Twitter広告の初期設定

Twitterの拡散力とは
Twitterは、若者を中心とした幅広い年齢層の人が利用しているソーシャルネットワークサービスです。世界中の人に向けて、今起きていることに対する自分の意見を発信したり、人々がリアルタイムでつぶやいているのを見たりすることができます。そんなTwitterに広告を掲載すると、話題性があるものはあっという間に大勢の目に触れることとなります。なぜなら、Twitterではツイートなどに対して「いいね」やリツイートをすることによって、拡散することができるからです。この拡散力こそが、Twitterを利用する最大のメリットです。
目次
一番初めにすべきこと
Twitterに広告を掲載したいと考えているなら、まずアカウントを作成しましょう。個人としてなら、作成済みの方もいらっしゃるかもしれません。しかし、企業として利用する場合には、その企業としてのアカウントが必要になります。企業アカウントがないなら、早めに作成することをおすすめします。なぜなら、企業アカウントから広告アカウントを作成するためには、企業アカウントとしての数週間の投稿実績が必要になるからです。企業アカウントも個人アカウント同様、無料で作成することができます。
作成のやり方は、まずTwitterにアクセスしてから、メールドレスもしくは電話番号を登録し、表示される画面に従って情報を入力します。アカウントが登録できれば、ユーザー名を入力します。ユーザー名とは、Twitter上で特定の個人や企業を見分けるためのものです。他と同じユーザー名になっている場合は、入力しても先の画面に進むことができず、その名前を使うことはできません。他と同じではない利用可能なユーザー名を入力すれば、ユーザー登録が可能となります。
広告アカウント開設のやり方
企業アカウントが作成できれば、その中から広告アカウントを開設します。ログイン後に「Twitter広告」と書かれたところをクリックすれば、開設するためのページに移動することができます。移動したページで、「Twitter広告を設定する」をクリックして始めましょう。やり方については、画面の表示に従って進んでいけば、作成が完了できるようになっています。
まずは、住んでいる国は「日本」を選択します。そうすると、タイムゾーンも連動して日本時間が設定されます。「広告キャンペーンの目的」を設定するための画面に移動したら、初めに請求先情報の登録を行います。アカウント名をクリックすると、「クレジットカードを追加する」というプルダウンを選択できるようになります。そこから、利用金額の引き落としに使用するクレジットカードもしくはデビットカードを登録します。案内に沿って入力し、最後に「保存」をクリックすれば、請求先情報の登録は完了です。
キャンペーンを作成しよう
まず、キャンペーンの目的を選択します。目的とは、掲載したものをユーザーが見て、どんなアクションをしてほしいかということです。例えば、クリックして企業のウェブサイトにアクセスする、動画を再生する、アプリをインスト-ルするなどが挙げられます。自社商品やサービスの認知度を上げるためには、どんなアクションをしてもらえば効果的なのかを考えて、目的を選択しなければいけません。「目的」には複数の選択肢があるので、企業のプロモーション方針に合う目的を選択します。ここで、どの目的を選択するかによって、課金されるアクションや最適化の基準が変わってきます。例えば、自社のホームページに誘導したい時は、「ウェブサイトへの誘導数またはコンバージョン」を選択します。
目的が選択できたら、キャンペーンの詳細を決めていきます。設定する内容は、4つです。1つ目はキャンペーン名で、お好きな名称を付けていただくことができます。後から編集することも可能です。すぐに決められない、もしくは正式名称がまだ決まっていない場合は、仮のキャンペーン名を入力しておいても構いません。
2つ目は日別予算です。ここでは、最低予算というものはありません。慣れないうちは、キャンペーンの目的やその他の設定が最適でない可能性もあります。必ず支払うことができる低予算から始めることをおすすめします。
3つ目は総予算です。設定が必須の項目ではありませんが、設定しておくと良いでしょう。想定外にアクション数が増えた時などに、請求額が見込んでいた予算を上回った額になるのを防止することができます。
4つ目は開始日時と終了日時です。こちらも設定が必須の項目ではありません。しかし、より宣伝効果を高めるなら、設定することをおすすめします。ちなみに、最低利用期間はありません。
広告グループとは?
広告グループとは、キャンペーンを行うために、最低1つ以上を設定する必要があるものです。その設定で必要となる項目は、5つです。1つ目は、グループ名で、好きな名称を付けられます。
2つ目は期間ですが、設定が必須の項目ではありません。もし入力しなかった場合は、キャンペーンの詳細設定で入力した期間が適用されることとなります。
3つ目の総予算も、必須項目ではありません。入力しなければ、キャンペーンの詳細設定が適用されます。
4つ目は入札タイプです。オークション形式となっているため、掲載するためには入札することが条件となります。この入札タイプは、3つあります。初心者の方におすすめの「自動入札」、経験豊富な方が一つ一つ設定を行う「上限入札単価」、設定金額に調整される仕組みの「目標入札単価」です。この中からお好きな入札タイプを選択することができます。
5つ目は入札額です。「自動入札」を選択した場合は、予算や目的を入力しておけば、入札額を入力する必要はありません。「上限入札単価」と「目標入札単価」を選択した場合のみ、この入札額を設定します。
この設定が完了したら、ターゲティングの設定に移ります。Twitterでは、ユーザーのことを「オーディエンス」という呼び方をします。ユーザーは世界中にいるため、当然のことながら、オーディエンスは世界中の全てのユーザーということになります。自社商品やサービスの認知度を上げるためには、ターゲットを選定した方が有効です。そこで、ターゲティングの設定が必要となるのです。
まず設定するのは「オーディエンスの特性」です。企業のプロモーション方針に合わせて、性別と年齢、場所・言語・テクノロジーを選択します。グローバルなビジネスを展開している場合を除けば、言語については日本語に設定しておくのがおすすめです。
次に設定するのは「オーディエンスの条件」です。例えば、ここであるキーワードを入力すれば、検索履歴やツイートにそのキーワードがあるユーザーに広告が届きます。先程設定したオーディエンスの特性に、ここで入力する内容が掛け合わされて、ターゲットとなるオーディエンスが決まっていきます。そのため、ここで入力する条件が少ないと、オーディエンスの数が極端に絞り込まれてしまいます。自社商品やサービスに興味を持つ可能性があるユーザーに繋がりそうなキーワードなどを複数入力して、ある程度ターゲットを広げると良いでしょう。条件が入力し終わったら、「次」をクリックします。
クリエイティブを作成しよう
いよいよクリエイティブの作成に移ります。クリエイティブとは、プロモーションに使われるツイートのことです。ツイートについては、新規の広告用ツイートを作成するやり方と、企業アカウントでこれまでツイートしたものを再度使用するやり方があります。
まず、新規の広告用ツイートを作成するには、ツイートを作成するボタンをクリックします。そうすると、「作成モード」というページに移動するので、ツイートする文章を入力します。文章だけでもツイートは可能ですが、よりプロモーション効果を高めるためには、写真、動画、ウェブサイトカード、アンケートの中からどれかを選択して添付することをおすすめします。文章については、写真や動画のための導入文であるというイメージの方が、オーディエンスの興味を惹きつけやすいと言えるでしょう。最後に、「広告用」にチェックが入っていることを確認し、「ツイート」をクリックします。このようにして作成したクリエイティブは、キャンペーンが開始されると同時に公開されます。
次に、企業アカウントでこれまでツイートしたものを再度使用する場合です。複数のツイートを使用することも可能です。使用したい過去のツイートを選択し、「次」をクリックすると、これまで設定した内容を確認する画面が現れます。そのままで良ければ「下書きを保存」もしくは「キャンペーンを開始」をクリックします。「下書きを保存」した場合は、一旦保留される形となります。配信するには、キャンペーンを開始する必要があります。これまで設定した内容を変更したい場合は、必要に応じて内容を入力し直してください。広告グループを追加したい場合も、ここで付け加えることができます。
レポートを確認して次に生かして
自社商品やサービスのプロモーションを配信を開始したら、そのまま放置するのではなく、キャンペーン期間中であっても、定期的にレポートを確認することをおすすめします。途中でもキャンペーンの編集は可能なので、宣伝効果を高めていくためには、細かい軌道修正は欠かせません。キャンペーンの目的の選択はそれで良かったのか、作成したクリエイティブにどれくらいの反響があったのか、費用対効果を確認しましょう。
確認のやり方は、まず画面上で「過去7日間」というところをクリックします。ここでは、表示されるレポートの期間を選択することができます。レポートでは、利用金額や成果を数字で確認できるだけでなく、グラフ表示にすることも可能です。グラフにすれば、月や四半期単位で成果がどのように推移しているかを視覚的に感じ取ることができます。また、「オーディエンス」をクリックすると、ターゲティングしたキーワードや属性それぞれのレポートを見ることができます。反響が大きかったところはその周辺も含めて次回からのターゲットとし、反対に反響がなかったところはターゲットから除外するなど、今後の対応策を考えることができます。レポートについては、データを自分好みにカスタマイズすることができます。より細かく分析したい項目を選択することによってデータの精度を上げ、必要なデータを詳しく確認できるので是非お試しください。
費用対効果を高めるために気を付けたいこと
自社商品やサービスの認知度を高め、購買意欲をかきたてるためにプロモーションを配信するので、少ないコストでできるだけ多くの宣伝効果を期待したいものです。そこで、気を付けたいことは、3つあります。
1つ目は広告の透明センターを利用することです。自社のプロモーション方針をぶれずに貫き通すことも大切ですが、競合他社の動きがどうなっているかを知っておいても損はありません。透明センターでは、他社のアカウント名を入力するだけで、過去7日間全ての配信を見ることができます。公開されている情報をうまく利用して、高い宣伝効果が挙げることができている他社の手法を学ぶことが、Twitter広告を使いこなす一番の近道ではないでしょうか。
2つ目は、配信するものは複数の種類を用意しておくことです。Twitterは常に新しい情報が飛び交う場所なので、古くなった情報は見向きもされません。広告についても同じことが言えます。つまり、配信した時は反響が大きかったとしても、時間が経過するにつれてどんどん反響は小さくなっていきます。定期的にレポートを確認しながら、反響が小さくなってきたと感じたら新しいものに移行させると、宣伝効果を持続させることができるでしょう。
3つ目は、個人でもTwitterをやってみることです。積極的にツイートするようにとまでは言いませんが、毎日チェックしましょう。そうすれば、最新のトレンドが分かります。また、ユーザーとして、どんな見せ方をされたら思わず引き込まれてしまうのかという感覚を掴むことができます。ユーザーとしての視点を確立し、それを自社商品やサービスのプロモーションに生かしていきましょう。