Search Engine Landが発表したSMXレポートには2021年以降の検索マーケティングのトレンドが書かれていました。今回はそのSMXレポートで明らかになった2021年以降のPPCトレンドについて解説していきたいと思います。2020年から新型コロナウイルスの蔓延によって人々の生活のオンライン化が進み、マーケティングにも大きな変化をもたらしました。インターネット広告費は増え、eコマースの売上高も急増しました。そして、この新型コロナウイルスによって生み出されたオンライン化の傾向は、ワクチンが普及した後もすぐに消えることはなく私たちの「ニューノーマル」になっていくと予測されています。
それでは今回、マーケターの皆さんはSearch Engine Landによって発表された5つのトレンドを把握していきましょう。
SMXレポートで明らかになったトレンド
積極的な競合分析
ここでは広告プレビューツールを使用してGoogleのオークション情報を積極的に調べる上に、その時期のトレンドを知ることを「積極的な競合分析」と呼ばれています。広告の入札が限界利益にあるならば、競合に最初の位置を取らせてしまい広告テストに取り組むべきなのです。利益にならなければ、放っておき、労力を抑え、競合に予算を使わせましょう。
プライバシーとアトリビューション
今後はGoogleが開発しているFLoCに着目すべきであると述べられています。個人をターゲティングしていたCookieが廃止され、新しくFLoCでは代わりにユーザーを同様の関心を持つ「コホート」に配置します。関心のグループのようなものがコホートです。その為、広告は個別のターゲティングから同様の関心を持つ集団にターゲティングされるという変化が生まれます。したがって、マーケターがユーザーデータの要求をし、データの透明性を確保することがこれまで以上に重要になっていくとこのレポートでは主張されています。
ステークホルダーとのコミュニケーション
クライアントやステークホルダーにとって、広告に何が起こっているか、どのように調整をしているのかを共有することは重要です。積極的なコミュニケーションを続けることは、状況が大きく変化した際にも、クライアントやステークホルダーの心配を和らげるうえで重要な戦略になります。その為、コミュニケーションのスケジュールをあらかじめ設定することが大切です。具体的な数字をいつ伝えるのかをクライアントが把握することは、クライアントのアカウントの理解につながります。このトレンドは当然のことのように思われますが、オンライン化が急速に進む今、もう一度注目すべきことなのです。
自動化
デジタル広告は日々自動化に移行しています。マーケティングの過程で自動化がクライアントを動かしているのです。以前は、マーケターは時間やコストの面から自動化に躊躇していましたが、現在進化する広告ツールをどのように使うことが出来るか理解し活用することが必要不可欠になっていきます。自動化の鍵はテストすることです。繰り返すことで良いソリューションを見つけ、結果的に時間を節約できステークホルダーとのコミュニケーションを新鮮に保つことにつながります。
Eコマースのフライホイール
新型コロナウイルスにより多くの消費者がEコマースの利用に移行していきました。上述したように今後ワクチンが行き渡った後でも人々はオンライン主体の生活を続けていくと予測されています。つまり、顧客がものを買うまでの道のりがより多様化していくということです。その為、今後のカギとなっていくのは、デジタルマーケティングのフライホイールを意識することです。本来機械部品であるフライホイールが回転力をエネルギーに変えるように、Eコマースのフライホイールも他のトレンドの影響を受けながら発展していくということです。
まとめ
ここまでSearch Engine LandのSMXレポートで発表されたトレンドについてみてきました。このように新型コロナウイルスで生み出されたトレンドだけでなく、マーケターには日々変化する状況を把握することが必要不可欠です。
今後もデジマールのシラバスでマーケターに必要な情報をキャッチアップしていきましょう。
参照: Key trends in PPC, reporting and analytics in 2021 and beyond