Facebook広告の費用について、課金方式や、シミュレーション方法について解説します。
Facebook広告には、クリックごとに課金される方式と、インプレッションに応じて課金される方式の、2つがあります。設定するキャンペーンの目的によってどちらの課金方式になるか決まります。
Facebook広告は100円/日から始めることができます。1日当たり、あるいは通算の予算はいくら準備すればいいか、これもFacebook広告を活用する目的によって大きく変わります。
Facebook広告では、予算額に応じてどのような成果が出るのかシミュレーションが可能です。
今回は、Facebook広告の課金方式や、シミュレーション方法について見ていきます。
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Facebook広告の全体像から把握したい方はこちらの記事を参照ください。
Facebook広告は、画像とテキストを用いた視覚に訴えるフォーマットとFacebookの利用履歴や登録情報に基づくターゲティングが特徴です。本記事では、Facebook広告について分かりやすく体系的にお伝えしながら、その仕組みなども詳しく解説します。
Facebook広告の購入タイプと課金対象
Facebook広告の費用について、2つ知っておくべき概念があります。それは、「購入タイプ」と「課金対象」です。
Facebook広告の購入タイプ
Facebook広告には2つの「購入タイプ」があります。1つ目は「オークション」、2つ目は「リーチ&フリークエンシー」です。
1つ目の「オークション」タイプは他の運用型広告と同じように、キャンペーンの目的を設定し、その目標に対して手動ないしは自動入札で最適化していく購入タイプです。
課金対象には、
- クリック課金(CPC)
- 1,000インプレッション課金(CPM)
があります。
一方で2つ目の「リーチ&フリークエンシー」タイプは、Facebook広告により生み出されるリーチ、1人当たりの広告の掲載回数(フリークエンシー)を制御したい場合に推奨されています。「オークション」タイプと同様、キャンペーン目的を設定して、その目的に対して最適化していくことに変わりはありません。
ただし課金対象は、
- 1,000インプレッション課金(CPM)
しか選択することができません。さらに、CPMの金額はFacebook広告により自動算出された金額が適応されます。
このように、購入タイプによって利用可能な課金対象が異なります。
参考:Facebookビジネスヘルプセンター|ブランドキャンペーンに適切な購入タイプを選択する
Facebook広告の課金対象
Facebook広告の課金対象には、リンククリック課金(CPC)と1,000インプレッション課金(CPM)の2種類あります。
課金対象は、キャンペーン目的に何を選ぶかによって選択肢が変わります。なお、前述のように、「リーチ&フリークエンシー」購入タイプでは自動的にインプレッション課金が選択されます。
キャンペーン目的 | リンククリック | インプレッション |
ブランドの認知度アップ | × | 〇 |
リーチ | × | 〇 |
トラフィック | 〇 | 〇 |
エンゲージメント | × | 〇 |
アプリのインストール | 〇 | 〇 |
動画の再生数アップ | 〇(ThruPlay) | 〇 |
リード獲得 | × | 〇 |
メッセージ | × | 〇 |
コンバージョン | × | 〇 |
カタログ販売 | 〇 | 〇 |
来店数の増加 | × | 〇 |
※ThruPlayを課金対象とすると、動画が15秒以上再生された場合に課金されます。
リンククリックは、その名の通りリンクのクリックが課金対象となります。
リンクのクリックには、広告の画像や動画、コールトゥアクションなどのクリックが含まれます。コメント欄のリンククリックは含まれません。
参考:Facebookビジネスヘルプセンター|リンクのクリック
インプレッションを選ぶと、1,000回のインプレッションごとに課金されます。
Facebook広告において、インプレッションは「(広告が)初めて画面に表示されたとき」に計測されます。例えば、一度スクロールで飛ばされた広告が再度表示された場合は計測されません。
参考:Facebookビジネスヘルプセンター|インプレッション
Facebook広告の「通算予算」と「1日の予算」
Facebook広告では、予算額を1日100円から設定することができます。予算額は、基本的に広告セットごとに設定します。
広告セットでの予算の設定方法には、「通算予算」と「1日の予算」の2種類あります。
通算予算
「通算予算」は、特定の期間で利用する予算額のことです。通算予算を設定する場合には、開始日時と終了日を必ず設定する必要があります。
予算は広告セットで設定した最適化したい指標を最適化するように自動配分されるため、日によって消費金額が異なるという特徴があります。
明確に予算が決まっている期間限定のキャンペーンの広告セットには、この通算予算の設定がおすすめです。
参考:Facebookビジネスヘルプセンター|通算予算について
1日の予算
「1日の予算」は、1週間の中で1日当たりに利用する平均予算です。開始日時の設定は必須ですが、終了日は設定しなくても配信可能です。
1日の予算は、見込まれる成果に応じて、1日で最大25%超過して配信される可能性があります。1日当たりの予算に超過があった場合も、1週間単位で見ると、1日の予算×7以上の金額が利用されることはありません。
毎日ほぼ同額の予算を利用して1日あたりの結果を安定させることを重視する場合、1日当たりのインプレッションを安定させたい場合、1日の予算の設定がおすすめです。
参考:Facebookビジネスヘルプセンター|1日の予算について
参考:Facebookビジネスヘルプセンター|1日の予算の変更について
Facebook広告の費用シミュレーション
Facebook広告は配信するオーディエンスによってクリック単価やコンバージョン単価が大きく変わります。そのため、Facebook広告に必要な予算はいくらなのかは、広告する商品・サービスの性質によって異なります。
想定する予算金額でどれだけのリーチやクリック、コンバージョンが発生するのか、シミュレーションする方法を見ていきます。
購入タイプ「オークション」で広告配信する場合のシミュレーション方法
「オークション」の購入タイプでは、「1日の推定結果」を、広告セット単位ごとに確認することができます。ただし、キャンペーン予算の最適化を設定している場合、広告セットごとの推定結果は確認することができません。
上記は、予算金額やターゲティングを変更してシミュレーションしてみた値です。なおこの値はキャンペーンごとに異なるため、必ずしも同じ値になるとは限りません。
ターゲティングや予算を変えることで、リーチ数やコンバージョン数が変化することがわかります。Facebook広告では、性別以外にも、興味関心や役職を用いて、より精緻なターゲティングが可能です。
予算額を決めたうえで、広告セットでターゲティングを設定し、目標とするリーチ、クリック、コンバージョンが生まれるかをシミュレーションしてみましょう。
参考:Facebookビジネスヘルプセンター|1日の推定結果について
購入タイプ「リーチ&フリークエンシー」で広告配信する場合のシミュレーション方法
購入タイプ「リーチ&フリークエンシー」を選択した場合も、予算額とターゲットの設定を行い、シミュレーションを行います。広告セットで「リーチ&フリークエンシーの推定数」の項目を確認します。
ターゲティングや予算を変更すると、リーチ、ターゲット層でのリーチ割合、CPM、フリークエンシーの値が変化することがわかります。
購入タイプ「リーチ&フリークエンシー」の場合、「リーチ&フリークエンシーの推定数」の項目で表示されるCPMがそのまま支払い時に適応されます。
参考:Facebookビジネスヘルプセンター|リーチ&フリークエンシー購入について
Facebook広告の上限予算の設定方法
ここまで、広告セット単位で予算をシミュレーション、設定する方法を見てきました。
Facebook広告では、広告セットのほかに、アカウント、キャンペーンごとに予算上限の設定が可能です。広告セットだけでなく、アカウントやキャンペーンで予算制限をかけたいときに便利な設定です。
アカウントの上限予算を設定する
[すべてのツール]>[請求]をクリックします
[支払い設定]をクリックします
[アカウントの上限予算]の右上・・・をクリックし、アカウントの上限予算を設定
以上でFacebook広告のアカウントの上限予算の設定は完了です。
参考:Facebookビジネスヘルプセンター|アカウントの上限予算について
キャンペーンの上限予算を設定する
キャンペーン単位でも広告予算の上限を設定することができます。
キャンペーン予算の最適化がオフの場合
キャンペーン詳細の欄でキャンペーン予算を設定可能です。
参考:Facebookビジネスヘルプセンター|キャンペーンの上限予算について
キャンペーン予算の最適化がオンの場合
「キャンペーン予算の最適化」をオンにした場合、「キャンペーン予算の最適化」の項目でキャンペーン予算を設定することができます。
キャンペーン予算には、「1日の予算」と「通算予算」を設定することができます。「キャンペーンの予算の最適化」をオンにした場合、広告セットでは、「広告セットの最大・最小消化金額」を設定することが可能です。
ただし、「キャンペーンの予算の最適化」設定は、成果の高い広告セットに予算を配分してキャンペーン全体の成果を最大化する設定なので、広告セット単位で消化金額を設定することは推奨されていません。
参考:Facebookビジネスヘルプセンター|キャンペーンの上限予算について
Facebook広告の支払い方法
Facebook広告では様々な方法で広告費の支払いが可能です。Facebookのビジネスヘルプセンターでは、以下のような説明がされています。
以下の支払い方法で、Facebook広告の支払いをすることができます。
- 次のクレジットカードまたはクレジット機能付きデビットカード:
- American Express (利用できる通貨のいずれか)
- JCB
- Mastercard
- Visa
- PayPal (利用できる通貨のいずれか)
- 地域の手動決済方法:
- オンライン銀行振込
注: この手動決済方法は、広告アカウントの国が日本に、通貨が日本円(JPY)に設定されている場合にのみご利用いただけます。また、手動決済方法を追加できるのは、最初にFacebook広告アカウントを設定する際に手動決済を選択した場合のみです。手動決済について、詳しくはこちらをご覧ください。
Facebook広告で支払い方法を追加する
[すべてのツール]>[請求]をクリックします
[支払い設定]をクリックします
[支払い方法]>[支払い方法を追加]をクリック
手順に従い支払い情報を記入していきます。
参考:Facebookビジネスヘルプセンター|Facebook広告で利用できる支払い方法
まとめ
Facebook広告の課金方式、シミュレーション方法について見てきました。
Facebook広告の課金方式は、購入タイプやキャンペーンの目的によってクリック課金(CPC)かインプレッション課金(CPM)かが変わります。
予算額ごとのシミュレーションについては、広告セットごとに作成できることができます。
そのほかアカウントやキャンペーン単位で予算上限を設定したり、支払い情報を追加したりと、費用に関して様々な設定ができます。
それぞれの設定一つで広告が配信されなかったり、逆に広告が過剰に配信されてしまったりと多くの問題を引き起こす可能性があります。慎重に設定を行いましょう。
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