リスティング広告に出稿する業種にはサービス業、物販、あるいはBtoBなど、実にさまざまな種類があります。最近はオウンドが軌道にのるまでリスティング広告を出す、というケースも目立ちます。
インターネット上で完結する物販、つまりECサイトだと競争も激しく、どうすれば注文数を増やせるか、CPAを低く抑えることができるかに頭を悩ませているのではないでしょうか。
Google広告には「ショッピング広告」というものがあり、ECサイトではおすすめの手法です。
この記事ではGoogleショッピング広告の概要とメリット、そして通常のリスティング広告とは違うデータ部分の設定について解説します。
1 ショッピング広告について
Googleショッピング広告とは、検索したキーワードと関連性の高い商品情報を表示する、Google広告の1形態です。
画像はGoogleショッピング広告の公式ヘルプページより。
ECサイトのアクセスの大半は、スマートフォンからとなっていると思います。
スマホでのショッピング広告表示はカルーセル形式になっていますので、一行内で多くの商品情報を閲覧できます。
これはユーザーにとっても有意義です。
広告出稿者にとって、Googleショッピング広告は次のようなメリットがあります。
・画像が出るので、訴求力が高い。
・表示スペースが広い。
・cpcが低め。
・無駄クリックがされにくい。
一般的なリスティング広告は、タイトルのテキストなど訴求力のあるコピーで関心をひき、ページへと誘導します。これはこれで有効なのですが、やはり写真のパワーは強力です。
店舗で商品を選ぶ時には、そのパッケージに目がいくことでしょう。
ショッピング広告は、Googleの検索画面上でこれに近しい体験を与えてくれます。
また写真があるため、表示スペースも広くなります。単純に表示が大きければ、訴求力もアップします。
広告を出稿するという立場で見ると、cpcが低め、そして無駄クリックがされにくいということは大きな魅力です。
ショッピング広告の実績を見ると、テキスト入稿する一般のリスティング広告よりもショッピング広告のcpcはおおむね安くなります。
また価格も掲載されていることから、検索結果ページで比較検討もできるので「とりあえずクリックする」というアクションも少なくなります。
2 データの設定
ショッピング広告を出稿する際には、通常のリスティング広告と違う処理を入れる必要があります。
それが商品データの入稿作業です(データフィードの作成)。
設定作業はリスティング広告の管理画面ではなく、「Google Merchant Center」というショップ情報の登録と商品データをアップする画面でおこないます。
商品データの登録は、向かって左側の「商品」を選び、その中の「フィード」を選択します。
「+」ボタンで新規登録の開始です。
基本情報で販売国と言語を選んで進むと、商品データの登録画面が表示されます。
ここではGoogleスプレッドシートを選んで見ていきます。
次に進むと、新しいスプレッドシートを作成するか既存のスプレッドシートを使うかを聞かれます。
新しいスプレッドシートを選んで進むと、データをアップするための準備が整います。
スプレッドシートを開けると「テンプレート」というシートがありますので、そこに商品データを登録していきます。
入力項目ですが、「例」というシートに必須の項目や入力形式のサンプルがあります。これに従って入力していけば、商品データの登録は完了です。
商品データの登録後は、Google広告の管理画面でショッピング広告の設定をおこないます。
キャンペーン作成で、キャンペーンタイプの「ショッピング」を選んで進めていきます。
3 まとめ
ショッピング広告の設定は商品データの登録(データフィードの作成)が通常のリスティング広告と違うので手間のようですが、慣れればスムーズにいきます。
何より広告効果が高めなので、ECサイトを運営する事業者は実行しておきたい施策の一つです。
ショッピング広告は、大量の商品を扱うECでは 特に効果が出やすい広告です。
その分設定の手間、管理が煩雑になることがありますが、初期設定や運営が軌道にのるまでのサービスは私たちがサポートしますので、ショッピング広告になかなか手が出せなかったという方は、ぜひお問い合わせください。