Yahoo!広告の広告フォーマット

松葉駿平

yahoo!広告のフォーマットは4種類

yahoo!では、どんな広告を掲載するかによって、フォーマットが異なります。yahoo!に掲載できる商材宣伝の形態はトータルで4種類あり、視覚的にアプローチできる動画などを使ったバナータイプ、文字のみのテキストタイプ、配信する枠に合わせてサイズが自動的に変化するレスポンシブタイプ、ユーザーが閲覧している記事と記事の間に挿入されるインフィードタイプです。

どんな種類のマーケティングを行うかによっても、適用されるフォーマットは異なってきます。そして、yahoo!が受け付けているフォーマットによって、テキスト、ディスプレイ、テンプレート、そして動画と区別されるのです。

例えば、ユーザーがキーワード検索をした時に、検索結果を表示するページへ掲載されるリスティングにおいては、文字のみのファイル形式が適用となります。画像や動画は、リスティング広告では表示されません。しかし、バナータイプやインフィードタイプのように関連サイトや提携サイトの宣伝枠に表示されるものについては、画像や動画のみが対象となるため、投稿する広告にテキストを使っても、それは適用外となってしまいます。

テキストを使った文字による説明と、動画などを使って視覚的に訴えるアプローチ法を兼ねているのが、レスポンシブタイプです。Webマーケティングにおいては、どんな商材をどんな風にユーザーへアプローチするかの手段によって、クリック数やコンバージョン数に大きな差が出ます。そのため、Webマーケティングの際には、こうした点も慎重に検討することが大切です。

テキスト広告はどんなフォーマット?

テキストは、ネーミング通り、画像や動画を含まない文字だけのフォーマットです。文字だけといっても、だらだらと商材に関する説明をするわけではありません。これはリスティングによる宣伝をする際に使われるもので、ユーザーがキーワード検索をしたら、結果ページに表示されるものです。そのため、スペックとしては、商材宣伝のためのタイトル、そして短い説明文、リンクを張るURLなどの構成で作成していきます。

タイトルや説明文などは、それぞれ文字数に制限があります。タイトルは15文字まで、説明文は19+19(合計38)文字と33文字から選択することができます。ただし、表示するURLやリンク先のURLには文字数の制限はありません。

テキストタイプの宣伝は、パソコン版のyahoo!に加え、タブレットやスマホも対象となります。

ディスプレイ広告はどんなフォーマット?画像のサイズはどのぐらい?

ディスプレイタイプとは、画像とテキストで構成されている形式です。このタイプは、ユーザーに対して視覚的にアプローチできるだけでなく、文字による情報提供も同時にできるというメリットがあります。このタイプは、テキストタイプでは必要だった文字によるタイトル設定や説明文などは必要ありません。バナーという扱いとなります。

yahoo!が対応しているファイルの形式は、JPEGに加えてGIFやPNGがあります。パソコンとタブレット、そしてスマホとでは、既定のファイルサイズや縦横の比率を示すアスペクト比が異なるため、注意しましょう。

例えば、パソコンとタブレット用では、300×250ピクセルのファイルなら、アスペクト比は6:5の規定となっています。ピクセルが468×60になると、アスペクト比は39:5に設定しなければいけません。また、ピクセルが729×90の場合にはアスペクト比は728:90、160×600のピクセルなら4:15のアスペクト比です。また、300×600のピクセルでは、アスペクト比は1:2となります。

スマホの場合には、ピクセルが300×250の場合には、アスペクト比は6:5となります。ただし、yahoo!では600×500以上を推奨しているため、小さすぎるピクセルでは画質に問題が出る可能性があります。同じように、320×100のピクセルのアスペクト比は16:5ですが、推奨は640×200以上となっています。320×50のピクセルの場合にも、アスペクト比は32:5となりますが、推奨は640×100以上です。

ファイルの形式やアスペクト比が既定の比率と同じなら、既定よりも大きなサイズのバナーを登録することも可能です。ただし、バナーのファイルサイズが150KBを超える場合には、アップロードする際に自動的に圧縮されることになります。もしも自動圧縮しても150KB以下にならない場合には、エラー表示が出てアップロードすることはできません。その場合には、アップロードする前に編集ソフトを使って圧縮をかけるか、サイズ調整を行った上で、アップロードすることをおすすめします。

また、バナーの形は縦横の比率は多種多様ですが、基本的には長方形が既定の形となります。背景を透過にしているバナーは、残念ながら登録することができません。注意してください。また、FLASHを使って作成したバナーもNGですし、GIF形式のアニメバナーも、2019年8月から取り扱いが終了となりました。

テンプレート広告はどんなフォーマット?

テンプレートタイプのフォーマットは、文字によるテキストに加え、画像やボタンなど、複数の要素をコラボすることができるタイプです。よりクリエイティブで、ユーザーに対して魅力的な宣伝ができるという点で、人気が高いフォーマットです。このタイプが適用されるのはレスポンシブ広告のみです。

テンプレートタイプのフォーマットに使用できるファイル形式は、JPEGとGIF、そしてPNGがあります。この点はディスプレイタイプと変わりません。しかし、ディスプレイタイプはピクセルがバラエティ豊かだったのに対し、テンプレートではピクセルはロゴは180×180、レスポンシブ広告なら1.91:1と規定されています。この点は、注意してください。ちなみに、レスポンシブの最小ピクセルサイズは、1200×628となっています。これ以上小さいと画質がぼやけてしまう可能性が高くなってしまいますし、アップロードを受け付けてもらえない可能性が高くなります。

また、バナーをアップロードする際にファイルの大きさが150KB以下にならなければいけないという点も、ディスプレイタイプと同じです。自動圧縮をかけて150KB以下になるという点に加え、アップロード前のファイルの大きさが3MBであることも、このフォーマットの規定となっているので注意しましょう。

このタイプのフォーマットでは、登録された画像がそのまま表示されるというわけではありません。宣伝の掲載枠が決まっていて、その枠に合わせて自動的に縮小かつトリミングされることになります。なお、トリミングは上下左右それぞれ最大で15%カットされる可能性があるため、理解しておきましょう。

なお、テンプレートタイプのフォーマットでも、背景が透過されているもの、GIF形式やフラッシュで作成されたアニメは登録できません。

動画広告はどんなフォーマット?

これは、静止画だけではなく動画を使うことができるフォーマットです。動画に加えてテキストやボタン、静止画も取り込むことができるため、ユーザーに魅力的な宣伝ができます。yahoo!の中で動画を採用しているのはレスポンシブタイプだけで、ファイルの形式や大きさについては細かく規定されています。

例えば、ファイルのフォーマットは、.mp4の拡張子でなければいけません。最小映像ビットレートは1Mbps以上、音声の最小ビットレートは128kbps以上と設定されています。最小のピクセルは横が640ピクセル、縦は360ピクセルで、アスペクト比は16:9と規定されています。

ただし、レスポンシブタイプには、動画を使うタイプと静止画のみのタイプとがあります。動画を使う場合には上記の規定に合わせなければいけませんが、静止画のみの場合には規定が若干異なります。アスペクト比は縦横の比率が同じ1:1で、最小ピクセルは縦横共に600ピクセル以上ならOKです。

静止画を使う場合でも動画を使う場合でも、登録する際のファイルの大きさは自動的に圧縮がかかります。これは、他のフォーマットにも共通することです。もしもピクセルのサイズが最小規定を超えている場合には、圧縮する際に自動的に大きさも調整されることになるので、あらかじめ理解しておいた方が良いでしょう。

動画フォーマットでは、ただ制作した動画を登録すればよいというわけではありません。タイトルや説明文も必須で、こちらは文字で制作することになります。タイトルは20文字以内で、ひらがなやカタカナ、英文に加え、記号やスペースなども使用することができます。説明文は90文字以内という規定があります。

タイトルや説明文は、商材を説明する役割を持っているだけでなく、ユーザーがキーワード検索した際にできるだけ上位ページへ掲載されるために、該当しそうなキーワードを上手く盛り込むと良いでしょう。例えば、札幌に店舗を持つケーキ店なら、ユーザーが「札幌」「ケーキ」といったキーワードで検索することが想像できます。このキーワードがタイトルや説明文に含まれていれば、商材が上位ページへ表示されやすくなるというわけです。そのため、タイトルを考える際には、「札幌の美味しいケーキならココ!」のように、キーワードを盛り込むのがおすすめです。「北海道に行くならぜひこのスイーツ店へ!」というタイトルでは、残念ながら「札幌」と「ケーキ」で検索したユーザーのキーワードとは一致しません。表示されづらくなってしまうという点を理解しておきましょう。

yahoo!のブランドパネル広告とは?

yahoo!には、パソコン版とスマホ版とがありますが、パソコンユーザーとスマホユーザーのどちらにも商材宣伝方法として利用できるのが、ブランドパネル枠を使う方法です。ブランドパネル枠というのは、パソコン版ならyahoo!Japanのトップページの右上部分に設けられている枠、スマホ版なら検索キーワード入力のすぐ下に設けられている枠のことです。

この枠には、静止画と動画、どちらのフォーマットでも掲載が可能です。ユーザーが検索エンジンを開いた時に真っ先に目に入る枠ということで、ユーザーへのアプローチという点では大きな効果が期待できます。キーワード検索した結果ページに表示されるわけではなく、ページをスクロールした場所に掲載されるわけでもないため、検索エンジンの利用に時間をかけないユーザーに対しても、高い対費用効果が期待できるマーケティング方法です。

もしもブランドパネル枠への掲載を考えるなら、静止画を利用する場合はディスプレイタイプのフォーマットに合わせると良いでしょう。また、動画タイプの場合には動画フォーマットに合わせることで、魅力的な画質での表示が可能です。

Googleにあってyahoo!にはない広告がある?

yahoo!では、バナーやテキスト、レスポンシブやインフィードといった多種多様なタイプの広告に対応しています。Googleでは、バナーやテキスト、そしてレスポンシブタイプには対応しているものの、記事と記事の間に掲載されるインフィードタイプには対応していません。そのため、インフィード掲載を考えている会社にとっては、GDNよりもYDNを利用したほうが高い効果を得られることになります。

Googleからは提供されていて、yahoo!からは提供されていない種類もあります。それは、ユーザーのメール受信箱へ直接配信されるタイプの広告です。もしもユーザーのメール箱へ直接配信したい場合には、残念ながらYDNの利用だけでは難しくなってしまいます。その場合、YDNに加えてGDNの利用も検討したほうが良いでしょう。

具体的に商材をどんな風に宣伝したいのかについては、yahoo!ビジネスアカウント内の広告管理ツールで設定できます。既存のキャンペーンの管理や設定内容を変更することも可能です。かかる費用についてはクレジットカード払いでの入金となり、ユーザーからのクリック数に応じて、入金した分から引き落とされるという形態となります。

趣味は茶道と料理。

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