LINE広告のパラメータ設定

松葉駿平

LINE広告を利用する際のポイント

いまや月間のアクティブユーザー数が8000万人を超えているLINE、そこに広告を配信・掲載することができるのがLINE広告です。SNSなど、コミュニケーションを目的としたサービス・アプリに展開するマーケティング手法の選択肢として、もっとも注目されているものといっても過言ではないでしょう。

何しろ8000万人以上の人が利用している場所に広告を打つことができるわけですから、うまくマーケティングを展開することができれば、その効果・メリットは計り知れません。しかも、LINEは幅広い年齢層が利用するコミュニケーションアプリとなっており、世代や性別を問わずアプローチする手段としても適しています。

ただマーケティングをできるだけ効率よく効果的に行っていくためには、精密なデータに基づくアプローチが欠かせません。「LINE広告をはじめたら一気にサイトのアクセス数が増えたぞ、成功だ」で済ませてしまうのではなく、実際にどれだけLINEから流入したのか、どれだけ売上アップに結びついているのかを細かくチェックしていくことが大事です。

それは、LINE広告をさらに役立てるにはどうすればよいのかを検討する手段ともなりますし、他の宣伝と比較することでWebマーケティング全体の効率や質を高めていくこともできます。例えば、同じ予算をかけているAとBの広告のどちらが成果を挙げているのか、どのアプローチがもっとも費用対効果に優れているのか、あるいは予算や労力の配分の再検討の手段としても重要になってくるでしょう。

LINE広告を利用する際には、このように細かい部分にまで目を配ってマーケティングに役立てていけるかどうかが重要なポイントです。

Googleアナリティクスとの連携

Webサイトの運営、そしてWebマーケティングの際にGoogleアナリティクスを利用している方も多いでしょう。無料で使えるにも関わらず非常に優れたサイト分析機能を備えており、マーケティングの成果を可視化した状態で効率や成果を確認することができるツールです。

じつは、LINE広告はこのGoogleアナリティクスとの相性があまりよくない面があるのです。通常の状態でこのツールを使っていると、LINE広告を見た人がLINEからどれだけWebサイトにアクセスしたのかを確認することができないからです。せっかく広告を貼って多くの人に見てもらう機会を作ったにも関わらず、具体的な成果を確認しにくいわけです。

googleアナリティクスにおいてはLINEから流入したアクセスは「direct」に分類されたうえで表示されます。ですから他のルートからアクセス・流入したものとゴチャゴチャになってしまい、LINEからの流入を把握することができないのです。

LINEに広告を出したことでこのdirectの数字だけが突出した多くなった場合には、その成果をある程度把握することができますが、やはりLINE広告からの流入だけを「分別」したうえで把握できる状態にしたいものです。

またこのような大雑把な数字しか把握できない場合、細かな情報を入手することもできません。例えばどんな時間帯に広告がクリックされているかなど、こうしたフィードバックを得てはじめて、更新の頻度や更新する時間などを細かく検討していくことができるというものです。

ただGoogleアナリティクスではLINEの広告からの流入を細かく把握できないというわけではなく、パラメータを設定し直すことで可能になります。Googleアナリティクスでサイト分析している企業・店舗でlineを使ったマーケティングを行おうと思っている方は、このパラメータ設定をしっかり行っておくようにしましょう。

設定方法は?

まずポイントとなるのが「utm_sourse」です。これは「参照元」といった意味を持ったもので、文字通り「どこから来たのか」をチェックするための設定に必要なものです。サイトへのアクセスがソーシャルメディアから来たのか、リスティングなど検索エンジンから来たのかを分析することができるわけです。LINEからの流入をチェックする場合には、このパラメータの値を「line」に設定します。

それから「utm_medium」。メディアの意味です。こちらは「social」の値に設定します。なお、このメディアに関してはほかにもさまざまな設定で認識させることが可能です。ソーシャルメディアではほかにも「social-network」「social-media」、メールでは「email」、参照リンクの場合は「referral」、自然検索流入の場合には「organic」などです。この設定をするときにはこれらも意識したうえで検討してみるとよいでしょう。

なお、LINEから流入の場合、投稿経由とメッセージ経由の両方が考えられます。それぞれを分類したうえで、できるだけ具体的な数字を把握したい場合には「utm_medium」の値をそれぞれ「message」「home」と設定しましょう。

もうひとつ重要なのが「utm_campaign」です。LINEで掲載したバナーや記事からどれだけ流入したのかを把握するのに役立つ設定です。具体的にどのバナーや記事から多くの人がサイトに流入したのかを把握することで、利用者の傾向を知ることができますし、より多くの人の目に触れてアピールできる記事やバナーづくりに役立ちます。

LINEを利用すれば必ずサイトの訪問者が増えるというわけではありませんし、アピール度の高い記事と低い記事が混在した状態で続けていると「無駄撃ち」が多くなってしまいます。利用者の傾向、どんな記事を読んだ人からサイトに訪れる可能性が高いのかを細かくチェックしたうえでLINEによるマーケティングの精度を高めていく必要があります。このコミュニケーションアプリを活用する上での重要なポイントとなってくるでしょう。

また、このパラメータ設定では複数のLINEのアカウントを運用している場合にも役立ちます。それぞれのアカウントごとの流入数だけでなく経路を把握することができるからです。例えば、それぞれのアカウントが別々の担当者によって運用されている場合、誰のアカウントの成果が高いのか、多くの流入者を獲得できていないアカウントはどういった点に問題があるのかを確認することができます。

良い部分はアカウント同士で共有しつつ、それぞれのアカウントごとに方向性やターゲティングに違いをもたせます。先述したようにLINEはさまざまな年齢層が利用していますから、うまくアカウントを使い分けることでより幅広い層にアピールし、サイト流入数アップに役立てることができるでしょう。

この設定では「どこからの流入を把握したいのか」によって設定が異なってきます。例えばlineの公式アカウントにしたい場合には「utm_source=lineat」に設定します。また複数のアカウントを運用している場合には「utm_campaign=liny」などです。どのような設定のもとでどこからの流入を確認したいのか、よく把握したうえで設定するようにしましょう。

なお、こうした設定においてはツールを利用することも可能です。例えばLINEのコンテンツ内のWebサイトurlを設定したい場合にはurl作成ツールが使用可能です。こうしたツールでは参照元やメディア、流入先となるWebサイトのurl、投稿の日付などを簡単に設定することが可能です。

例えば参照元をlineに、メディアをsocialに設定することで簡単に設定することができます。投稿の日付の場合、特定の日付に設定することでその日にどれだけサイトに流入したのか、どの日の投稿が多くの人に注目されたのかをチェックすることができるでしょう。投稿のマーケティング効果だけでなく、自分たちがターゲティングをしている人たちがどの曜日にLINEを利用しているのかを把握するのにも役立ちますし、どの曜日に投稿すれば多くの人に見てもらうことができるのかなども分析可能になります。

このような形でLINEからの流入を初期設定の「direct」から「social」にパラメータ設定をすることで、流入数をより細かく確認・分析することができるようになります。Googleアナリティクスでサイト分析を行っている場合には、忘れずに設定するようにしたいものです。

知っておきたい注意点をいくつか

設定するべきパラメータはそれほど複雑なものではなく、基本的な内容さえ覚えていれば問題なく行うことができるでしょう。ポイントとしては設定するパラメータの選択を間違えないこと、そして入力する文字を間違えないことです。文字数そのものはそれほど多くありませんが、間違えないように注意したいところです。

この文字入力に関してもっとも注意したいのが大文字・小文字の選別です。Googleアナリティクスでは大文字と小文字の区別が行われるため、パラメータの内部に大文字と小文字が混在している場合にはうまく機能しない恐れも出てきますし、同じ設定のつもりで入力したのに、区別されてしまうことでデータの管理が煩雑になってしまう恐れもあります。小文字で統一するようにしましょう。

それから先ほど触れたメディアの設定について「utm_medium」に続けて値を設定することでより細かな流入の状況を把握することができると書きましたが、ここでひとつ注意すべき点があります。先述した時にはソーシャルメディアからの流入を把握するために「utm_medium=social」と設定するとよいと書きました。またメッセージやホームでの投稿経由を把握したい場合には「utm_medium=message」「utm_medium=home」と設定するとよいとも書きました。

しかし後者に設定すると、今度はソーシャルメディアからの流入を設定できなくなってしまいます。LINEからのアクセスをソーシャルメディアからの流入として扱うためには「utm_campaign」とうまく組み合わせて設定していく必要が出てきます。

ですから、これまで挙げてきたバラメータひとつひとつの入力方法・活用方法を把握するだけでなく、それぞれの機能をうまく使いこなせたうえで、GoogleアナリティクスでLINEの動向をできるだけ細かく把握するための環境設定を行うようにしましょう。これがLINEを活用したマーケティングを有効に活用させていく上でのポイントとなりそうです。

短縮リンク化も視野に入れてみよう

このような方法でパラメータを設定してurlを作成した場合、アドレスが非常に長くなってしまうこともあります。そうなると、ユーザーがそのurlを見た時に不自然な印象を持ってしまい、「なにか情報が流れているのではないか」と不審に思われてしまいかねません。

今やほとんどの人が、ネット活用時の情報の流出や行動の把握が行われていることを知っています。それを知った上でサイトの訪問やオンライン上のサービスを利用していると言えるわけですが、それでもサイトを利用している時に「自分の行動がチェックされている」「自分がいつどんなサイトを利用しているのか把握されている」といった気分になるのはイヤなものです。あまり長く不自然なurlを使っていると「このサイトを使っているのが相手に筒抜けになっているのか」などと不審感を持たれてしまう恐れもあるのです。ネット上では当然のこととして行われているにも関わらず、悪い印象を持たれてしまいかねません。

そんなときにはパラメータつきのurlの短縮リンク化を試みてみましょう。ネット上には短縮リンク化を手掛けているサービスもあります。自社独自の計測システムなどでurl短縮ができる場合には、そちらを利用すればより効率よくこの作業を行っていくこともできるでしょう。

これらの内容を読んで「ちょっと難しい」と感じた場合には、もうひとつ手段があります。googleではURL作成ツールを公開しており、これを利用することで簡単にパラメータ設定を行ってくれるのです。もともとマーケティグ用にurlを設定するためのサービスですが、それだけに限らずいろいろな用途に利用することができます。

それほど詳細な設定は必要ない、あるいは設定作業を正確に行っていくための知識・スキルを備えたスタッフがいないといったケースでは、URL作成ツールを使うと便利でしょう。あくまで自分たちでできるだけ詳細な設定を行っていくことが前提ですが、こうした選択肢があることも頭に入れてくとよいかもしれません。

サイト分析は正確・精密におこなったもの勝ちです。もはやたくさんお金をかけて広く宣伝を打てば良いという時代ではなく、マーケティングの成果や進捗状況を細かくチェックし、つねに改善の余地を意識したうえでの業務が求められます。

そのためにもサイト分析による現状把握は欠かせません。「line広告を導入したのに分析結果によると期待したほどの成果が得られていない」ことを詳細に知ることができれば、その解決方法についても細かくアプローチすることができます。オンラインマーケティングでは、複数のフォーマットをまたぎながらターゲティングと情報収集ができるのが大きなメリットです。それだけ広く宣伝を打てるからこそ、それぞれに状況をこまめにチェックし、確認が必要ならそのための判断材料を用意することが大事なのです。

こうした点から見ても、Googleアナリティクスによるパラメータ設定でLINEからの流入状況を確認することは、オンラインマーケティングにおいて非常に意義深いものと言えるでしょう。

事業会社でSaaSのWebマーケティングに1年間携わったのち、デジマールに入社。TableauとIllustrator勉強中。趣味は料理。

松葉駿平

事業会社でSaaSのWebマーケティングに1年間携わったのち、デジマールに入社。TableauとIllustrator勉強中。趣味は料理。

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