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SNSマーケティングは、現代のビジネスにおいて欠かせない手法となっています。多くの企業がソーシャルメディアを活用して、顧客との関係構築やブランドの認知度向上を図っています。しかし、SNSマーケティングを始めるとなると、どのプラットフォームを活用すればいいのか、どのように始めればいいのか悩むケースも少なくないかと思います。

 

そこで本記事では、SNSマーケティングを始めようとしている人やSNSマーケティングでより良い効果を得たいと考えている人に向けて、

・SNSマーケティングとは何か

・どのように始めればよいのか

・成功させるにはどうすればいいのか

などといったお悩みの解消につながる内容を網羅的にご説明していきます。

 

本記事を読むことで、SNSマーケティングの全容を把握し、SNSマーケティングで成果を出すために何をするべきかが明確になります。

 

SNSマーケティングとは

SNSマーケティングとは、Facebook、Instagram、Twitter、YouTube、TikTokなどのソーシャルメディアを活用して、商品やサービス、ブランドをプロモーションする手法です。SNSを通じて顧客と直接コミュニケーションを取ることで、エンゲージメントを高め、ブランド認知や売上の向上を図ることが目的です。

 

SNSマーケティングの手法

 

SNSアカウント運用

自社のアカウントを「公式アカウント」として運用する手法です。

SNS広告配信

SNS上で広告を配信する手法です。

SNSキャンペーン

SNS上で行うユーザー参加型のイベントです。

例)指定されたハッシュタグ(#)をつけて、コンテンツを投稿すると、豪華賞品があたる抽選に応募できる

インフルエンサーマーケティング

インフルエンサーに自社の商品・サービスを紹介してもらうという手法です。

ソーシャルリスニング

SNS上で消費者が発信する意見や感情を収集し、分析することでマーケティング戦略に活かすという手法です。

 

それぞれの手法で得られる効果については、下記の「ポイント② 目的にあった手法を採用する」にてご説明します。

 

SNSマーケティングの市場規模と重要視されている理由

SNSマーケティングの市場規模は年々増加しており、2023年のソーシャルメディアマーケティングの市場規模は1兆899億円と推測されています。これは、前年比117%の値となります。また、2027年には、2023年比約1.7倍、1兆8,868億円になるとも予測されています。(参考:※1

 

SNSマーケティングが重要視される理由は、SNSの利用者数が増加しており、それに伴い消費者行動が大きく変化している点にあります。詳細は以下の通りです。

 

SNSの利用者数の増加

下のグラフは日本で月1回以上SNSを利用している人数の推移と予測値を表しています。

SNS利用者数の推移を表しているグラフ

参考:※2

 

グラフから分かるように、日本のSNSの利用者数は年々増加しており、2022年には1億人を超えています。つまり、日本の人口の8割以上の人々が利用しているということです。また、これからも利用者数は増加していくと考えられています。

 

そして、SNSは若者だけが使うツールではなくなっています。今では、60代の方の約76%、70代の約66%、80代以上の約52%の人がSNSを利用しています。(参考:※3)

 

SNSで情報収集をする人の増加

現在は、SNS利用者の6割以上の人がSNSを「知りたいことについて情報を探すため」に用いるようになっています。(参考:※4)

 

従来は気になる商品やサービスがあれば、GoogleやYahoo!などの検索エンジンで検索することが一般的でした。しかし、今は、検索エンジンだけでなくSNSでも検索する人が増えています。それに伴い、比較や検討の段階がSNS上で行われることが多くなっているのです。

 

以上のように、多くの人、幅広い年代層にリーチでき、かつ比較や検討の段階にもアプローチできるという理由からSNSマーケティングは重要視されています。

 

SNSマーケティングのメリット・デメリット

SNSマーケティングは、他のマーケティング手法とは異なる特性を持ち、さまざまなメリットがありますが、同時にデメリットも存在します。それぞれを理解し、適切に対応することが重要です。

 

メリット

1.低コストで始められる 

SNSアカウント自体は無料で開設でき、広告配信も比較的安価です。また、手軽に運用できるため、初期投資が少なくて済みます。

 

2.広範囲にリーチできる 

SNSには多くのユーザーが存在し、特定のターゲット層に向けて効果的に情報を届けることができます。ハッシュタグや広告ターゲティングを活用することで、ニッチな層にまでアプローチ可能です。

 

3.リアルタイムのフィードバックが得られる 

投稿に対するコメントやいいね、シェアといった反応を即座に確認でき、ユーザーとの双方向のコミュニケーションが可能です。これにより、迅速に改善や対応策を打ち出せます。

 

デメリット

1.炎上リスク 

情報が瞬時に拡散されるため、企業の発信内容や対応が批判されると「炎上」に繋がるリスクがあります。適切な対応を怠ると、ブランドイメージが大きく損なわれる可能性があります。

 

2.継続的なコンテンツ作成が必要 

SNSでは定期的な投稿が求められ、質の高いコンテンツを継続的に作成し続ける必要があります。これには時間や労力がかかるため、リソースの確保が重要です。

 

3.高いリテラシーが必要 

上記の炎上リスクなどの企業の信頼を損なうリスクを回避するためには、担当者が高いリテラシーを持っている必要があります。具体的には、SNSに関わるマナーやセキュリティ意識、モラルなどを理解している必要があります。

 

SNSマーケティングの始め方

SNSマーケティングを成功させるためには、しっかりとした計画と戦略が必要です。基本的には、以下のステップに従い進めます。

 

1.SNSマーケティングを行う目的を明確にする

まず、SNSマーケティングを行う目的を定めます。例えば、ブランド認知度の向上、新規顧客の獲得、顧客との関係構築などです。どんな目的かによって、適切なプラットフォームや手法が異なるため、はじめに目的を明確にする必要があります。

 

2.ターゲットを明確にする

次に、誰に届けたいかを決めます。各SNSプラットフォームでは緻密なターゲティングが行えるようになっています。それを最大限活用するためには、自分たちがどのような人にアプローチしたいのかを明確にしておく必要があります。

 

3.目的やターゲットに合ったプラットフォームと手法を選ぶ

ターゲット層となるユーザーにアプローチし、目的を達成させるためには、どのプラットフォーム、手法が効果的かを考えます。もちろん1つでなく、複数を組み合わせることが必要になることもあります。詳しくは下記で説明します。

 

4.KPIを設定する

施策が上手くいっているかの進捗を測定するためのKPIを設定し、定期的に分析します。例えば、フォロワー数の増加、エンゲージメント率、ウェブサイトへのトラフィックなどです。

 

5.実行と改善

最後に、SNSを運用するチーム体制や運用ルールを決めた後に、施策を実行します。実行した後は、得られたデータと設定したKPIを基に分析・改善を繰り返します。

 

SNSマーケティングを成功させるポイント

SNSマーケティングを成功させるためには、

 

①商品・サービスと親和性の高いSNSを選択する

②目的にあった手法を採用する

③運営体制を整える

 

これら3点を特に重視しなければなりません。

 

ポイント① 商品・サービスと親和性の高いSNSを選択する

SNSは、プラットフォームごとに、特徴やユーザー属性が異なります。そのため、自社の商品・サービスの特性やターゲットに合ったSNSを選択することで、SNSマーケティングの効果を最大化させることができます。以下では、代表的なSNSのユーザー層や利用するメリットを説明します。

代表的なSNSの特徴

 

サービス名

国内月間アクティブユーザー数

(参考:※5)

ユーザ層

利用するメリット

LINE

9,500万人

若年層からシニア層まで幅広い年齢層が利用。

・幅広い年齢層にリーチできる。

・公式アカウントでは、ユーザーに対して直接的なプロモーションが可能。

YouTube

7,000万人

幅広い年齢層が利用。

ユーザー数では40代が最も多く、次いで50代、30代と続く。

・動画によって、表現力の高い訴求ができる。

・長期間にわたりコンテンツが検索され続け、幅広い層にリーチできる。

X

4,500万人

10代〜20代のユーザーが多い。

・リアルタイムでの情報発信が可能で、拡散もスピーディーに行える。

・マーケティングリサーチに向いている。

Instagram

3,300万人

10代〜20代のユーザーが多い。

ほとんどの年齢層で女性の利用率が男性の利用率を上回っている。

・画像や動画で視覚的に訴求できる。

・ECサイトとのスムーズな連携を行うことができ、商品購入を促しやすい。

Facebook

2,600万人

若年層より20代以降のユーザーが多い。

・コミュニティ作りや長文コンテンツの共有にも向いており、幅広い年齢層にアプローチできる。

TikTok

1,700万人

10代〜20代のユーザーが多い。

流行に敏感なユーザーが多い。

・ショート動画で、特に若年層をターゲットにしたクリエイティブなマーケティングが可能。

LinkedIn

300万人

(登録者数)

20代・30代のビジネスマンのユーザーが多い。

・ビジネス向けSNSで、B2Bマーケティングに強みがある。

・業界関係者や専門家と直接つながり、ブランドの信頼性や専門性を高めることができる。

 

ポイント② 目的にあった手法を採用する

上記でSNSマーケティングの手法を5つ紹介しましたが、それぞれ得られる効果が異なります。そのため、SNSマーケティングを行う目的に合った、適切な手法を選ぶ必要があります。以下では、それぞれのSNSマーケティングの手法を実施した際に得られる効果をまとめます。

SNSマーケティングの手法の効果

 

手法

実施した際に得られる効果

SNSアカウント運用

・ブランド認知度の向上

・顧客との関係構築

・商品のプロモーション

 

定期的なコンテンツ発信によって、商品のプロモーションだけでなく、ブランディングや顧客との関係構築も行うことができます。

SNS広告配信

・ターゲット層への効果的なアプローチ

・短期間での認知度向上

 

コストをかけ、詳細なターゲティングを行うことで、迅速かつ効果的にユーザーにアプローチできます。

SNSキャンペーン

・フォロワーの増加

・バイラル効果(ある情報やコンテンツが人から人へと急速に広がっていく現象)

 

SNSキャンペーンは施策によって様々な効果を得ることができます。その中でも、UGC(ユーザーが投稿するコンテンツ)が増加することで、商品やサービスの認知が急速に広がるという効果は特徴的です。

インフルエンサーマーケティング

・信頼度の高い推薦

・ターゲット層への効果的なリーチ

・口コミによる拡散

 

ターゲット層と一致するファンが多いインフルエンサーを起用することで、効果的なアプローチができます。また企業ではなく、消費者が訴求していることで、口コミによる拡散がより期待できます。

ソーシャルリスニング

・顧客インサイトの収集

・ブランドに対する意見や提案への早期対応

 

従来のアンケート調査などと比べ、よりリアルな生の声を聞くことができることが特徴です。

 

ポイント③ 運営体制を整える

SNSマーケティングを推進するにあたって、炎上などのリスクへの対策は必須です。そのため、SNS上のマナーやモラルの理解がある担当者を準備し、投稿コンテンツのチェック体制や運用スタッフの教育体制を整えるなどの運営体制を整備する必要があります。

 

 SNSマーケティングの成功事例

実際にSNSマーケティングがどのように成功したのかを理解するために、具体的な事例をご紹介します。ここでは、SNSキャンペーンとソーシャルリスニングを活用した事例をそれぞれ紹介します。

 

事例① 沖縄ファミリーマートのSNSキャンペーン

沖縄ファミリーマートは公式Instagramで、ファミリーマートで使える「アーモンドミルクラテ無料引き換えクーポン」プレゼントキャンペーンを実施しました。キャンペーン期間中に、公式アカウントをフォローし、お気に入りのカスタマイズ方法をコメントすることでキャンペーンに応募できるというものです。

 

既存顧客だけでなく、まだ購入したことがない方への購買、来店につながった事例です。さらに、商品に関するコメントを条件にすることで、商品理解度を深めることにもつながっています。(参考:※6)

 

事例② 大手飲料メーカーのソーシャルリスニング

ある大手飲料メーカーでは、自社の商品がどのように消費されているかを可視化するために、ソーシャルリスニングを活用しました。このメーカーは、主にSNSに投稿された画像を収集し、自社商品がどのような季節、どのような場面で消費されているかなどを分析しました。

 

その結果、どのような時期にどのような場面で多く消費されているかを把握し、それらをマーケティングに活用することに成功しました。(参考:※7)

 

まとめ

SNSマーケティングとは、ソーシャルメディアを活用して、商品やサービス、ブランドをプロモーションする手法です。年々、市場規模は拡大しており、現代のビジネスにおいて非常に強力なツールとなっています。

始め方としては、以下が大枠の手順となります。

1.SNSマーケティングを行う目的を明確にする

2.ターゲットを明確にする

3.目的やターゲットに合ったプラットフォームと手法を選ぶ

4.KPIを設定する

5.実行と改善

 

また、成功させるには、

①商品・サービスと親和性の高いSNSを選択する

②目的にあった手法を採用する

③運営体制を整える

これら3点が重要になります。

 

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※1:サイバー・バズ/デジタルインファクト調べ

※2:総務省 令和5年版情報通信白書|SNS

※3:総務省 令和5年通信利用動向調査の結果

※4:総務省 令和5年通信利用動向調査の結果 

※5:Gaiax 2024年10月版!性別・年齢別 SNSユーザー数 

※6:OWNL「【2024年最新】SNSキャンペーン成功事例35選|効果や成功のポイントも解説」

※7:NTTコム オンライン「ソーシャルリスニングとは|意味や分析方法の解説と導入事例を紹介!」

 

著者情報

松葉 駿平
Shunpei Matsuba

松葉 駿平

【執行役員】

デジマール株式会社に新卒入社。リスティング広告、SNS広告、各種DSP、EC広告(Amazon・楽天)と、BtoC・BtoBともに幅広い広告媒体の運用経験あり。LINE公式アカウント、HubspotといったCRMの構築・運営にも携わり、集客からロイヤル顧客化まで一気通貫で対応可能。趣味は茶道と料理。