SEOの改善チェックシート

今回は、SEO対策をする上で確認したい項目を、チェックリスト形式で紹介していきます。なお、Googleの検索エンジンロジック(アルゴリズム)は適宜更新されていくため、Googleの情報を土台にしながら、アップデートの際は更新していきたいと思います。
そもそも「SEOとは」と疑問の方はこちらの記事をご覧ください。
目次
チェック項目の一覧
チェック項目の一覧です。
カテゴリ | 補足 | 確認項目 |
title/meta description/meta keywordsの最適化 | 検索エンジンの検索結果に表示される内容「title」と「description」を含むページのmeta情報を最適化します。 | titleとdescriptionにそれぞれの記事で独自性を持たせる |
titleタグ、meta descriptionとh1タグにキーワードを含む | ||
meta descriptionをユーザがクリックしたくなる内容にする | ||
meta keywordsにページ内容を表すキーワードを含む | ||
h1をページごとにユニークなものにする | ||
URLの最適化 | URLを最適化することでユーザーは該当のwebサイトに訪問しやすくなります。 | URLをページ内容を表すものにする |
URLをページごとにユニークにする | ||
URLを正規化する | ||
内部リンク構造の
最適化 |
内部リンク構造を最適化することでサイト内でのページの回遊率の上昇が見込めます。また、クローラビリティが向上し、サイトの評価改善につながります。 | 遷移先のページの内容を表すアンカーテキストにする |
ナビゲーションをわかりやすくする | ||
パンくずリストを設置する | ||
関連ページへのリンクを貼る | ||
HTMLサイトマップを設置する | ||
リンク切れをなくす | ||
404エラーページを用意する | ||
キーワードの最適化 | ページごとに狙う検索語句を最適化することで掲載順位向上を目指します。 | 最適なキーワード出現頻度か確認する |
本文にキーワードを含む | ||
コンテンツの最適化 | コンテンツの最適化はSEOの観点でも、訪問ユーザーへの価値提供の観点でも最重要です。良質なコンテンツ提供が自社のブランディング向上や集客につながります。 | 重要なコンテンツをファーストビューに設置する |
画像に適切なalt属性を付与する | ||
HTMLソースを文法定義に則って記述する | ||
構造化マークアップにページの所有者情報を記載する | ||
カテゴリページに独自性を持たせる | ||
適切なカテゴリを設定する | ||
コンテンツに独自性を持たせる | ||
1ページ1テーマの原則を守る | ||
コンテンツを最新のものにする | ||
各ページに網羅性を持たせる | ||
サイト全体で特定のテーマを網羅的に解説する | ||
モバイル最適化 | トラフィックが多いモバイルユーザーに優しいUIがSEOにおける評価を向上させます。 | モバイル用ページを作成する |
モバイルフレンドリーなUIか確認する | ||
クローラー対策 | インデックス処理を正しく行うことがUXの向上につながります。 | インデックスされたくないページには専用のタグを記述する |
XMLサイトマップを作成する | ||
全てのコンテンツをオープンにする | ||
ペナルティ回避 | サイトの評価をプラスにする施策だけでなく、マイナスになるのを防ぐ施策も重要です。 | クローキングを行わない |
視認できないテキスト・リンクをなくす | ||
被リンク元の質を確認する | ||
独自性の低いコンテンツをなくす | ||
その他 | その他確認すべきチェックポイントです。 | アノテーションタグとリダイレクト設定を行う |
AMP対応を行う | ||
HTTPS対応を行う |
今回のチェックシートでは、どんなWebサイトのSEOであっても必ず押さえておきたい項目を掲載しています。
SEO改善の目標は、内部要素・外部要素の改善による、掲載順位の向上・トラフィック量の増加です。
全ての運用者がこれらを意識し、日々改善を行っています。SEOは広告に比べると、安定性が低く、成果が目に見えて実感しにくい側面もあります。それでも、アルゴリズムのアップデートに負けず、検索エンジンに評価されやすいWebサイトをどうやって育てていくかを考え続ける以外に成功の道はありません。
ここからは、各項目を具体的にどう実践していくのか、実践したことによりどのような効果が見込めるのか見ていきます。
title/meta description/meta keywordsの最適化
カテゴリ | 確認項目 |
title/meta description/meta keywordsの最適化 | titleとdescriptionにそれぞれの記事で独自性を持たせる |
titleタグ、meta descriptionとh1タグにキーワードを含む | |
meta descriptionをユーザがクリックしたくなる内容にする | |
meta keywordsにページ内容を表すキーワードを含む | |
h1をページごとにユニークなものにする |
タイトルやディスクリプションはユーザーが検索結果上でwebページの情報を把握することができる重要な要素です。
タイトルやディスクリプションでいかにユーザーの興味を惹くことができるかでページのトラフィックは大きく変わっていきます。
titleタグ、meta descriptionとh1タグはSEO3大エリアとも呼ばれ、3つのエリアを最適化することで、掲載順位の向上や検索ユーザーの興味喚起につながります。
titleとdescriptionにそれぞれの記事で独自性を持たせる
クローラーがwebページをクロールする際には、titleタグとmeta descriptionの情報が取得されます。titleタグとmeta descriptionを最適化することで検索エンジンが該当のwebページがどのようなページなのかを適切に認識することができます。
また、検索エンジンでtitleタグやmeta descriptionの文言はそのまま表示されるため(ディスクリプションは、meta descriptionに記載したものと異なる場合がある)、ページの内容を端的に表すタイトル、ディスクリプションが望ましいといえます。
ページ固有のコンテンツを表した情報をそれぞれ記述するようにしましょう。
例)
<title>SEOとは何か?Web担当者が知っておきたいSEOの基礎知識を体系的に解説|デジタルマーケティングエージェンシー</title>
<meta name=”description” content=”SEO(Search Engine Optimization) に関して、「そもそもSEOとは?」という疑問へ…”/>
titleタグ、meta description、h1タグにキーワードを含む
titleタグ、meta description、h1タグは検索エンジンが順位決定の際重視するとされる重要なエリアです。そのため、狙っているキーワードをこの3大エリアそれぞれに含ませることで検索エンジンの評価向上につながります。
titleタグはキーワードだけを配置するのではなく、キーワードを先頭とした文章を配置することでユーザーの興味喚起につながります。
meta descriptionをユーザがクリックしたくなる内容にする
meta descriptionの文言は検索結果画面でタイトルの下に表示されます。ディスクリプションはタイトルの次にユーザーに対して興味喚起を見込むことができます。
ページ内容を端的に表し、ユーザーのセッションを促進する文言をmeta descriptionに設定します。
どのような内容が書いてあるのか気になるディスクリプションや、記事の内容を端的にまとめたディスクリプションなど、様々な選択肢が考えられます。検索ユーザーが用いる用語は太字で掲載されるので、その記事で狙っているキーワードを含めたディスクリプションを作成しましょう。
例)
<meta name=”description” content=”昨今の文科省が進める私大定員厳格化により、私大入試が激化しています。それに伴い全体的に偏差値が向上し、これまでには見られない逆転現象が起きています。今回はこの私大定員厳格化とその余波についてまとめてみました!”>
<meta name=”description” content=私大定員厳格化により、539の私大の倍率が平均で4.1倍になり、1〜2ポイントの偏差値向上現象がみられています。滑り止めが全滅だったのに早稲田にだけ合格したという逆転現象も起きています。>
meta keywordsにページ内容を表すキーワードを含む
検索エンジンはmeta keywordsを評価の対象にしておらず、meta keywordsを記述したことで順位が向上するわけではありません。しかし、今後のアップデートで評価の対象に入ることも考えられるため、記載しておくのが無難でしょう。
h1をページごとにユニークにする
h1はページの大みだしです。つまりページの内容を表すものになるので、h1の内容はページ毎に変えるべきでしょう。h1は検索エンジンが重視するとされる要素なので、同じ内容のh1が複数のページで使用されていると、重複コンテンツとみなされ各ページの順位に影響を及ぼしかねません。
URLの最適化
カテゴリ | 確認項目 |
URLの最適化 | URLをページ内容を表すものにする |
URLをページごとにユニークにする | |
URLを正規化する |
URLはwebサイトやwebページの住所を表すものです。URLがわかりにくかったり、複雑なものであったり、類似したものが複数存在すると、ユーザーの混乱を招き、外部リンクとして機能しない可能性もあります。
URLをページ内容を表すものにする
コンテンツの内容がURLで想起できるような単語を使用して構成しましょう。なお、単語を複数組み合わせる際はスペースがハイフンで表され、英単語は小文字で統一されます。
URLをページごとにユニークにする
検索エンジンはURLでページを判別します。全てのURLはユニークである必要があります。
URLを正規化する
同一内容のページが複数存在する場合は、評価の分散を防ぐため、正規URLに301リダイレクトさせましょう。
異なるURLで同一ページを表示させたい場合は、rel=cannonicalを使用しましょう。正規URLだけが検索エンジンにインデックスされます。
正規ページ以外のページで、headタグ内に、
<link rel=”canonical” href=”正規URL”>
を設置します。
特にPCページとスマートフォンページのURLが違う場合は、検索エンジンが評価の対象としているスマートフォンページを正規ページとしてcanonical設定を行うとよいでしょう。
内部リンク構造の最適化
カテゴリ | 確認項目 |
内部リンク構造の
最適化 |
遷移先のページの内容を表すアンカーテキストにする |
ナビゲーションをわかりやすくする | |
パンくずリストを設置する | |
関連ページへのリンクを貼る | |
HTMLサイトマップを設置する | |
リンク切れをなくす | |
404エラーページを用意する |
かつては、被リンクの量という観点から外部リンクを重視する考えがありました。しかし、ペンギンアップデートにより過剰最適化が禁止され、急激な被リンク元の増加がペナルティ対象となりました。
ペンギンアップデートの実施以来、闇雲に被リンクを獲得することはリスクがあり、困難になってきたからこそ、サイト内の内部リンク構造を最適化することが順位向上が注目されています。
遷移先のページの内容を表すアンカーテキストにする
サイト内での回遊率を上げるためにもアンカーテキストは遷移先がどのようなコンテンツであるのかを明示している必要があります。
ただしアンカーテキストマッチを忘れてはいけません。
例えば
<a href=”http://digimarl.com” title=”デジマール株式会社”>広告代理店 広告運用 SEO</a>
というタグがあったとします。「広告代理店 広告運用 SEO」というリンク文字列をクリックすることでデジマール株式会社のトップページに遷移するようになっていますが、これではいかにも「広告代理店」「SEO」といったキーワードを狙っているように思えます。
これでは検索エンジンに不自然なリンクとみなされ評価が下がってしまう恐れがあります。
<a href=”http://digimarl.com” title=”デジマール株式会社”>デジマール株式会社</a>と記載することでリンク先のページとアンカーテキストを一致させる必要があります。
ナビゲーションをわかりやすくする
適切なナビゲーションを設置することはユーザーの回遊率に影響を与えます。また、検索エンジンがサイトを巡回するナビゲーションは重要です。グローバルナビゲーションでトップページやカテゴリトップページへのリンクを貼り、サイドバー等で関連ページに遷移させましょう。
<グローバルナビゲーション>
パンくずリストを設置する
パンくずリストは全ページに配置しましょう。上層ページから下層ページまでの遷移で抜けはないか、アンカーテキストが適切かを確認しましょう。パンくずリストが有効になっているかはサーチコンソールで確認できます。
<パンくずリスト>
関連ページへのリンクを貼る
同一ドメインにある関連記事同士をリンクすることは、SEOの内部施策の中でも重要な項目の一つです。
クローリングのしやすさが向上することに加えて、リンク先のページの内容も加味した、総合的な内容がページの評価となるため、そのページに記載しきれない内容も評価対象に加えることができます。
HTMLサイトマップを作成する
HTMLサイトマップはユーザーが目的のページにたどり着くのを補助するナビ的役割があります。HTMLサイトマップが直接的にSEOに効果を発揮するというわけではありません。しかし、HTMLサイトマップはユーザーの利便性の向上になりますので、作成する際は、サイトの構造を把握できるようなHTMLサイトマップを作成しましょう。
リンク切れをなくす
リンク切れとはwebページのURLが有効ではなくなっている状態を指します。リンク切れのURLをクリックした場合、通常404エラーページが表示されます。クローラビリティの低下をもたらすので注意が必要です。
リンク切れはUX/ユーザビリティの低下や離脱率の上昇をもたらします。クローリングの際にもマイナス評価につながるため、外部リンク、内部リンクともにリンク切れの監視と対処が必要です。
404エラーページを用意する
まずはリンク切れを防ぐことが先決ですが、ユーザーが存在しないページにセッションしてしまった際に、ユーザーを有益なページへ誘導するため404エラーページを作りましょう。
404エラーページとは、検索エンジンに指定されたURLに対応するコンテンツが存在しない場合に表示される「404 Not Found」と記載されたwebページのことです。
ホームページへの導線を設けることが多いですが、サイト内検索バーを表示したり、人気記事ランキングを表示したりと離脱を防ぐコンテンツを盛り込んだ404エラーページも存在します。
キーワードの最適化
カテゴリ | 確認項目 |
キーワードの最適化 | 最適なキーワード出現頻度か確認する |
本文にキーワードを含む |
キーワードはSEOにおいて重要な要素です。キーワードは、各ページで狙いたい検索語句のことです。
ユーザーが用いる検索語句にはユーザーの知りたいことが詰まっています。検索語句から読み取れるユーザーのニーズを満たすような記事を執筆することで、検索語句との関連性が高いコンテンツを提供していると検索エンジンから評価されます。ただキーワードに対して過剰な最適化を行っていけばよいというわけでありません。
最適なキーワード出現頻度か確認する
検索語句との関連性を評価する指標としてキーワード出現頻度があります。キーワード出現頻度とは特定のキーワードが該当のwebページの中でどれくらい使用されているかを表します。
例えば「SEO」という検索語句に対して、ページAはコンテンツ内に10回、ページBはコンテンツ内に5回「SEO」というキーワードが出現している場合はページAの方がクエリと関連性が高いとみなされるわけです。
ただし悪戯に狙っているキーワードを詰め込めばいいというわけではありません。以前のGoogleではキーワードが過剰に詰め込まれコンテンツの質が低いwebページが上位表示されてしまうという事態が発生していました。そこでGoogleはペンギンアップデートを実施し、webページの過剰最適化にペナルティを設けました。
例えば、あるwebページの「SEOならSEO界でも有名なSEOコンサルタントでもあるSEOの宮平こと宮平凌和にお任せください。アウトソーシングSEOをSEOに熟知しているSEOの宮平にお任せいただければ、あなたのSEOはインハウスSEOよりも立派なSEOになるでしょう。」という文章があったとします。これは明らかに「SEO」というキーワードを狙っています。文章も読みにくく、webページの質が担保されているとは言えません。
ペンギンアップデートではこういった過剰最適化を防止し、質の高い検索エンジンをユーザーに提供しています。
本文にキーワードを含む
前の項目で説明した通り、上位表示を狙っているキーワードがコンテンツに含まれているほど、コンテンツと検索語句の関連性が高いと検索エンジンは判断します。
また、キーワードに関連する語句、共起語を盛り込むことで、その記事が幅広い検索語句で表示されるようになります。この共起語対策もキーワード最適化で重要とされます。
コンテンツの最適化
カテゴリ | 確認項目 |
コンテンツの最適化 | 重要なコンテンツをファーストビューに設置する |
画像に適切なalt属性を付与する | |
HTMLソースを文法定義に則って記述する | |
構造化マークアップにページの所有者情報を記載する | |
カテゴリページに独自性を持たせる | |
適切なカテゴリを設定する | |
コンテンツに独自性を持たせる | |
1ページ1テーマの原則を守る | |
コンテンツを最新のものにする | |
各ページに網羅性を持たせる | |
サイト全体で特定のテーマを網羅的に解説する |
SEOはコンテンツマーケティングの最たる施策です。
コンテンツマーケティングとは「自社のプロダクト・サービスの関連情報(つまりコンテンツ)を無償で提供(ネットで情報を開示したり、セミナーを開催したりする)することで、見込み客を集客する」というマーケティング手法です。
SEOはコンテンツマーケティングの一手法と言えます。
コンテンツが良ければPV数はもちろん、集客や商品購入など、ビジネス目標の達成を後押しします。コンテンツを最適化せずしてSEOおよびコンテンツマーケティングの成功はあり得ません。
重要なコンテンツをファーストビューに設置する
ユーザーは、ページ上部のコンテンツでそのあとの内容を読むかを判断します。つまりページ上部に広告を多く掲載していたり、関連性の低いコンテンツを掲載しているとに直帰率が高まる原因となります。重要なコンテンツや、そのあとの内容に期待が持てるようなコンテンツをページ上部に掲載しましょう。
画像に適切なalt属性を付与する
alt属性はクローラーが画像の情報を判断する際に用いられる重要な要素です。
画像を的確に説明する文言をalt属性に記載しましょう。alt属性を設定することで、画像検索の結果にも表示されやすくなります。
一方で、alt属性のキーワード過剰最適化はペナルティ対象となるので注意してください。
HTMLソースを文法定義に則って記述する
文法定義に則っていないHTMLソースは検索エンジンが誤った解釈を誘発してしまう恐れがあります。検索エンジンからの評価に影響を与えるものではないですが、コンテンツの情報を正確に伝えるためにHTMLソースは文法定義に則って記述しましょう。
カテゴリページに独自性を持たせる
カテゴリページはシンプルな構成になりやすいので、リッチ化するとよいでしょう。各記事の簡単な説明文や人気掲載記事ランキング等を掲載することでカテゴリの構成に変化を与え、ユニークなカテゴリページになるでしょう。
適切なカテゴリを設定する
カテゴリ構造を検索エンジンは評価の際に重視します。特にカテゴリごとにディレクトリが異なる場合、各ディレクトリの配下にあるページのコンテンツの質がディレクトリの評価に影響します。ディレクトリ全体で評価が高い場合、そのディレクトリ配下の各ページの評価も高まるとされており、適切なディレクトリ構造は、長期的にSEOで重要な観点となります。
コンテンツに独自性を持たせる
SEOにおいてコンテンツの独自性は非常に重要な順位決定の要素です。ブラックハットSEOを防止するためにGoogleが行ったパンダアップデートによってコンテンツの独自性が担保されていないWebページの順位は落とされるようになっています。
パンダアップデートによる独自性の担保により、例えば外部ドメインサイトから文章を剽窃または一部コピーしたものを自社のWebページに貼り付ける行為や、内部ドメイン内であっても重複コンテンツがある場合は順位が落ちてしまいます。
1ページ1テーマの原則を守る
基本的に1ページ1テーマの原則に則ってページ制作を心がけましょう。ページに複数のテーマが存在すると評価が分散されてしまい検索順位に悪影響を及ぼします。検索エンジンは検索語句に対して関連性の高いページを上位表示させるため、複数の内容を掲載してしまうと各々の検索語句への関連度が低くなってしまいます。
また、1ページに複数のテーマを掲載すると、ページ間でコンテンツが重複する可能性も高まり、評価の分散につながります。
コンテンツを最新のものにする
コンテンツを常に最新の状態に保たねばユーザーにとって有益とは言えません。クローラーは更新頻度をチェックします。更新度が高ければ高いほど最新の情報供給しているコンテンツの鮮度は高いと見なされるので、定期的な内容の見直しをしていきましょう。
各ページに網羅性を持たせる
コンテンツに網羅性があるほど、そのコンテンツに対して深掘りしているということになります。網羅性というのは単純な文字数だけでは測りにくいですが、文字数が低いほどコンテンツに対する深掘りがしにくい傾向にあります。競合サイトや上位表示されているWebページの文字数を参考に、MECEに説明できているか確認しましょう。
サイト全体で特定のテーマを網羅的に解説する
ページ内の網羅性を担保したうえで、ディレクトリ単位、サイト単位での網羅性も意識しましょう。
ディレクトリ①、ディレクトリ②、ディレクトリ③で特定のテーマを網羅しているか、ページ①、ページ②、ページ③でそのテーマの一部を網羅的に解説できているか確認します。
モバイル最適化
カテゴリ | 確認項目 |
モバイル最適化 | モバイル用ページを作成する |
モバイルフレンドリーなUIか確認する |
情報収集がモバイルデバイス中心に移行する中で、webページをモバイルデバイスに対応することは非常に重要になってきています。モバイルファーストインデックスが導入され、モバイル用のwebページの評価がPC版の検索結果にも反映されるようになるため、モバイルの対策を怠ることはできません。
モバイル用ページを作成する
webサイトにはPC版のサイトだけでなく、モバイル用のサイトも作成することが重要です。モバイルフレンドリーアップデートが行われたことにより、モバイル用の検索エンジンに対応していないwebページは評価が落とされるようになりました。
モバイルフレンドリーなUIか確認する
Googleのアルゴリズムの中にはモバイルフレンドリーが評価の指標に組み込まれており、モバイルフレンドリーではないサイトの検索順位は下がってしまいます。モバイルフレンドリーテストでは該当のwebページがモバイルフレンドリーであるかどうかを判別することができます。以下4つの観点から分析することができます。
- フォントサイズの大小
- ビューポートの有無
- タップ要素同士の距離
- コンテンツサイズのビューポート対応有無
クローラー対策
カテゴリ | 確認項目 |
クローラー対策 | インデックスされたくないページには専用のタグを記述する |
XMLサイトマップを作成する | |
全てのコンテンツをオープンにする |
ロボット型検索エンジンではクローラー(Googlebot)がwebサイトをクロールすることでインデックスデータベース内にwebサイトの情報が保存されページランク等のSEO評価がなされます。クローラーに正しくコンテンツを認識してもらわないことにはユーザーと接点を持つことができないので、クローラーフレンドリーな設定を行いましょう。
インデックスされたくないページに専用のタグを記述する
インデックスが不要なwebページに対しては、<meta name=”robots” content=”noindex nofollow”>を記述しましょう。このタグを記述することでGooglebotのクロールを防ぐことができます。
XMLサイトマップを作成する
XMLサイトマップとは検索エンジンがwebサイトの構造を把握しやすくするためのサイトマップです。ユーザー向けのHTMLサイトマップと違い、こちらは検索エンジン向けのサイトマップということになります。他のURLへ正規化しているwebページは記載しないように注意してください。
全てのコンテンツをオープンなものにする
Java script、CSS、画像ファイルが全てクロール可能になっているかを確認してください。クロールが許可されていない場合検索エンジンの動作に悪影響を及ぼし順位の低下につながる恐れもあります。
ペナルティ回避
カテゴリ | 確認項目 |
ペナルティ回避 | クローキングを行わない |
視認できないテキスト・リンクをなくす | |
被リンク元の質を確認する | |
独自性の低いコンテンツをなくす |
ペナルティをもらってしまうことで検索順位に大きな影響が出てしまいトラフィックやC V支障が出てしまいます。SEOにおいてゼロをプラスにする施策は重要ですが、反対にゼロからマイナスを回避する施策も重要だということです。
クローキングを行わない
クローキングはユーザーと検索エンジンにそれぞれ異なるコンテンツを提供することを指しており、ペナルティ対象となっています。
視認できないテキスト・リンクをなくす
背景色と色が同じテキスト・リンクや、画面外に配置されたテキスト・リンクは隠れテキスト・リンクと呼ばれペナルティ対象となっています。
被リンク元の質を確認する
ペンギンアップデートにより急激な被リンク元の数の増加はペナルティ対象となりました。これは被リンク元の質が担保されていないからです。ただし、被リンク元の数の増加にトラフィック量が比例していればペナルティにはなりません。被リンク元の質は主に四つの観点から評価されます。
- ページランク
- オーソリティ
- 陽性リンク
- 自然なリンク
独自性の低いコンテンツをなくす
外部ドメインサイトから文章を剽窃または一部コピーしたものやキーワードの過剰詰め込みはパンダアップデート・ペンギンアップデートによりペナルティ対象となってます。
その他
カテゴリ | 確認項目 |
その他 | アノテーションタグとリダイレクト設定を行う |
AMP対応を行う | |
HTTPS対応を行う |
アノテーションタグとリダイレクト設定
デバイス別のURLで配信する場合には、PC版のページにはrel=”alternate” 、モバイル版ページにはrel=”cannonical”を記述しましょう。また対象デバイスではないデバイスでアクセスされた場合は302リダイレクトを設定してください。
AMP対応
AMP対応を行うことでモバイル用ページで高速表示が可能になります。AMP対応はUXの向上につながり、検索結果がリッチになることもあるので、AMP対応を行って損はないでしょう。AMP対応を行うことで、滞在時間やページビュー数が向上したデータもあります。
HTTPS対応
検索エンジンは、ユーザーが安全にコンテンツを閲覧できるHTTPSで保護されているページを上位表示するアルゴリズムを採用しています。HTTPSはUXの向上にもつながるためサイトの安全性を高めていきましょう。
まとめ
ここまで、SEOの改善チェックシートを見てきました。あくまで改善すべきポイントに気づくためのいわば警告のような存在であり、具体的にどのように改善するかは、webページの種類によって、またビジネスを取り巻く環境によっても変わります。大事なことは、SEOの成果を確認すること、そしてどうして成果が出ていないのか、ユーザーの視点に立って仮説を立てることです。