LINE広告改善チェックシート

松葉駿平

オンラインマーケティングの成果を上げる基本中の基本

オンラインマーケティングにおいてはWeb上の宣伝合戦ともいえる状況の中でいかに他よりも多くの人の注意を引きつける宣伝ができるか、緻密な計画と精密な運用が求められます。コストの負担をできるだけ減らしつつリーダーや顧客を獲得することができるか、ここにコストや人員の面で大手企業には太刀打ちできない中小クラスの企業の突破口があると言えます。

つまり、オンラインマーケティングでは「量より質」を前提にした手法が求められます。おそらく多くの企業ではこれを当然のことととして受け止めているはずですが、意外に実践できているところは少ないのが現状です。テレビや駅構内など、多くの人の目に触れる場所で宣伝するようなコストをかけられないからこそ、オンラインマーケティングに活路を見出しているにも関わらず、多くの人の目に触れるオンライン上のSNSやサイトでマーケティングを行うというやり方をしてしまっているところも少なくありません。それではかかるコストが少なくなるだけで、やっていることは変わりません。費用対効果の面では、決してよいアプローチとは言えないでしょう。

ですから、オンラインマーケティングを展開していく上では、「どのフォーマットを拠点にするか」「どのターゲットをメインにするか」「ユーザーのニーズに答えられる情報やキャンペーンを提供できているか」といった面を細かくチェックしながら続けていく必要があります。企画・検討・準備まで効率を求めてしまうとネット上の膨大な広告に埋没して終わってしまいかねません。

しかもネット上には膨大な情報が集まっているだけにとどまらず、しかも情報の更新から注目されるトピックまで、目まぐるしいペースで変化しています。一度設定したマーケティングの手法が、いつまでも成果を挙げられるとは限らないのです。ケースバイケース、状況に応じてチェックしつつ改善をしていく必要があります。一度広告を売ったらあとは成果が上がるのを待つ、という形ではなく、とにかく動き続けながらマーケティングを行っていく。これがオンラインマーケティングを行っていく上での基本中の基本とも言えるでしょう。

そしてLINEを活用したline広告です。これを活用したマーケティング戦略はこれまで挙げてきた特徴をすべて備えていると言えるでしょう。アクティブユーザーだけでも8000万人に達していると言われている国内最大規模のコミュニケーションアプリだけあって、マーケティングのフォーマットとして非常に大きな魅力と可能性を持ち合わせています。しかし、逆に利用者が多いからこそ、ターゲティングを間違えてしまうとまったく成果が得られないといったケースに陥りかねません。

しかも、変化と移り変わりが激しいと言われるネット社会の象徴ともいえる面をこのコミュニケーションアプリは持ち合わせています。インパクトのある宣伝も時間が経過するとあっというまに古びてしまう恐れもありますし、他のライバル社のマーケティング戦略に押されてしまうといったことにもなりかねません。

うまく活用していけば非常に高い効果が期待できる一方、常に適切なアプローチができる環境を整えておかなければ「コストに見合わない」選択肢になってしまう恐れがあるのです。「多くの利用者がいるのだからLINEを活用すれば知名度アップ間違いなしだろう」などと甘い感覚で広告をはじめると、あっという間に厳しい現実と向き合うことになるでしょう。

line広告のチェックシートを作成しておこう

オンラインマーケティングにおいては、チェックするべき要項が多岐に及びます。しかも、一人の人間が担当するのは無理があり、通常はチームを組んで戦略的なマーケティングを行っていくことになります。その環境で継続して、チーム全員が同じレベルでマーケティングの質の維持や改善を目指してくためには、チェックするべき部分をできるだけ可視化しておくことが必要です。アナログ的な発想になるかも知れませんが、チェックシートを用意し、目で見て確認できるような環境を整えておくのがおすすめです。

そうすれば、スタッフの一人ひとりがひとつひとつのポイントを確認しながら作業を行っていくことができますし、引き継ぎもスムーズに行いやすくなります。「Aさんはここまで作業をやっておいたのだから自分はその先を担当すれば良い」といった確認をチェックシート一枚でできるのです。口頭での伝達では思うように進まないこともあるだけに、実際に導入すると意外に思うほど役立つことがわかるはずです。もちろん、実際に紙やノートなどに用意するのもよいですし、画像やテキストなどデジタル上のデータで作成しても問題ありません。

どのようなチェックポイントがあるのか?

細かい点に気を配りつつわかりやすいチェックシートを用意する、line広告を有効利用していくうえで必要なポイントを過不足なく網羅するのが第一です。

そのうえでまず重視したいのが、地域ターゲティングです。営業範囲、店舗・企業がある地域を土台にしたうえで、どの当たりの範囲内まで宣伝を配信するのかを設定することができます。この範囲の設定は、都道府県だけでなく市区町村単位での設定が可能です。

例えば、新しい広告を打とうとしたときにこれまでと同じ範囲でマーケティングを行うのか、範囲を変えるのかを確認した上で決めることになります。会社・店舗の知名度アップのための宣伝なら、できるだけ広い範囲のほうがよいでしょう。しかし店舗で販売している商品の宣伝となると、広い範囲ではあまり効果は得られないでしょう。

line広告では、半径を指定したうえで配信する範囲を決めることができます。市区町村単位に加えて、より柔軟な範囲を決めることができるわけです。ある市区町村の端の方に拠点を構えている場合、その市区町村だけでなく隣接する地域もエリアに加えたいところです。そんなときにこの半径を決める設定をすると、境界をまたいだ設定ができるようになります。

さらに、範囲を絞った上で配信対象を決めることもできます。「この地域に住んでいる人」「この地域で働いている人」「この地域に最近いた人」の3つを基本としつつ、これら一つだけ満たした条件、複数満たした条件で決めることができます。

つまり、地域ターゲティングにおいては「どの範囲で、だれに配信するか」をチェックしておくことがポイントになります。思ったほど効果が得られなかった場合、次回はもう少し対象を絞ってみる、といった改善策が可能になります。

それからユーザーの属性です。line広告において、もっとも重要なチェックポイントといってもよいかもしれません。若い世代が使っている印象が強いLINEですが、実際には非常に幅広い層の間で使われています。そうなると、どの世代にアプローチするかによってターゲティングの設定も、宣伝効果にも大きな差が出てくるわけです。

先程も触れたように多くの人の目に触れることだけではなく、自分たちの商品・サービスに興味をもってくれそうな人たちに、いかにピンポイントで情報を届けることができるかが勝負になります。

line広告では、ユーザー属性において性別だけでなく年齢層を設定することもできます。一番若いのが14歳以下、そこから5歳区切りで一番上が50歳以上まで設定されています。どの年齢層をターゲットにするのか、5歳単位で決めていくことになります。すべての投稿・広告を同じ年齢層にするのもよいですし、毎回細かく検討・設定することも可能です。例えば、若年層向けのサービスでも直接若い世代にアプローチする場合と、その親の世代にアピールする場合とが出てきます。こうした点も踏まえたうえで、チェックシートを用意しておきましょう。

さらに一歩踏み込んだターゲティングでは、単にチェックシートを確認してちゃんと実行できているかどうかを判断するだけでなく、毎回細かく検討した上で決めていくような環境づくりが欠かせないでしょう。

例えば、「行動」でターゲティングを行うことも可能です。テレビの視聴頻度がどれぐらいか、携帯のキャリアを過去2年以内に変更したか、wifiを利用しているか、好きなゲームのジャンルはなにかなどです。「こんな設定が必要なのか」と思うくらい、詳細な設定が可能です。

さらに、先ほど年齢による属性ができることについて触れましたが、踏み込んだ詳細な設定も可能です。例えば推定年収です。利用者のうち「収入上位51パーセント以下」「上位21~50パーセント」などから選択が機能です。ほかにも子供がいるか、携帯キャリアはどれを利用しているか、既婚か未婚かなどの設定もあります。

こうした情報はユーザーの行動履歴を元に決められます。ですから100パーセント正確な設定にはなりませんが、重要なチェックポイントとなるのは間違いないでしょう。

同じ会社の商品・サービスでも価格が異なるのはごく自然なことです。サービスの内容によって異なる料金で複数のプランを用意しているケースもあるでしょう。そうなると、料金が高いサービス・プランは比較的収入が多い層向け、安いのはリーズナブルな価格を求めている層向けといった選択も必要になってきます。

そこに既婚か未婚か、子供がいるかどうかなどの属性も加えると、毎回広告を出すたびに詳細な検討と設定をしたうえでの決定が欠かせなくなります。企業・店舗によっては「うちは比較的裕福なファミリー層に顧客層を絞っている」というケースもあるかもしれません。そうしたケースも含めてチェックシートに属性について決めておくべきポイントを用意しておきましょう。

そして、もっとも重要なチェックポイントといっても過言ではないのが、趣味関心ごとのターゲティングです。LINEは日常生活におけるコミュニケーションの手段として広く活用されている面もあります。それだけユーザーの日常生活と深く結びついた趣味・関心のデータが膨大に蓄積されています。ですから、どんな趣味をもっている人をターゲットにするかをあらかじめ明確にしたうえでマーケティングを行えば「届けたい人に届ける」というオンラインマーケティングの鉄則を実現しやすいのです。多くの人の目に触れる点をメリットとして挙げられることも多いline広告ですが、むしろこちらの方がメリットが大きいと言ってもよいかもしれません。

趣味関心の分野においても、line広告は非常に詳細な設定が可能になっています。「ゲーム」「ファッション」「趣味・ビジネス」といった定番のものから、「コンパクトカー」「ハッチバック」といったかなり絞り込んだ範囲まで用意されています。ですから、車に関心がある人をターゲットにしたい場合、「自動車」に設定して広い範囲に届けるか、「セダン」「スポーツカー」などに設定してある程度絞り込んで届けるかで、情報が届く範囲や対象に大きな差が出てくるのです。

オンラインマーケティングでは「できるだけ情報を求めている層に届くよう宣伝する」点と、「できるだけ多くの人の目に触れることも視野に入れる」に点のバランスも必要です。これまで前者を重視してチェックポイントを見てきた面もありますが、あまりに絞りすぎてしまうと情報が届くユーザーの数が少なくなってしまう問題も生じます。

こうして見てきただけでも、詳細なチェックポイントを踏まえたうえで入念に検討したマーケティングがいかに必要であるかがうかがえます。どれぐらいの範囲で、どの層にどれだけの情報を、どのように届けるのかをスタッフひとりひとりが把握した上で効率よく業務を行っていくのはなかなか難しいものです。そんなときにチェックシートを用意しておけば、確認するのも、検討するのも、改善するのも全員で共有しながら行っていくことができるでしょう。

ほかにも、line広告で使用できるオーディエンスリスト配信の選択などもチェックポイントに加わってきます。動画視聴オーディエンス、モバイルアプリオーディエンスなどです。「設定を制する者がline広告を制する」といっても過言ではないので、つねに改善の余地を意識した上でのチェックを欠かさないようにしたいものです。

事業会社でSaaSのWebマーケティングに1年間携わったのち、デジマールに入社。Tableau勉強中。趣味は料理。

松葉駿平

事業会社でSaaSのWebマーケティングに1年間携わったのち、デジマールに入社。Tableau勉強中。趣味は料理。

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