2024年6月5日より、LINE公式アカウントにて「チャット開始機能」が追加されます。
これまで、LINE公式アカウントに友だち追加したユーザーの情報を確認したり、チャットを送ったりするには、ユーザー側から1通目のメッセージが送られてくる必要がありました。
この「ユーザーからの1通目の獲得」に工夫を凝らしてきたLINE公式アカウントのオーナーは多くいたと思います。
この度、LINE公式アカウントに友だち追加したユーザーに対して、オーナー側から1通目のメッセージが送付できるよう、機能追加が実施されます。
参考:LINEヤフー for Business|【重要】「チャット開始機能」リリースのお知らせ
「チャット開始機能」が実装されるまでの流れ
今回のアップデートは、2つのステップに分けて、段階的に実装されます。
ユーザー情報の閲覧が可能に(2024年6月5日)
2024年6月5日より、LINE公式アカウントに登録したユーザーの情報が閲覧可能になります。
閲覧できる情報は、LINEの表示名とプロフィール画像の2つです。
LINE公式アカウントのオーナーからチャット送信が可能に(2024年7月3日)
2024年7月3日より、LINE公式アカウントのオーナーから1通目のメッセージが送信できるようになります。
「チャット開始機能」の利用における注意点
LINE公式アカウントのオーナーにとって待望の機能ともいえる「チャット開始機能」ですが、利用に際していくつか注意点があります。
利用できるのは日本国内の認証済みアカウントのみ
この機能を利用できるのは、日本国内の認証済アカウントのLINE公式アカウントです。
広告や宣伝目的のチャットを送信することはできない
「チャット開始機能」は、次のような目的で利用をしないよう忠告されています。
- ユーザーが必要とする情報やサービスの提供と異なる目的で、理由なくチャットを送信すること
- 広告や宣伝目的でチャットを送信すること(例:新規サービスや商品の紹介、キャンペーンのお知らせなど)
これらの行為はLINE公式アカウントのブロックや通報の対象となる場合があるので、ご注意ください。
「チャット開始機能」のモデルケース
「チャット開始機能」を利用することで、例えば飲食店や理美容サロンは電話やメールの代替手段として、新規予約や内容変更などのコミュニケーションを店側から積極的に行うことができます。
また、不動産や士業では来店時にLINE公式アカウントを友だち追加してもらい、後日、LINEチャットを通じて詳細な資料を顧客にお送ることができれば、きめ細やかなアフターフォローができます。
まとめ
友だち登録したユーザーに対してすぐメッセージが送れない、ということを懸念点にLINE公式アカウントの利用を控えていた事業者様もいたことと思います。
外部ツールを利用すれば回避できる問題ではありますが、もちろん費用がかかります。
「外部ツールを使うほどLINE公式アカウントの重要度は高くないが、顧客体験の向上のためにLINE公式アカウントをビジネスに取り入れたい」と考えていた方にとって、今回のリリースは朗報ではないでしょうか?
LINE公式アカウントは、今後機能の拡充が期待されます。これまで手を出せていなかった方はこの機会にぜひチャレンジしてみてください。