デジタルマーケティングへの取組み、アフターコロナに向けて

2020年の年明け時点で、この春の状況を予想していた方はほとんどいらっしゃらないと思います。
新型コロナウイルスの影響で、経済はほとんど停止状態です。もちろんデジタルマーケティングの活動も、大きく減速しています。
現時点でいつ解決するのか目途が見えないため、デジタルマーケティングに携わる方も不安が大きいでしょう。
この記事ではそんな方に向け、「今やっておくべきこと」を提示できればと思います。
1. コロナ前と現在
新型コロナウイルスが暗い影を落とす前、2020年デジタルマーケティングで大きなトピックスになるだろうとされていたのは、次のようなものでした。
- ・AI
- ・IOT
- ・カスタマーサクセス
- ・DX(デジタルトランスフォーメーション)
- ・プライバシー保護
これ以外にも、たとえばSEOでは音声検索の普及が言われ、コンテンツではいよいよ動画が半数近くを占めるだろう、といった具合でした。
しかし新型コロナウイルスが感染拡大を見せる現在は、これらがほぼすべて停止してしまっている状態です。
2. これからの変化
多くのメディアは店舗ビジネスへの影響を報道しますが、一部の例外を除き傷ついていない業界などありません。先日おこなわれた調査では、マーケティング業界もほぼすべてに「影響がある」という回答となっていました。
新型コロナウイルスの感染拡大によるマーケティング活動(または、支援する活動)への影響はありましたか?

出典:新型コロナ感染拡大による仕事減。マーケティング業界の苦悩【緊急アンケート調査】(Agenda note)
当面の間は、デジタルマーケティングに割かれる予算が抑えられることが予想されます。
また新型コロナウイルスが厄介なのは、世界全体の問題ということです。そのため短期間で状況が回復することはまず見込めない、と考えておいた方がいいでしょう。
こうした異様とも思える社会状況は、決して頻発するものではありません。そのためマーケターの知識や経験、あるいは機械学習のデータとしてもあまりにもイレギュラーすぎて、今後役に立つものとはならないでしょう。この状況でかえって好調という業界でも、それがマーケティングの成果ではないのはわかっているため、今マーケティング分析をしても意味がない、という嘆きの声が聞こえてきます。
3. やっておくべきこと
こうした状況でまず考えるべきことは、「外に向かって新しい動きは抑える」というものです。もちろんリアル店舗からオンライン販売にシフトするなど、今の状況でも売上をあげる施策は必要です。
しかし広告費を大きく増額したり、新規施策をやるという時期ではありません。
このタイミングではむしろ、内部を整理する時間にあてる方が得策です。
その一つが「マーケティングのインハウス化」でしょう。とりわけ広告は、外部運用からインハウスにすることが適した分野といえます。
なぜならGoogle広告を筆頭に、これまで運用型広告と言われてきたものはAIが進歩しています。そのため最初の設定さえしておけば、日々のデータに基づきメディア側が最適な調整をおこなうようになっているからです。
つまりデジタル広告は、従来型の手数をかける運用が少なくなっているというのが実態なのです。
これに伴い、必要とされる外注先も変わってきています。
これまでは広告運用を任せる「業者」だったものが、一緒に目標達成を目指す「パートナー」となってきた、といえます。
別の言い方をすると、これまでの作業者としてのスキルと工数を求めていた外注先に対し、コンサルタント寄りの役割が求められてきています。
もちろんインハウスですべてをまかなうというのも可能ではありますが、外部パートナーを持つことのメリットはいくつもあります。
たとえばメディアに関する幅広く新しい情報は、専門会社の方が持っています。あるいは社内で提案を出す場合に、外部パートナーの助言を用いることで通りやすくなることもあります。
多くのクライアントに携わることで培ったノウハウを得られるのも、大きなメリットといえるでしょう。
私たちデジマールも広告運用ではなく、こうした外部パートナーとしての関りを各企業様に提供するようになっています。アフターコロナに向けての準備として、お気軽にご相談ください。