。デジマールでは費用シミュレーションの作成のほか、X広告の運用代行も承っておりますので、まずは一度ご相談ください。