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Web上での広告効果を最大化するには、競合分析が欠かせません。情報が溢れる現代では、競合他社と差別化を図らなければ、せっかく出した広告も埋もれてしまうリスクがあります。そこで、他社の広告を分析するために非常に有用なのが「Meta広告ライブラリ」です。

しかし、Meta広告ライブラリがどのようなツールで、どう使えばよいか分からない方も多いかもしれません。本記事では、Meta広告ライブラリの特徴から広告の検索・確認方法、使用時の注意点までを詳しく解説します。

1. Meta広告ライブラリとは?

 

Meta広告ライブラリは、Meta社の製品やサービスに配信されている広告を検索し、その詳細情報を確認できるツールです。具体的には、以下の情報を確認できます。

 

・広告の掲載開始日

・広告クリエイティブの形式やデザイン

・配信されているプラットフォーム

・広告のリンク先ページ

 

Meta広告ライブラリは、配信広告の透明性を保つために提供されています。

 

Meta広告ライブラリはこちら

 

2. Meta広告ライブラリの使い方:広告の検索方法

 

Meta広告ライブラリは、FacebookやInstagramのユーザーに限らず、誰でも簡単に利用できるWebツールです。ここでは、Meta広告ライブラリを使って広告を探す手順を説明します。

 

2-1. STEP1:地域と広告カテゴリの選択

まず、Meta広告ライブラリのページ上部にある「広告を検索」フォームを使って、検索を開始します。

最初に、国・地域と広告カテゴリを選びます。これらはプルダウンメニューから選択できます。国・地域は、日本を含めた世界中の国や地域から選択可能です。ここでは、見たい広告が配信されている場所を選ぶようにしましょう。

広告カテゴリには「すべての広告」と「社会問題、選挙または政治関連」の2つのオプションがあります。一般的な広告を検索したい場合は、国・地域を「日本」に、広告カテゴリを「すべての広告」に設定するとよいでしょう。

 

2-2. STEP2:キーワードまたは広告主の名前を入力

次に、広告カテゴリの右側にある検索バーに、検索したいキーワードや広告主の名前を入力します。検索バーへの入力は、広告カテゴリを選択した後に行えます。

キーワードを入力してEnterを押すと、そのキーワードを含む広告が検索結果に表示されます。また、サジェスト機能を使って「このフレーズで完全一致検索」を選ぶと、キーワードが順番通りに含まれている広告のみが表示されます。

検索キーワード例

検索結果

マーケティング

文章や画像に「マーケティング」を含む広告を表示

デジタル マーケティング

文章や画像に「デジタル」と「マーケティング」を含む広告を表示

“デジタル マーケティング”

文章や画像に「デジタルマーケティング」という語順の通りに含む広告を表示

 

検索方法によって結果が異なるため、目的に応じて検索方法を使い分けることが大切です。

 

企業名を検索する際は、正式名称を正確に入力する必要があります。漢字やカタカナの名前を正しく入力しないと、検索結果に表示されないことがあるので注意が必要です。検索バーに入力すると、広告主の候補がサジェストされるので、その中から選択するのがスムーズです。

 

2-3. STEP3:フィルター機能で検索結果を絞り込む

 

広告の検索結果画面には、より目的に合った広告を見つけやすくするためのフィルター機能が備わっています。フィルターで絞り込める項目は、以下の6つです。

 

言語

・すべての言語

・利用できる各国の言語

広告主

・すべての広告主

・出稿中の広告主の各アカウント名から選択

プラットフォーム

・すべてのプラットフォーム

・Facebook

・Instagram

・Audience Network

・Messenger

メディアタイプ

・すべてのメディアタイプ

・画像

・ミーム

・画像とミーム

・動画

・画像または動画なし

オンラインのステータス

・アクティブと非アクティブ

・アクティブな広告

・アクティブでない広告

日付別インプレッション

・開始日と終了日で絞り込みが可能

 

これらのフィルターを活用することで、検索結果をさらに細かく絞り込み、自分が探している広告を効率的に見つけることができます。

 

3. Meta広告ライブラリの使い方:広告の確認方法

 

Meta広告ライブラリでは、検索結果の一覧から多くの広告情報を簡単に確認できます。ここでは、検索結果画面に表示される「広告の概要」と「広告主の情報」の見方を紹介します。

 

3-1. 検索結果画面で広告の概要を確認する

 

すべての広告を対象に検索した場合、検索結果画面で以下の情報を確認できます。

 

・広告の掲載開始日

・表示されている広告クリエイティブ(バナー・動画・テキストなど)

・広告掲載先のプラットフォーム(Facebook、Instagram、Audience Network、Messenger)

・広告のリンク先ページ

・広告タイプなどの詳細

 

また、広告主の名前にマウスカーソルを合わせると、広告主のWebページURLや「いいね」数も確認できます。

 

「社会問題、選挙または政治関連」の広告では、さらに以下のデータも確認可能です。

 

・広告がアクティブか非アクティブか

・推定オーディエンスサイズ

・推定消化金額

・インプレッション数

・広告を表示した人の属性(年齢、性別、地域)

詳しい指標や広告主の詳細情報は、「広告の詳細を見る」をクリックすることで確認できます。

 

3-2. 「広告の詳細を見る」から広告主の情報を確認する

 

「広告の詳細を見る」ボタンをクリックし、次に「広告主について」を選ぶと、広告主に関する詳細情報を確認できます。確認できる情報は以下の4点です。

 

・Facebookページの名前とカテゴリ

・認証バッジの有無

・広告主のページがあるプラットフォームとフォロワー数

・広告主の詳細情報

 

これらの情報を知ることで、広告主がどのようなプラットフォームを使用し、どれだけのフォロワーを持っているかを把握できるため、広告の配信戦略を立てる際の参考になるでしょう。

 

4. Meta広告ライブラリを使用する際の注意点

 

Meta広告ライブラリは、競合調査に役立つ便利なツールですが、使用する際にはいくつかの注意点があります。ここでは、Meta広告ライブラリを利用する際に知っておきたい5つのポイントを解説します。

 

4-1. 検索結果には配信中の広告のみが表示される

 

Meta広告ライブラリで表示される広告は、基本的に検索時に配信中のものだけです。配信が終了した広告や非アクティブな広告、出稿したばかりの広告は表示されません。

※非アクティブな広告が表示されるのは、社会問題、選挙または政治関連の広告のみです。

 

調べたい他社の広告がある場合は、配信中に情報を収集・保存することが重要です。出稿したばかりの広告については、少し時間をおいてから検索するとよいでしょう。

 

4-2. 社会問題などに関する広告は特別な扱い

 

社会問題、選挙または政治関連の広告は、通常の広告と異なり、配信期間外でも検索結果に表示されます。これらの広告は、配信終了後も7年間表示されます。

 

また、社会問題、選挙または政治関連の広告は、通常の広告よりも詳細な情報を確認できます。これは、Meta社が選挙妨害の防止と情報の透明性を確保するために行っている対策の一環です。

 

4-3. 実際の広告とは表示が異なる場合がある

Meta広告ライブラリで表示される広告は、実際の広告とは表示が異なる場合があります。たとえば、クーポン付きの広告は、実際にはクーポンが表示されますが、Meta広告ライブラリでは無効化されるため、表示されません。

また、広告クリエイティブに透かしを表示する設定がオンになっている場合、Meta広告ライブラリの検索結果で透かしが表示されることがありますが、実際の配信時には表示されません。

 

4-4. 検索キーワードを含む社名や画像などの広告も表示される

Meta広告ライブラリで検索すると、検索キーワードが社名や画像に含まれている場合、それらの広告も表示されることがあります。これは、広告のテキストだけでなく、社名や画像に含まれる文字も検索対象となるためです。

目的の広告を見つけたい場合、キーワードの選び方によっては、無関係な広告が表示されることがあるため注意が必要です。

 

4-5. 広告内容によってはアカウントが必要になる

 

Meta広告ライブラリは基本的に誰でも利用できますが、広告の報告や成人向けコンテンツの表示には、アカウントとログインが必要です。

 

まとめ

 

Meta広告ライブラリは、FacebookやInstagramなどに配信されている広告を検索できるツールです。地域と広告カテゴリをプルダウンメニューから選び、キーワードを入力するだけで広告内容を確認できます。広告が掲載されているプラットフォームやクリエイティブ、掲載期間などを把握することで、広告配信の戦略を立てるのに役立つでしょう。

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