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Google広告、Yahoo!広告の広告表示オプションについて解説します。

広告表示オプションは、広告文だけでは伝えることができない商品・サービスの詳細を伝えることができる機能です。

サービスの種類や特徴の詳細、電話番号、ランディングページの特定の位置に遷移させるリンクなどを表示可能です。

必ず表示されるわけではありませんが、表示されれば検索ユーザーのほしい情報をいち早く伝えることができ、クリック率の向上につながります。

今回は、広告表示オプションの種類と、掲載の条件についてみていきます。

 

リスティング広告の全体像から把握したい方は以下の記事からご覧ください。

 

広告表示オプションの概要

広告表示オプションは、Google、Yahoo!の検索広告の広告文の下部に表示される、追加のテキスト、ボタン、リンク等の機能のことを言います。

通常リスティング広告の広告文は、半角30字の広告見出し(Yahoo!ではタイトル)が3つ、半角90字の説明文が2つまで表示されます。

広告表示オプションは、これらの広告見出しや説明文とは別で表示されます。

Google広告の広告表示オプション

 

Yahoo!広告の広告表示オプション

 

広告の掲載範囲を広げることができるので、視認性の向上とクリック率の向上が見込めます。

Google、Yahoo!ともに、広告表示オプションは、アカウント、キャンペーン、広告グループ単位で設定可能です。検索広告だけでなく、ディスプレイ広告や動画広告に表示されることもあります。

 

Google広告で利用できる広告表示オプション

Google広告、Yahoo!広告ともに多彩な広告表示オプションが提供されています。それぞれの広告表示オプションの詳細を見ていきます。

住所表示オプション

店舗や会社の所在地を掲載します。住所表示オプションは、Googleの検索広告下にクリックできる要素として表示されます。また、Googleマップ、ディスプレイネットワーク、YouTubeにも表示されることがあります。

Google広告の住所表示オプション

参考:Google広告ヘルプ|住所表示オプションについて

参考:Google広告ヘルプ|住所表示オプションの設定方法

 

アフィリエイト住所表示オプション

アフィリエイト住所表示オプションは、メーカーが小売を通じて商品を販売している場合に、その小売店の住所を広告に表示させる機能です。大型のチェーン店(一般小売店)及びカーディーラーを選択して設定します。

チェーンやカーディーラーの近くで検索があった際にその店舗の住所が表示されます。

Google広告のアフィリエイト住所表示オプションの設定

参考:Google広告ヘルプ|アフィリエイト住所表示オプションについて

参考:Google広告ヘルプ|アフィリエイト住所表示オプションを使用する

コールアウト表示オプション

コールアウトという言葉はなじみが薄いですが、日本語でいうところの「吹き出し」のような意味です。コールアウト表示オプションは、「送料無料」「24時間対応」のようなサービス特徴をアピールするために活用します。

Google広告のコールアウト表示オプション

コールアウト文には、半角25字まで設定することができます。ブラウザを閲覧しているデバイスにもよりますが、コールアウト文は最大10個まで掲載されます。

詳細設定で、掲載するデバイスや、開始日、終了日、曜日、時間などを設定することができます。特定の日時のキャンペーンや、期間限定のキャンペーンでアピールしたい内容をコールアウト文に入れ込むこともできます。

Google広告のコールアウト表示オプション設定

参考:Google広告ヘルプ|コールアウト表示オプションについて

参考:Google広告ヘルプ|コールアウト表示オプションの要件

参考:Google広告ヘルプ|コールアウト表示オプションを使用する

 

電話番号表示オプション

電話番号表示オプションを使えば、その名の通り電話番号を広告文の下に表示することができます。広告文の中に電話番号を記載することができないので、電話によるお問い合わせを重視している商品・サービスの広告には必ず設定した方がよいでしょう。

Google広告の電話番号表示オプション

コンバージョンアクションで電話問い合わせをトラッキングする設定にしていれば、電話番号表示オプションの電話番号への通話をコンバージョンとして計測できます。

Google広告の電話コンバージョン設定

参考:Google広告ヘルプ|広告経由の通話数を計測する

サイトリンク表示オプション

広告文の下に、ランディングページの特定の場所へ遷移するリンクを表示することができます。

パソコンの場合最大6個まで、モバイルの場合カルーセルの形式で最大8個まで表示されます。サイトリンクのテキストは半角25文字まで、リンクテキストの下に表示される説明文は半角35字までで設定することができます。

Google広告のサイトリンク表示オプション(パソコン)

Google広告のサイトリンク表示オプション(モバイル)

広告の掲載範囲をかなり広くすることができ、クリック可能な要素も増やすことができるので、クリック率の上昇に大きな影響がある広告表示オプションと言えるでしょう。

サイトリンクも、他の広告表示オプションと同様、掲載するデバイスや、開始日、終了日、曜日、時間帯を設定することができます。また、どのサイトリンクをクリックして流入したかがわかるように、サイトリンクのURLオプションを設定することもできます。

Google広告のサイトリンク表示オプションの設定

参考:Google広告ヘルプ|サイトリンク表示オプションについて

参考:Google広告ヘルプ|サイトリンク表示オプションを追加する

構造化スニペット表示オプション

構造化スニペット表示オプションでは、サービスの詳細、種類を表示します。画像の「サービス」にあたる部分を「ヘッダー」といい、様々な種類から選ぶことができます。

Google広告の構造化スニペット表示オプション

「コールアウト表示オプション」と似ていますが、コールアウト表示オプションは、提供するサービスに共通の特徴を表示するものです。

例えば、靴の通販を行っている場合、構造化スニペット表示オプションには、「スニーカー」「革靴」「パンプス」「子供靴」などの多様な選択肢を登録し、コールアウト表示オプションには、「送料無料」「即日配送」のような特徴を登録します。

参考:Google広告ヘルプ|構造化スニペット表示オプションについて

参考:Google広告ヘルプ|構造化スニペット表示オプションを使用する

画像表示オプション

画像表示オプションは、比較的新しい広告表示オプションです。モバイルにて、広告の右下に画像を掲載することができます。視認性が高くなり、テキストだけは伝えきれない内容も訴求可能です。

画像を作成する手間がありますが表示されたときの効果は高いため、設定が推奨されています。

画像表示オプションでは、要件を満たした画像を3枚登録することで、手間に見合った成果が期待できるとされています。

 

アスペクト比 最小ピクセル数 推奨されるピクセル数
スクエア(1×1) 300×300 1200×1200
横向き(1.91×1) 600×314 1200×628
ファイル形式:PNG、JPG、静止 GIF
最大ファイルサイズ:5120 KB

 

スクエア画像は必須で、横向きとともに設定されている場合には、スクエア画像が優先して使用されます。まずはスクエア画像を3枚登録することから始めてみましょう。

また、動的画像表示オプションを使えば、ランディングページの画像を自動で取得し広告表示オプションとして掲載できます。画像を作成する手間を省きたい場合、動的広告表示オプションを設定してみるとよいでしょう。

参考:Google広告ヘルプ|画像表示オプションについて

参考:Google広告ヘルプ|動的画像表示オプションについて

価格表示オプション

価格表示オプションは、商品・サービスごとの値段が表示されたカードを掲載できる広告表示オプションです。カードごとに最終ページURLを変更することができるため、各商品に興味を持ったユーザーへ直接情報を伝えることができます。

Google広告の価格表示オプション

表示する言語や通貨、最低金額なのか、平均金額なのかといった「価格種別」などを設定することができます。

Googleの価格表示オプションの設定

また、広告表示オプションのスケジュール設定をすることもできるので、特定の日時・時間帯限定のキャンペーンを訴求したい際にも利用することができます。

参考:Google広告ヘルプ|価格表示オプションについて
参考:Google広告ヘルプ|価格表示オプションの設定方法

アプリリンク表示オプション

アプリリンク表示オプションはクリックされると、App StoreやGoogle Play Storeのアプリ紹介ページを表示する機能です。

広告文のクリックの場合、指定したランディングページへ遷移しますが、アプリリンク表示オプションがクリックされた場合、アプリがダウンロードできる詳細ページが立ち上がります。

ダウンロードと同時に、ランディングページによる宣伝も行いたい場合に活用できる広告表示オプションです。

Google広告のアプリリンクオプションの追加

ただし、アプリのダウンロードだけが目的であれば、Googleの様々なサービスやサイトで広告表示されるアプリキャンペーンを利用した方がよいでしょう。

参考:Google広告ヘルプ|アプリリンク表示オプションについて

参考:Google広告ヘルプ|アプリリンク表示オプションを使用する

参考:Google広告ヘルプ|アプリ キャンペーンについて

プロモーション表示オプション

セールやプロモーションの内容を追加表示できる広告表示オプションです。価格表示オプションは商品の価格そのものを表示しますが、プロモーション表示オプションの場合、割引額や、割引率などを表示します。

また、「年中行事」を設定すると、その行事が広告表示オプションに掲載されます。行事によって設定できるプロモーションの開始日と終了日が異なります。

年中行事を設定しなくてもプロモーションの期間は設定できるため、期間限定のセールをプロモーションする際に最適な広告表示オプションです。

Google広告のプロモーション表示オプション

参考:Google広告ヘルプ|プロモーション表示オプションを使用する

参考:Google広告ヘルプ|プロモーション表示オプションの概要

Yahoo!広告で利用できる広告表示オプション

次にYahoo!広告で利用することができる広告表示オプションについてみていきます。

クイックリンクオプション

広告文の下にランディングページの特定の位置に遷移するリンクを設置することができます。半角で最大25文字の「クイックリンクテキスト」、半角で最大35文字の「クイックリンク説明文」、「最終リンクURL」を設定することで利用できます。

最大で6つまで表示されあ

クイックリンク表示オプションは2つの表示形式があります。

まずはクイックリンクのみが表示される形式です。

Yahoo!広告でクイックリンクのみ表示

この形式は、掲載順位に関係なく表示される可能性があります。

一方、広告が1位掲載されている場合、以下のような「クイックリンク」+「説明文」の形式で表示されることがあります。

Yahoo!広告でクイックリンクと説明文表示格段に視認性が高くなり、クリック率の上昇が見込めるため、説明文まで登録しておくことが推奨されています。

基本的な構造は、Google広告の「サイトリンク表示オプション」と同じです。

参考:Yahoo!広告ヘルプ|クイックリンクオプションとは

電話番号表示オプション

電話番号表示オプションはその名の通り、広告内に電話番号を表示することができる広告表示オプションです。

Google広告と同様、広告文の中に電話番号を入れることができないので、電話での問い合わせを目的としている場合、このオプションの設定は必須と言えます。

Yahoo!広告の電話番号表示オプション

表示する時間帯や曜日を設定することができるので、営業時間に合わせて表示することも可能です。

参考:Yahoo!広告|広告表示オプションの作成(電話番号オプション)

テキスト補足オプション

テキスト補足オプションは、商品やサービスを補足する単語を数個掲載することができる広告表示オプションです。後述する「カテゴリ補足オプション」と似ている機能でありますが、より自由度の高い語句を設定できるのがテキスト補足オプションです。

半角で25字まで使うことができます。

Yahoo!広告のテキスト補足オプション

テキスト補足オプションには、競合が掲載できないような独自性のある語句を設定するとよいでしょう。タイトル、クイックリンクテキストに掲載されている語句を設定すると掲載不可となるため、商品・サービス名などの固有名詞を設定するとよいでしょう。

Google広告のコールアウト表示オプションと似た機能です。

参考:Yahoo!広告ヘルプ|広告表示オプションの作成(テキスト補足オプション)
参考:Yahoo!広告ヘルプ|5. テキスト補足オプション

カテゴリー補足オプション

全13種類のカテゴリから1つを選択し、そのカテゴリに沿った語句を掲載できる広告表示オプションです。例えば画像のように、「タイプ」に対して、取り扱う洋菓子の名前を羅列するような形式です。ここに「送料無料」や「即日配送」のような、「タイプ」と関係のない語句を設定することができません。

1項目につき、半角で最大25文字設定することができます。最低3つの語句を登録する必要があります。

Yahoo!広告のカテゴリ補足オプション

Google広告の「構造化スニペット表示オプション」と似た機能です。

参考:Yahoo!広告ヘルプ|広告表示オプションの作成(カテゴリ補足オプション)

広告表示オプションが表示される条件

ここまでGoogle広告、Yahoo!広告それぞれの広告表示オプションの種類を見てきました。広告表示オプションは、どのような広告にも表示されるわけでありません。

広告の品質が基準を満たしており、広告表示オプションを表示することでクリック率が向上すると判断された場合にのみ表示されます。

詳しい条件を見てみましょう。

Google広告で広告表示オプションが表示される条件

Google広告のヘルプページでは、

  • 広告ランク
  • 広告の掲載順位
  • 他の広告表示オプション

が広告表示オプションの掲載有無に影響を与えるとの記述があります。

広告ランクが一定以上であり、広告の掲載順位が高いことが広告表示オプションが表示される第一条件です。

「掲載順位の低い広告の広告表示オプションが、掲載順位の高い広告よりも多く表示されること」はないとされています。また、「広告表示オプションによる増分クリック数が掲載順位上昇による増分クリック数を上回ることも、原則として許可されない仕組み」になっているとの記述もあります。

基本は、広告の掲載順位を上げるために広告の品質と入札単価を十分に高めておく必要があるということです。

どの広告表示オプションが表示されるのか、のルールについては、「通常は最も成果が良く、利便性が高くなるものが選ばれます」との説明があります。

参考:Google広告ヘルプ|広告表示オプションの表示条件

Yahoo!広告で広告表示オプションが表示される条件

Google広告のような詳細な条件の説明はありませんが、

「広告表示オプションの有無や表示方法は、「広告の品質」や掲載順位などを考慮して決定されます。」

との記述があり、基本的にはGoogle広告と同じ仕組みで掲載の有無や表示が決定されていると考えられます。

参考:Yahoo!広告ヘルプ|広告表示オプションとは

まとめ

ここまで、Google広告、Yahoo!広告の広告表示オプションの種類と、表示の条件を見てきました。Google広告では、

  • 住所表示オプション
  • アフィリエイト住所表示オプション
  • コールアウト表示オプション
  • 電話番号表示オプション
  • サイトリンク表示オプション
  • 構造化スニペット表示オプション
  • 画像表示オプション
  • 価格表示オプション
  • アプリリンク表示オプショ
  • プロモーション表示オプション

が利用可能です。

Yahoo!広告では、

  • クイックリンクオプション
  • 電話番号表示オプション
  • テキスト補足オプション
  • カテゴリー補足オプション

が利用可能です。可能な限りすべてを設定し、1回の広告表示で伝えられる情報を増やしたいものです。

まずは掲載の条件を満たすため、「広告の品質」と「入札単価」が十分に高い運用をしたうえで、より検索ユーザーのニーズに沿った広告表示オプションに改善していきましょう。

 

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