広告媒体種別の構成比に見る、ベストな出稿の戦略とは?

2019年もあとしばらく(なんと、週でいえば指ですぐに数えられるほどわずかです)となりました。
昨年度の調査になりますが、デジタルマーケティングに携わる担当者の皆さま、特に広告を中心に携わる方にはぜひ押さえておいていただきたいデータがありますので、ご紹介いたします。
ぜひ2019年の振り返りと来年に向けての参考にしてみてください。
1 デジタル広告の現在を知る
紹介したいのは、電通グループ 3 社(D2C/CCI/電通)による調査、「2018年 日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析」の、インターネット広告媒体費の広告種別構成比のグラフです。
■インターネット広告媒体費の広告種別構成比

ネット広告の種類別の構成比を示すグラフですが、注目のポイントは下記の二つです。
・検索連動型広告が39.4%でトップ。
・僅差の38.9%で、ディスプレイ広告がつづく。
これには二つの見方があります。
まずは検索連動型広告が依然として首位であること。
もう一つの見方では、ディスプレイ広告がほぼそれと並ぶ割合にまで増えているということです。
この実績をもとに、現在のベストな広告戦略について次章で考えてみましょう。
2 ベストな戦略とは?
検索連動型広告とは、検索エンジンにキーワードを入力した際に表示される広告です。検索エンジンのシェアで考えればGoogleがトップ、それにYahoo!が続く形なのは間違いありません。運用している感覚でも7割前後がGoogleからのコンバージョンです。
ディスプレイ広告とは、Webサイトやアプリなどの掲載面に表示される広告です。バナー、画像+テキスト、テキストのみなど、さまざまなバリエーションがあります。
当然ながら現在のディスプレイ広告はこうした広告のタイプの多さだけでなく、ターゲティングの多彩さという面でも魅力がたっぷりの広告タイプになります。いやむしろ、ターゲティングの精度の方で利用が増しているという方が正しいでしょう。
以前は検索連動型広告は顕在化したニーズに対してコンバージョンを取るもの、ディスプレイ広告はビジュアルで届くのでブランディング寄りといわれましたが、その定説はこうした変化により完全に崩れています。
一方で検索連動型広告はCPCが高騰しすぎているので出稿がためらわれる、費用対効果が合わないという状況が多く見られます。
予算を考えなければもちろん両方を出稿するのがベストですが、そうでなければ予算の比率を考えてどちらか一方に寄せる、あるいは一方に絞るといったことが考えられうる戦略です。
それを自社に合わせたベストなものにしていくには、従来のラストクリック(コンバージョン直前の媒体のみを評価する手法)ではなく、アトリビューション分析をおこなうことが求められます。
3 まとめ
アトリビューション分析そのものは広く知られている手法ですが、実際にこれができている所はそう多くありません。
Google広告、Yahoo!プロモーション広告、Facebook広告、Criteoといったふうに広告ごとで管理画面が分かれているというのも一因ですので、Googleアナリティクスや広告の効果測定ツールを使い、統合的に分析する必要があります。
私たちはこうした準備から分析までをトータルで運用、あるいは自社内でできるように育成を含め支援するというサービスを提供しています。ご興味がございましたらぜひ問合せください。
また広告あるいは他のチャネルを組み合わせた分析を通して、広告戦略全体の企画立案もおこなっています。
※本記事で紹介させていただいた「2018年 日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析」は、他にも取引手法や媒体別の広告費に関する調査結果も掲載されています。ぜひ参考にしてください。
デジマール株式会社では、リスティング広告の運用代行を承っております。
また、HubSpotやGoogleアナリティクスを利用して、広告からLTVまでを統合して管理する体制構築も支援しております。