現在β版で公開されているYahoo!ディスプレイ広告の「スマートターゲティング」の機能が正式リリースされます。
Google広告の「最適化されたオーディエンス」機能のように、ターゲティング設定を自動で調整してくれる便利な機能です。
参考:LINEヤフー for Business|【ディスプレイ広告(運用型)】スマートターゲティング正式提供のお知らせ
※本記事は、LINEヤフー「Yahoo!広告 スマートターゲティング正式リリースについて」の資料を抜粋しています。
スマートターゲティングが登場した背景
サードパーティーデータの規制が世界中で進んでおり、リターゲティングの配信ボリュームが縮小傾向にあります。
ファーストパーティーデータを活用した配信の拡張が実現することで、プライバシーに配慮しながら広告パフォーマンスを改善することができます。
スマートターゲティングの概要
これまでは設定していたターゲティングの範囲にしか広告配信がされませんでした。今後「スマートターゲティング」をONにすることで、ターゲティング設定の範疇にはいないがコンバージョン見込みの高いユーザーに対して広告が配信されるようになります。
ただし、
- デバイス
- 性別
- 年齢
- 曜日
- 時間帯
- 地域
- プレイスメント
- コンテンツキーワード
- サイトカテゴリー
ので設定している内容は遵守されるので、スマートターゲティングをONにすることで、「対象年齢以外に広告が出る」「営業時間外に広告が出る」といったリスクはありません。
スマートターゲティングの設定
スマートターゲティングのON、OFFは広告グループ単位で設定します。
過去7日間のコンバージョン数が20件以上あるキャンペーン配下の広告グループでの利用が推奨されています。
オーディエンスリスト(類似ユーザー)との違い
スマートターゲティングとよく似た機能に、「オーディエンスリスト(類似ユーザー)」があります。
一言でいえば、
「オーディエンスリスト(類似ユーザー)」は手間がかかるが細かい調整ができる、「スマートターゲティング」は簡単に始められるが細かい設定はできない
という違いがあります。
基にしたいオーディエンスが明確に決まっている場合は「オーディエンスリスト(類似ユーザー)」を、オーディエンスに指定はなく成果改善のために配信を拡張したい場合は「スマートターゲティング」を利用しましょう。
まとめ
「スマートターゲティング」機能について、概要を確認しました。
- コンバージョンは十分に出ているが、最近ボリュームが減ってきている
- CPAのよいキャンペーンがあるので、成果を維持しながら配信ボリュームを拡大していきたい
といった課題・希望を抱えている方にとって重要なアップデートといえます。
サードパーティーデータの利用制限の動向はもちろん、代替手段にも目を向けてYahoo!ディスプレイ広告の配信を強化していきましょう。