LINE広告を始める前に

目次
line広告の始め方の基本はアカウント作成から
LINEに広告を掲載するためには、実際に出稿する前にいくつか手続きが必要です。まずはアカウントの作成が必要です。line広告の始め方の前に、ビジネスIDを取得しましょう。LINEビジネスIDのページに行くと、「LINEアカウントで登録」と「メールアドレスで登録」の2つのボタンが用意されています。もしアカウントを持っていなければ、メールアドレスを入力しましょう。そのメルアドにLINEビジネスID登録用のメールが届きます。そのメッセージの中にある「登録画面に進む」というところをクリックしましょう。
すると、「名前」と「パスワード」を入力するウィンドウが立ち上がります。入力して「私はロボットではありません」にチェックを入れ、「登録」をクリックすれば手続きは完了です。「登録が完了しました」というメッセージが画面に出てきます。もしそのまま手続きを進めるのであれば、「サービスに異動」というボタンをクリックします。
次に行うのが広告アカウントの作成です。管理画面にログインできたら、「LINE広告 管理画面」の項目の中にある「管理画面にログイン」をクリックしましょう。すると、LINEビジネスIDのログイン画面になりますので、先ほど設定したメールアドレスとパスワードを入力します。「新しい広告アカウントを作成」というボタンがありますので、こちらをクリックします。請求先情報や広告主情報、商材情報など、指定の項目を入力しましょう。メールアドレスを入力する欄がありますが、複数のアドレスを持っているのであれば、頻繁にチェックするアドレスを入力しましょう。登録情報に何か不備があった場合、そのアドレスから問い合わせがきます。ですから、迅速に対処できるわけです。
また、プロモを配信するためには、LINEの公式アカウントのIDがなければいけません。もし公式アカウントをまだ持っていなければ、開設手続きを進めましょう。この際、管理者の承認が必要です。「承認ページのURL」というところがありますので、これをコピーしてリンクを送ります。そして、承認をもらわなければなりません。
基本情報の入力画面では、広告アカウント名を設定する欄があります。これはアカウント内で表示される名称ですから、自分たちの名前ではなく、商材名なども含めてわかりやすい名前に設定するといいでしょう。
請求先の設定をする
lineでプロモを始めるためには、請求先も決めておかなければなりません。クレジットカードによる支払いに対応しているので、カードを持っているなら、こちらで支払うのがおすすめです。クレジットカードによる支払いの場合、カード情報を入力します。ですから、手元にカードを用意しておいた方が手続きもスムーズでしょう。ちなみに、登録できるのはMasterCardとVISA、JCB、アメリカンエキスプレス、ダイナースカードのいずれかなので、注意しましょう。
キャンペーンの設定をする
ここまででアカウントは開設できました。次のline広告のステップは、キャンペーンの設定です。LINEのプロモは3段階の構造で成り立っています。キャンペーンと広告グループ、プロモーションの3段階です。キャンペーンで何を行うか、プロモの目的や配信期間、配信予算の設定が含まれます。
プロモの目的は重要なポイントです。いったん選択してしまうと、後々変更できなくなってしまうので注意が必要です。目的は6つありますので、自分たちの用途にマッチしたものを選びましょう。
まずはサイトへのアクセスです。商品の購入や会員登録をはじめとした、コンバージョンを増やすことが目的の場合にこちらを選択します。
2つ目はサイトコンバージョンです。こちらはアプリを配信していて、インストール数を増やすためにプロモを打つ場合に活用されます。
3つ目はアプリのインストールです。こちらはすでにアプリをインストールしている人が対象です。アプリのユーザーの起動回数を増やしたい時には、こちらを選択するといいでしょう。
4つ目はアプリのエンゲージメントです。LINEの公式アカウントの友達の数を増やしたい時にはこちらが最適です。
5つ目の友だち追加は、LINE公式アカウントの友達の数を増やしたい時に使われます。
最後の目的が商品フィードから販売です。こちらを選択すると、ユーザーの商品閲覧履歴に基づき。最適化された配信ができます。ユーザー一人一人に合わせた配信ができるようになるので、宣伝の費用対効果もアップします。
キャンペーンの上限予算の項目には注意が必要です。予算設定には月単位と全期間の2種類が用意されています。また、キャンペーンの予算上限の設定は最低1万円以上になりますので、予算をどうするか、社内でしっかり詰めておきましょう。
グループの設定
プロモのグループ設定をここでは進めていきます。この中でターゲット設定ができます。こちらのターゲット設定は多種多様なジャンルが用意されているので、かなり細かく設定できます。ですから、ピンポイントで宣伝を届けることも可能です。国や地域、性別、年齢などの基本的な情報だけでなく、OSや趣味・関心なども選択できます。ちなみに、趣味や関心については実に18種類のカテゴリが用意されていて、その中から任意で選択できます。こちらを入力すると、推定オーディエンスのサイズが出てきます。この数を見て調整するのもおすすめです。
また、ここでは配信の設定もできます。配信先にはLINEとLINE広告ネットワークの2種類が用意されています。前者であれば、LINEサービスにだけ配信されます。後者を選択すると、LINE以外のアプリにも配信されます。ネットワークの場合、いろいろなアプリに配信されますが、特定のメディアに配信するような選択ができないので、その部分には注意しましょう。
始める前の注意点
lineでプロモを始める前に、いくつか注意すべきポイントがあります。まずは審査時間についてです。LINEの場合、他のメディアと比較して審査時間がかかると思ったほうがいいでしょう。どんなに短く見積もっても数日かかると思ったほうがいいです。特に期間限定商品の宣伝やキャンペーンのプロモを行う場合、その期間も考慮に入れて制作を進めなければなりません。もしできるだけ早く配信したければ、FBプロモを活用するといいでしょう。うまく進めば、即日で配信できるかもしれません。
LINEのプロモには独特のルールがあります。その中でも押さえておきたいのが、バナー20%ルールと呼ばれるものです。これは、テキストエリアは20%以下にしなければならないというものです。テキストについては他にも、タイトルは20文字以内や説明文は75文字以内というルールも見られます。ですから、いかに短い言葉でインパクトを与えられるかを考えないといけません。特に注意しなければならないのは、LINEニュースに表示する場合です。ニュースの場合、タイトルしか表示されません。20文字ですべてのことがユーザーに伝わるように、コピーを考え出す必要があります。
LINEのプロモの場合、入札も重要なポイントです。入札を左右する重要な要素になるのが、市場のトレンドや競合他社の動向などです。これらを把握した上で、配信面を切り分けていきましょう。市場のトレンドを加味したければ、配信場所ごとに何を訴求するか、使い分けを行うことです。どのようなユーザーが閲覧しているかを想定した上で検討する必要があります。また、商材によって配信場所の相性も変わってきます。思っているような効果がなければ、その配信場所を切り捨てるという対策も必要です。
新規ユーザーを獲得したければ、タイムラインを有効活用した方がいいです。タイムラインは他と比較して、新規ユーザーの獲得率が高いと言われているからです。タイムラインは、他のSNSと比較してもアプローチできるユーザー層が幅広く、しかもユーザーのアクション率も高いので、ユーザーの獲得につながりやすいでしょう。
一方、ニュースのユーザーを見てみると、自宅で見ている人が多いです。ニュースは時間的に余裕のあるときに利用しているケースが多く、じっくり内容を見る傾向も見られます。ですから、いったんプロモに興味を持ってもらえれば、アクションにすぐに移す人も少なくありません。ニュースを見ているユーザーは、他の場所と比較して購買意欲が高い傾向も見られます。例えば、新商品の販売情報などの即時性の高いコンテンツを掲載すると、大きな効果が期待できます。
NG商材について
LINEのプロモーションの始めるにあたって注意しなければならないのは、掲載できない商材がある点です。しかも、かなり多岐にわたってNG商材が指定されています。まずは宗教関連です。神社や仏閣はもちろんのこと、魔除けや運気がアップするアイテムの宣伝などもできないので注意しましょう。ギャンブル関連の宣伝もできません。このギャンブルにはパチンコなども含まれます。
さらに、アダルト系のコンテンツも宣伝できません。性的な商品サービスだけでなく、間接的に性的なものを想像させるようなものもNGです。例えば、性的表現が含まれている作品、精力剤などです。合法ドラッグであっても、媚薬効果など性的なものを連想させるものもNGになる可能性が高いです。いわゆる出会い系サイトも不可です。婚活サイトやお見合いパーティの募集なども、NG商材に含まれますので注意しましょう。アダルト系ではありませんが、産経用品の宣伝も認められていません。女性用の体温計や避妊具などが該当します。エステ系についてもNGです。
医療関係もNGになります。クリニックの他に、接骨院や鍼灸院、医薬品、医療機器なども含まれてきます。
タバコなどもNG商材に該当します。近年、電子タバコも日本で普及していて、使用している人も街中でよく見られますが、この電子タバコの宣伝もLINEでは認められていません。
LINEと競合するようなサービスの宣伝も認められません。メッセンジャーアプリの他、SNS、ニュースキュレーション、ゲーム、音楽アプリなどの宣伝も表示されません。オークションサイトやポータルサイト、掲示板、アフィリエイトサイトの宣伝も不可です。
これら以外にもいろいろとNG商材が出ています。LINEのホームページに記載されているので、引っかからないかどうか、始める前に確認しておいた方がいいでしょう。
条件付きで表示可能な商材もある
プロモの表示自体は可能でも、条件付きとなっている商材もありますので注意しましょう。いくつか具体例を紹介すると、アルコール飲料がその一つです。アルコール飲料自体は表示できますが、「飲酒は20歳を過ぎてから」という文言を入れなければなりません。最近では、アルコール度数1%未満という商品も出回っています。しかし、1%未満でもアルコールが含まれているのであれば、アルコールを含んだ飲み物である旨を記載する必要があります。
コンタクトレンズはプロモの表示が可能です。しかし、日本コンタクトレンズ協会で、宣伝するにあたっての自主基準を設けています。この基準に合致した宣伝内容でないと、審査で引っかかってしまう恐れがあるので注意しましょう。
人材派遣会社や古物商、通販サイトも宣伝可能です。しかし、人材派遣の場合、厚生労働省からもらっている届出番号を記載しなければなりません。古物商であれば、古物商の許可番号を明記する必要があります。通販サイトの場合には、特定商取引に関する法律の記載が義務付けられます。これらの内容は、LP内でなくても、会社のホームページに明記されていれば問題はありません。
まとめ
LINEでプロモーションを打つ場合、アカウントを取得したり、出稿したりと、いろいろなステップを踏まなければなりません。また、商材の内容によっては宣伝のできないジャンルもありますので、自分たちの商品やサービスが引っ掛かってこないか、確認をしておきましょう。宣伝そのものはできるけれども、文言の指定があるなどの条件が付く場合もありますから、実際に宣伝コピーを考える前にチェックしておいた方がいいでしょう。