Instagram広告の運用引継ぎ

松葉駿平

Instagram広告を引き継ぐ側が準備すべきこと

Instagram広告の運用を部署の移動などで、別の人に引き継いでもらうこともあるでしょう。その場合、引き継ぐ側はマニュアルを作成しましょう。引き継いだ側として見れば、ルールがわからないとどのようにプロモーションを展開すればいいかわかりません。「このような場合にはこうする」ということが明確になっていると、やり方で戸惑うこともないですし、想定外の問題が起きて途方に暮れるようなこともなくなります。

 

運用マニュアルを作成するのであれば、いくつか押さえておきたい項目があります。まずは投稿ルールについてです。プロモを投稿するにあたって、いろいろとルールを設けているところも多いでしょう。例えばどのくらいの頻度で投稿するか、投稿する時間帯はいつかなど決めているところも多いはずです。投稿する時間帯はユーザーが最もアクセスするタイミングで投稿すれば、より大きな宣伝効果が期待できます。その他にも写真や動画を投稿する場合、ルールを設けているところも多いでしょう。ファイル形式や選定基準で決まりがあれば、そのこともマニュアルの中で明記しておくべきです。トンマナも決めているところが多いでしょう。投稿している人のキャラクターのことです。それまでそのアカウントでフランクな口調で投稿していたのに、フォーマルなキャラに急に変わるとフォローしている人も戸惑ってしまいます。また絵文字などを使っているかなども伝えておきましょう。

インスタグラムでプロモを打つメリットの中の一つに、ユーザーとの双方コミュニケーションの図れる点が挙げられます。Instagram広告を打つと、ユーザーやフォロワーがコメントを寄せてくれる場合もあります。その場合、どのように対応するかもマニュアルに盛り込んでおきましょう。投稿があれば、できるだけスピーディに返信したいところです。ところが中には返信に困ってしまうようなコメントが届いてしまうこともあります。もしこれを個人の判断で勝手に投稿してしまうと、トラブルに発展しかねません。ですからどのような対応をすべきか、明文化しておきましょう。どのようなコメントに対して返信すべきか、具体的にどのような内容の返答を作成すればいいかなどをマニュアルの中でまとめておきましょう。

コメント対応についても投稿同様、時間帯を決めておくのもおすすめです。就業時間外に対応しなければならないなど、引き継いだ人の負担を軽減することにつながるからです。

エスカレーションフローもマニュアルの中に含めましょう。エスカレーションフローとは、緊急時の対応の流れを指します。インスタでプロモーションをする際、ちょっとしたミスでトラブルが起こったり、最悪炎上したりすることもあるかもしれません。そのような場合の対処策がないと、担当する側も困ってしまいます。対応に手間取っていると、どんどん炎上して、企業イメージの悪化につながりかねません。考えられるトラブル事例をいくつか挙げて、なぜそうなってしまうのかの原因を指摘し、どう対応するか、自分たちだけで解決すべき問題か、社内で対処すべきかなど細かくフローを設けておくと何か困ったときに担当者がパニックにならずに済みます。

企業アカウントを中には複数人で運営するケースもあるでしょう。その場合には管理人一覧表をマニュアルに設けておくと親切です。一覧表があると、担当者が正しく分業できるからです。会社によってルールはそれぞれでしょうが、プロジェクトリーダーに主担当、サブ担当といった形で階層的にまとめておくと効率的に組織を動かせられるでしょう。ただ単に役職の一覧を掲載するだけでなく、組織図も併せて作成しておくとわかりやすいです。特に運営に携わる人数が増えれば増えるほど、誰がどこを担当しているのか、全体像が見えにくくなるものです。管理者と業務内容のリンクが理解できるようにマニュアルを作成するといいです。

引き継ぐ側が準備すべきこと

Instagram広告の運用を引き継ぐ側になった場合、上で紹介したマニュアルを見て作業内容を確認することが大事です。その他にスムーズな引き継ぎを実現するためには、まず与件を把握しておきましょう。今回引き継いだプロモのアカウントでどんな商品やサービスを取り扱っているのか、プロモの目的はどこにあるかなどを確認しておきましょう。さらに予算についても確認しておくべきです。スプレッドシートなどにまとめておくといいでしょう。特に複数のスタッフで引き継ぐ場合、情報を共有するためにもクラウドなどでファイルをまとめておいて、プロジェクトスタッフが閲覧できるようにしておきましょう。

マニュアルなどを見れば、ある程度自分で記入できる項目もあるはずです。できるところは自分で埋めていきます。しかしすべての項目を把握するのは難しいでしょう。もしわからないことがあれば、前任者に聞いておきましょう。このようにして、自分が担当している商品やサービスの運用を始める前にしっかり理解しておくべきです。

その他にも自分の担当する商品やサービスに関する、3C分析をするのもおすすめです。3C分析とは「Customer(顧客)」「Competitor(競合)」「Company(自社)」の3つの要素によって構成されています。この分析を進めることで自社製品だけでなく、競合相手や市場全体などよりマクロな視点で理解できるようになります。このようなポイントは引き継ぎの中で相手から伝えられることもあります。しかしマーケットの状況は日々変化しています。前任者から言われた内容と現状がずれていることも少なくありません。引き継がれたことをうのみにするのではなく、自分でも分析を進めて修正すべきところは修正していくと、より効果的なプロモ活動ができるでしょう。

与件を把握できれば、次は商材理解の工程に進みましょう。もしできれば自分が宣伝する商品やサービスを実際に購入して利用してみましょう。そうすることで提供する側だけでなく、利用する側の気持ちも理解できます。よりユーザーに寄り添った宣伝ができるはずです。例えば競合他社の商品とどこを比較して購入を決めたのか、最終的に何が決め手になったのかなど、購入する側に立ってみないとわからない情報を手に入れられます。ユーザーと同じ目線を持つことは、効果的なプロモをするために必要不可欠な条件です。

ただしどのような商品でもできることではないでしょう。特にBtoB商材の場合、実際に体験するにはさまざまな制約の伴うこともあるでしょう。その場合、実際に商品利用するのに代行する方法がいくつかあります。例えば商品が必要な人へのヒアリングです。例えば経理管理システムなどは自分たちではなかなか実際に利用できないでしょう。その場合、社内の経理の担当者に商品の特徴や問題点などについて聞いてみるといいです。

また実際に利用している人から情報収集してもいいでしょう。例えばクライアントや栄養部門の担当者にヒアリングをすることで、実際に自分で利用する代わりになるでしょう。またSNSをチェックすることもおすすめの方法です。SNSの中で自分が担当する商品やサービスについて投稿している場合もあります。その中のコメントだけでなく、投稿者の属性も可能な限り集めましょう。プロモをするにあたってのペルソナを具体的にイメージするのに役立ちます。

商材について十分理解できているかどうか、以下の3つの質問にきちんと答えられるかで確認することです。「商品のターゲットはだれか?」「ユーザーはどんな課題を抱えているのか?」「その課題を自社商品はどうやって解決するのか?」この3つの質問に答えられるようになれれば、引き継ぐ側としての準備は整ったと言っていいでしょう。

Instagramのビジネスアカウントに引き継ごう

中小企業など、自分のインスタグラムを持っていて、それをそのまま自社や商品・サービスの情報発信で活用している人もいるかもしれません。もしそうであれば、インスタグラムにはビジネスアカウントがあります。こちらに運用引き継ぎを行ったほうがいいです。ビジネスアカウントを持つことで、Instagram広告を簡単に投稿できるようになるからです。Facebookの広告管理ツールからインスタグラムに配信する方法もあります。しかしこれだと過去の投稿を宣伝するのは難しいです。ビジネスアカウントに引き継ぎをすれば、過去の投稿を簡単に出稿できます。その他にビジネスアカウントに切り替えることで、いろいろなメリットがあります。

まずビジネスプロフィールを掲載できます。インスタグラムのプロフィールのところに、住所や電話番号、メールアドレスを掲載できます。連絡先がプロフィールに明記されることで、プロモを売ったときにユーザーからのリアクションも多くなるでしょう。より大きな宣伝効果が期待できるわけです。

またインスタグラムインサイトも利用できるようになります。インサイトを利用すれば、プロモーションの効果などを手軽に分析できるようになります。ざっと見てもフォロワー数の推移やフォロワーの性別・年齢構成、オンラインの時間帯、反応の良かった投稿などの情報を把握できます。これらの情報を収集できれば、プロモの効果を簡単に検証できるでしょう。どこに問題があるか把握でき、今後の宣伝の改善のヒントが見つかります。

インスタグラムインサイトを見てみると、「インプレッション数」と「リーチ数」が表示されます。この2つの項目が同じ意味なのではないかと混同してしまう人も中にはいるようです。しかし両者には異なる意味合いがあるので注意しましょう。まずインプレッションとは、投稿が閲覧された回数のことです。一方リーチ数は投稿を閲覧したユニークユーザー数になります。もしかすると特定のユーザーが何度も投稿にアプローチすることもあるかもしれません。1人の同じユーザーが5回プロモを閲覧した場合、インプレッション数は5と表示されます。しかしリーチ数では1とカウントされるわけです。両者の意味合いを正しく理解できれば、より精度の高い分析ができます。

ビジネスアカウントへの移行の方法

すでに個人用アカウントを持っているのであれば、プロフィール画面からビジネスプロフィールへの引き継ぎ手続きは簡単に行えます。プロフィール画面の右上に「メニュー」ボタンがあるはずです。その中の「設定」ボタンをタップします。するとオプション画面に移行します。その中に「アカウント」というメニューがあるはずなので、こちらをタップしましょう。そのメニューのもっとも下のところに「ビジネスアカウントに切り替える」というボタンがあるので、タップします。

次にビジネスアカウントへの引き継ぎ画面になりますので、指示に従って「次へ」をタップして画面を進めましょう。まずはFacebookとのリンクを行います。自分のFacebookページを選択して「次へ」をクリックしましょう。これでお手持ちのFacebookとのリンクができますので、ビジネスのカテゴリを選択しましょう。自分たちに営んでいるジャンルに近いものを選択してください。最後にビジネスメールアドレスが表示されるはずです。そのアドレスに誤りがないか確認して、問題ないようであれば「完了」ボタンをタップしましょう。ちなみにビジネス情報をいろいろと設定しますが、これはのちにいつでも変更できるのであまり心配しないでください。

最後に自分のビジネスアカウントを確認しましょう。プロフィール画面に連絡先が正しく表示されているか確認しましょう。もし問題ないようであれば、引き継ぎ手続きは問題なく完了したことになります。そんなに時間はかからないはずなので、速やかに引き継ぎ手続きを進めましょう。

まとめ

Instagram広告の運用引き継ぎですが、引き継ぐ側と引き継がれる側、それぞれ準備を進めておきましょう。そうすれば、移行手続きもスムーズに進むはずです。どうすれば引き継がれる側が理解してもらえるかを考えてマニュアルなどを作成しましょう。一方引き継がれる側も自分たちが取り扱う商品について、詳しく把握しておけば、すぐに適切な情報発信が行えるはずです。

事業会社でSaaSのWebマーケティングに1年間携わったのち、デジマールに入社。TableauとIllustrator勉強中。趣味は料理。

松葉駿平

事業会社でSaaSのWebマーケティングに1年間携わったのち、デジマールに入社。TableauとIllustrator勉強中。趣味は料理。

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