Instagram広告を始める前に

松葉駿平

投稿者自身が撮影した画像やシェアしたい画像を投稿するSNS『Instagram(通称インスタ)』。このSNSにもたくさんの広告が出稿されるようになりました。インスタに出稿することのメリットを知ると、ペルソナに対する訴求力が高いコマーシャルを出せるようになります。更に応用を取り入れることで、購入率やサイト訪問率も高めることが可能です。この記事では、インスタでのプロモーション活動の始め方についてまとめました。

Instagram(インスタ)はFacebook社が提供するサービスで、画像投稿をメインとしたSNS(ソーシャルネットワークサービス)です。スマホから投稿できるサービスで、『now(なう・今)』をスマホ撮影した画像とともにタイムリーに発信できる手軽さが人気です。

インスタの特徴やメリット

インスタのメリットは、画像を投稿するとともにキャプションを挿入できるところにあります。文字数制限はほぼなく、伝えたいことも言葉で伝えられます。

SNSですので、もちろんツイッターのようにアカウントをフォローすることが可能です。投稿した画像にフォロワーがコメントを残すことができます。アカウントを持つ人同士の交流が楽しめるところも大きな特徴といえるでしょう。

写真だけではなく、1投稿10枚まで動画やイラストなども投稿可能です。利用者の中には、作成したイラストでストーリー性を持たせて投稿するなどの発信を始める人も見られるようになりました。

インスタ投稿の場合、動画は60秒まで添付可能です。また、リールやIGTVという機能を使えば、60秒以上の動画を投稿できるメリットがあります。

『タグる』を理解しよう

インスタでは、ハッシュタグをつけることでフォロー外の人とつながる可能性を高める文化があります。例えば現在の空模様を発信したい場合、投稿に『#イマソラ』とつけることでハッシュタグ検索が可能になります。インスタ内ではハッシュタグ検索が主流で、同じ趣味嗜好を持つ人を探す場合には、ハッシュタグをフォローするといった手段を使う人も見られます。

ユーザーの間では、ハッシュタグから画像などを検索することを『タグる』と呼び、トレンドを把握するための手段ともなります。

視覚から訴求できる媒体

インスタは画像を投稿できるSNSです。文章よりも画像がメインとなるため、視覚から訴求出来る媒体です。文章やハッシュタグ発信も大切ですが、キャッチーな画像や動画ありきで投稿することで、フォロワーが増えていきます。企業がプロモーション目的でインスタに参入する場合は、企業の魅力をトレンドにのせて発信していくことが大切になります。

ストーリーやライブ、リール(Reels)機能を知ろう

インスタには『ストーリー機能』も存在します。こちらは、24時間のみ掲示後消去されるもので、フォロワーのみ閲覧可能です。その時の瞬間的な気持ちを表示させるほか、突発的な告知などを紹介するために使われます。

ライブ機能は、文字通りリアルタイムで動画を配信できる機能です。ライブの閲覧者は、見込み客につなげていくことができるのでプロモーション活動をする際にはこのような発信も検討していきましょう。

リール機能は、スマホの全画面表示サイズで最大30秒までの動画を作成し共有できる機能です。正方形のインスタ画像とは違い、サイズが大きいほかエフェクトなどが使えるため、短時間の画像で遊び心を持たせた投稿ができます。

インスタのデメリット

インスタにもデメリットが存在します。それは、キャプションに投稿したURLはリンクされないといった点です。

ストーリーなどにURLリンクを貼れるのは、認証を受けたビジネスアカウントもしくは、1万人以上のフォロワーを獲得した個人アカウントのみです。企業としてアカウントを取得した場合はURLによる導線を作るために育てていく必要があるのです。逆に言えば、企業アカウントを育てていかなければ、出稿を重ねてもプロモーション活動は成功しない可能性があります。

また、シェアはできません。ツイッターでいうところのリツイートが仕様上できないようになっています。インスタ内では『リポストする』といわれることがありますが、これは、外部のアプリを介して行われている行為です。

インスタ広告とは

出稿したプロモーションは、インスタ内で配信することが可能です。一般的なSNS上に配信されるプロモーションとは異なり、ユーザーの投稿と同じような配列で配信されるため、ユーザーの目に留まりやすいメリットがあります。インスタの企業アカウントとの相乗効果も狙えます。

出稿のメリット

インスタ自体、ユーザーが特定の興味や趣味に関する情報収集の場としても利用されています。ハッシュタグ検索などを駆使するユーザーが多いため、興味関心を持つ属性を抽出しやすいでしょう。それだけではなく、Facebookと同じマーケティングプラットフォームを利用しているため、精度の高いターゲティングを利用することができます。

また、『映え』が期待できる画像や動画などを利用してプロモーションをすることや、ランディングページへ誘導できるようURLをプラスするなどの工夫を凝らせば、購入につながる可能性も高まります。

企業アカウントを利用すると、ショッピング機能を利用することができます。投稿した商品を購入ページにリンクさせることが可能です。プロモーションともリンクさせることで見込み客を増やせるほか、購入率を高められるメリットも生まれます。

広告の種類を知ろう

Instagramでは、ストーリーズ、フィード、発見タブのそれぞれにプロモーションを出稿することができます。ユーザーぞれぞれの興味関心に合わせて自動的に配信されるので、それぞれに応じた出稿用のフォーマット原稿を作っておくのもよいでしょう。

出稿用のフォーマットにはいくつかの種類があります。

動画広告

動画と音声の組み合わせで自社のプロモーションができます。ただし1分以内の動画がメインです。ユーザーが目にとめやすく、写真以外の魅力や特徴を紹介できます。

写真広告

1枚のみの画像とテキストのみで構成されたフォーマット。インスタの投稿のような感覚で伝えられます。このフォーマットには『コールtoアクション』表示が可能で、問い合わせコンテンツや公式サイトへの誘導ボタンやリンクが設置できます。集客のための導線を作りたい場合に便利です。

スライドショー

テキストを設置できるほか、動画や音声などを使って商品等のストーリーを伝えられます。決められた時間内で動きのあるADを作成できるメリットがあります。

カルーセル

1件の広告で最大で10枚までの画像や動画を表示可能です。 1つの動画や画像ごとにリンクを設置できます。複数の製品を紹介したい場合や、とある特定の商品に対して、魅力を深堀りして紹介したい場合に最適です。

ストーリーズAD

インスタのストーリーズで表示されるタイプです。スマホなどのモバイル閲覧者が見やすい縦型のフォーマットで表示されます。正方形表示ではなく、画面いっぱいに表示されるのでインパクト重視のプロモーションが期待できます。

コレクション

ユーザーの行動や興味関心に合わせて、企業がFacebook側に送信する商品情報のデータフィードを表示させるフォーマットです。このデータフィードを製品カタログと呼んでいます。この方法では、興味関心をもつ人に対し企業の商品などを広く浸透させることが可能です。

このほか、イラストレーターやインフルエンサー、フォロワー数が多い人に依頼して『#PR』を入れてもらったうえで広報活動をお願いすることも一案です。

企業アカウントを取得しよう

もちろん、インスタアカウントを持たなくてもインスタに広告を出稿することは可能です。しかし、多くのユーザーを獲得するためには、インスタユーザーに対するマーケティングも必要になるでしょう。Instagram広告を始める前に、企業アカウントを取得して魅力ある広告を発信するための情報を収集しましょう。

ビジネスアカウントの取得

はじめにスマートフォンアプリもしくはパソコン版(windows10のみ対応)のインスタアプリをダウンロードしましょう。しかしPCからはストーリーや投稿画像の閲覧のみ可能です。PC経由では画像投稿ができないので、専用のスマホを1台準備したほうがよいでしょう。

そして、Instagramのアカウントを取得します。アカウントを取得した段階では、個人や企業を区別することはありません。企業アカウントでも同様、スマホから電話番号もしくはメールアドレスを利用してアカウントを取得してください。

企業の公式アカウントかどうかの認証はInstagram社が行います。認証バッジが付きやすくなるよう、正しい情報やユーザーが分かりやすい情報を入力していきましょう。

Facebookページとリンクさせることが前提となりますが、プロフィールページからビジネスアカウントへの設定が可能です。アカウント取得後は「ビジネスプロフィールに切り替える」をタップし、各種設定すると広告出稿ができるビジネスツールが利用できるようになります。

フォロワーを獲得しよう

まずは、企業アカウントを育てていくことを優先させます。プロモーション活動を行いながら、定期的に商品等の投稿を行います。また『タグる』ことも怠らないようにしましょう。自社の製品をハッシュタグとともに投稿してくれたユーザーに『いいね』を押すほか、承諾を得たうえでリポスト投稿をすることも一案です。

自然とフォロワーが増えてくるので、地道にアカウントの更新を続けましょう。

運用に関しては社内で規定を設けておくことでトラブルを未然に防ぐことができます。アカウントを取得したときに、運用規定を設け社内周知を図ることをおすすめします。

プロモーション活動とともに、商品の紹介なども投稿で続けると、見込み客が付くようになります。

ペルソナを把握しよう

『タグる』ことで、購買層が浮き彫りになってきます。購買層を把握するために画像投稿キャンペーンなどを展開することもよいでしょう。またフォロワーの推定年齢層なども簡単に分析しておくとよいでしょう。このほか、ビジネスツールを駆使して投稿した画像のデータを分析することも忘れないようにしましょう。ここで、自社の製品のペルソナとインスタのペルソナに乖離が生じていないかを入念に確認していくことが大切です。

その結果、インスタでの出稿は自社にとってプラスなのかどうか結論づけることができるでしょう。費用対効果を高める広告媒体なのか見極め、継続を検討していきましょう。

出稿だけではなく機能も活用しよう

Instagram広告の始め方に関して、ポイントをまとめてきましたが、プロモーション活動を行うだけでは購入につながらないことも考えられます。積極的にハッシュタグをつけた投稿を続けることと、ハッシュタグをフォローし、承諾を得てからリポストをする方法などを続けていきましょう。

また、インスタ世代に合致する製品を販売しているのなら、フォロワーに向けてインスタライブを積極的に配信するほか、リールなどでウィットに富んだプロモーションをしていくことも一案です。ストーリーでは、商品クーポンとして利用できるパスワードを発表するなどの使い道もあるでしょう。インスタの機能をフル活用することで、企業の名前を大きく広げることができます。また、インスタアカウントが活性化していれば、社名が検索エンジンにも上位に上がりやすくなるので、アカウントは大切に育てていきましょう。

なお、インスタ広告の課金方式はCPM(Cost Per Mille)です。表示に対して課金されるうえ、1円から出稿できるメリットがあります。はじめはお試しで出稿し、感触をつかんでから積極的に運用していくなどの方向性を決めておくとよいでしょう。

まとめ

Instagram広告の始め方についてまとめました。ターゲティングが簡単でかつ出稿しやすいため、インスタユーザーが商品のペルソナに合致すれば見込み客につながりやすいメリットがあります。また、幅広いネット上のプロモーション活動と比べると費用も抑えやすいので、企業の費用対効果を追求したい担当者にもおすすめできる方法です。インスタのためのスマホを維持する必要があるなどのマイナス面はありますが、企業の存在を広く知らせるために最適な方法といえるでしょう。

事業会社でSaaSのWebマーケティングに1年間携わったのち、デジマールに入社。TableauとIllustrator勉強中。趣味は料理。

松葉駿平

事業会社でSaaSのWebマーケティングに1年間携わったのち、デジマールに入社。TableauとIllustrator勉強中。趣味は料理。

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