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Web広告には必ずよくクリックされる広告とそうでない広告があります。よくクリックされる広告はユーザーの興味関心を惹けている広告といえ、その多くはユーザーのニーズを正しく把握し、コンバージョン(CV)に繋がっているものが多いと思います。

しかし、そのよくクリックされる広告はどのように判断すれば良いのでしょうか。今回は広告のクリックを獲得できる効率を可視化するクリック率(CTR)という指標についてご紹介します。

※本記事は、Googleパートナー・Yahoo!認定パートナーである、デジマール株式会社が執筆・監修しているものです。

 

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1. クリック率(CTR)とは

クリック率(Click Through Rate:CTR)とは、Web広告を利用したマーケティングで、ユーザーが広告をどのくらいの割合でクリックしたかを示す指標です。

CTRは%で表され、高ければ高いほどユーザーにクリックされやすい広告ということになります。

CTRの意味と計算方法

CTRは「クリック数/広告の表示回数×100」という計算方法で求めることができます。

例えば、100回広告が表示されたうち、15回クリックされたとしたら、クリック率は15%ということになります。数値が高ければ高いほど、効率の良い広告ということになり、多くのユーザーを誘導できる広告を出せていることを示しています。

2. リスティング広告におけるCTRの重要性

リスティング広告は、いかにしてCTRを高め運用効率をアップさせるかがカギです。まずは、その重要度についての認識を深め、運用の際の指針に利用できます。

CTRは広告の品質スコアを決める大切な要素

CTRが高い広告ほどよくクリックされるということなので、集客力があり広告効果が高いと言えます。しかし、リスティング広告にはCTRが良い広告の優位性をより高める為の仕組みがあります。

その仕組みとは、広告の品質を10段階で評価する「品質スコア」という指標で、Google広告では「品質スコア」とYahoo!広告では「品質インデックス」と違う名称で呼ばれます。2つの指標の考え方は同じですので、ご安心ください。今回は品質スコアと名称を統一してご紹介します。

まず、品質スコアがどのようなものかを簡単にご説明します。品質スコアとはキーワード単位で広告の品質を10段階で評価され、評価が高いほど入札単価を低く抑えられ、広告の掲載順位を上げることができるというメリットがあります。その結果、CPCを安く抑えることが可能になります。つまり、品質スコアが高いほど、広告の効果改善に繋がると言えます。

その「品質スコア」を決める要素の1つとしてCTRが含まれており、CTRはリスティング広告において重要な指標と言えるのです。

3. CTRの改善方法

CTRが低い状態では、思うようにクリックが得られず、広告経由でWebサイトに訪問するユーザーが少なくなってしまい、商品の購入や会員登録など目標が達成できず、売り上げが伸びないという状態に陥る可能性があります。

こうした事態を避けるためにも、CTRの活用方法と改善の仕方を知るのは大事です。具体的にどんな施策を講じられるかをチェックしてみましょう。

キーワードに関連した見出しを設定する

広告とWebサイトとの関連性を高めることによって、より効率の良い運用ができます。そのための一つの改善方法としては、キーワードを広告の見出し文に含めるというのはとても重要です。

SEO対策としてもかなっているこの方法は、サイトもしくはページの中の重要なワードを強調するよう助けます。検索エンジンが注目するパーツでもありますので、重視している考えでの検索結果を押し上げるという効果も生み出します。

ユーザーの検索語句から検索意図を理解する

GoogleアナリティクスなどのWebサイト解析ツールを使用し、Webサイトに流入してきたユーザーの検索ワードを分析するのは非常に重要なステップです。それにより、どんな意図で検索を行い、自サイトにたどり着いたかということを理解できるからです。

多くのユーザーは、検索をする際に、メインワードにプラスして他のワードを入力します。たとえば、「マウス」というメインワードだけでなく、「マウス 最新 おすすめ」というように対象をさらに絞り込んだ検索をするのです。

そこで、ページの中でも、大雑把なワードだけでなく、より絞り込んだ内容にし、サブキーワードを適度に配置することが大事です。また、リスティング広告では、検索用のキーワードにこうした関連ワードを入れることで、ターゲットをより絞り込むことができます。

リスティング広告の場合は、「マウス」のように範囲が広いワードだと無駄なアクセスが増えてしまって、CTRを押し下げる原因となります。やり過ぎは良くありませんが、ある程度関連ワードを絞り込んで細かな設定にすることで、効率の良い運営ができるのです。

広告をキーワードごとにカスタマイズする

同じサイトだからと広告に使うキーワードを同一にしていると、CTRがかなり下がってしまいます。よりターゲットを絞り込む必要があるのです。

そのため、それぞれのページのメインワードと関連ワードを抽出し、それに応じて個別に広告を出稿するのがベストです。そうすることで、より広告表示回数を絞り込むことができます。そして、ユーザーとしてもより関心のある広告を見られるようになりますので、クリックするように促されるのです。

このために役立つのが、広告カスタマイザという機能です。ページごとに検索表示させるキーワードを選べるようになっています。もしくは、特定のキーワードごとに広告の表示設定を変えられる機能を持っています。

キーワード数は任意で選べるようになっていますので、メインとなるワードを先頭とし、その後ろに関連ワードを2、3付け加えることができます。あまり関連ワードを増やし過ぎると、表示回数自体が少なくなってしまいますので、バランスが大事です。

キーワードごとに広告設定をするのは、多少手間がかかりますが、それだけ効率の良い広告運営ができます。質の良いマーケティングを達成するためにも、こうした手間を惜しまないようにしましょう。

4. まとめ

広告を運用するためにも、自サイトへの誘導を効率よく行うためにも、クリック率(CTR)というのはかなり重要な指標となります。CTRが上がらないと、最終的な成果を示すコンバージョン率も上がってきません。

質の高い広告運用のための基本となる数値ですので、しっかりと分析して、問題か所があれば改善を図るようにしましょう。