「インバウンドマーケティング」と聞いて、どういったことを連想するでしょうか。
訪日客をインバウンドと呼ぶため、こうしたユーザーに対する施策をインバウンドマーケティングと呼ぶ機会が増えているようです。
しかしデジタルマーケティングでのインバウンドマーケティングには、違う意味があります。
この記事では後者のインバウンドマーケティングについて、HubSpotがすすめる重要ポイントを中心に解説していきましょう。

インバウンドマーケティングの初歩

まずは、あるHubSpotを使っているデジタルマーケティング担当者の体験談を紹介しましょう。

数年前に某大手出版社が主催するセミナーに参加したところ、講師がインバウンドマーケティングという言葉を連呼しました。
デジタル領域の専門家ではない講師もこれだけ熱心に口にするのだ、インバウンドマーケティングはやはりいいものだと考えていましたが、どうも違和感があります。
よくよく聞いていると、その講師が言わんとしていたのは「これからのビジネスチャンスは、訪日客だ」ということだったのです。

それから時が流れ、東京オリンピックも近づいてきたことからインバウンドマーケティングといえば訪日客へのマーケティング、という理解の方が広まっているようです。

デジタルマーケティングでのインバウンドマーケティングとは、「ユーザーに見つけてもらう」ことを指します。
これは従来のセールスや広告をメインにした、「アウトバウンドマーケティング」の対義語になり、現代のユーザーニーズにマッチした手法です。

HubSpotの理論と実践

インバウンドマーケティングの具体的な方法は、自然検索からの流入です。
そのために、Googleに上位表示されるWebコンテンツを作成していきます。
このことからインバウンドマーケティングはSEO、と説明する人もいます。
しかし決して見つけてもらう手段を、検索エンジンという一つのチャネルに限定しているわけではありません。
ソーシャルメディアを使っての拡散もインバウンドマーケティングの代表的な手法です。

一方でHubSpotのすすめるインバウンドマーケティングは、見つけてもらうという部分だけに留まりません。
検索エンジンやSNSを経由してユーザーに見つけてもらうことは、とても重要です。しかし見つけてもらうことは、インバウンドマーケティングの最初のステップです。
HubSpotはむしろユーザーがサイトに流入した後に、「適切なタイミングで、適切な情報を出していく」ことの大切さを強調しています。
いくら集客しても、そのユーザーが顧客へと転換してくれなければ、ビジネス上の意味は持ちえません。

このプロセスの中で訪問からリードへ転換、さらにホットリードへと育てあげていくためのツールがマーケティングオートメーションです。
HubSpotの場合は最初に見つけてもらうこと(Webサイトへの流入)から、マーケティングオートメーションが得意とするホットリードへの育成まで、さらには営業やCRMの役割である顧客化やカスタマーサポートまでの機能を用意しています。
HubSpotがMAではなく総合プラットフォームといわれるのは、これが理由です。

まとめ

HubSpotはMAではなく、インバウンドマーケティングをおこなうためのツールというのを理解していただけたでしょうか。

HubSpotの解説するインバウンド手法

https://www.hubspot.jp/inbound-marketing

アウトバウンドの部分についてはHubSpotが提供するのではなく、提携代理店やコンサルタントがサポートしています。
私たちはインバウンドマーケティングに、これまでに培ってきたWeb広告を中心にしたアウトバウンドマーケティングを組み合わせることで、より成果を出せるデジタルマーケティング支援に取り組んでいます。
新しいマーケティング手法を取り入れていこうと考えている方はもちろん、インバウンドマーケティングやコンテンツマーケティングで思ったほど成果が出せていないという方も、ぜひご相談ください。