Google広告には、スマホの公式アプリがあります。
しかしそれほど知名度がなく、使っているという人もあまり多くはないようです。
この記事ではGoogle広告の公式アプリ(以下「Google広告アプリ」)について解説していきます。
1 各ストアで配布
Google広告アプリは、App StoreとGoogle Playストアで配布されています。
■Google広告アプリの配布URL
App Store
https://itunes.apple.com/jp/app/google-%E5%BA%83%E5%91%8A/id1037457231?mt=8
どちらのストアでも、検索で「Google広告」と入力すれば出てきます。
iOS版はiPhone以外に、iPadとiPod touchにも対応しているとのことです。
2 インターフェイスと機能
実際にGoogle広告アプリをiPhoneにインストールしてみましょう。
インストールして初回起動したら、ログイン情報を聞いてきます。
ログインをすると、そのアカウントのGoogle広告管理画面が表示されます。
キャプチャはサンプルのアカウントなので数値が入っていませんが、稼働中のアカウントであれば当然数値やグラフが入ってきます。見た感じはパソコンの管理画面のダッシュボードに似ていますね。状況が一目でわかります。
スマホアプリなので、バーガーメニューになっています。
開くとこんな感じです。
「キャンペーン」や「請求とお支払い」など、数個のメニューが出てきます。
とてもすっきりした感じですね。
さてこのGoogle広告アプリですが、パソコンの管理画面と同じことがすべてできるというわけではありません。
実際にGoogle広告アプリの機能説明としてあるのは、次の機能のみです。
●Google広告アプリでできること(ヘルプページの掲載内容)
・掲載結果の確認
・キャンペーンや広告グループの一時停止、または再開
・予算、入札単価の調整
・キーワードの管理
・最適化案を適用する
キーワードの追加はできますが、キャンペーンや広告の作成といったことはできません。ここに書いてある通り、予算調整や一時停止、再開といったところまでです。そのためこのアプリのみでGoogle広告を運用することは、実質的に不可能な仕様となっています。
また最適化案の適用もうたわれていますが、アプリでは最適化案自体が表示されにくいアカウントもあるようです。
3 レビュー
さてスマホアプリですから、ストアのレビューが気になりますね。
Google Playストアでは4.3となかなかの高評価、一方App Storeだと1.5と、厳しい評価になっています(この記事を書いている2019年4月末のレビュー)。
低評価の内訳としては、やはり「できることが少ない」といった意見が目立ちます。スマホで広告運用をおこないたい人にとっては、物足りないアプリと感じられているようです。
4 アプリの使いどころ
このGoogle広告アプリですが、基本的には「確認用アプリ」です。
ですから使いどころとしては、オフィス外でのちょっとした確認といったことまでです。ノートパソコンを開くことができない場所やタイミング、というのが利用シーンでしょうか。
また機械学習をベースにした最適化案の提示ですが、Googleアナリテイクスのアプリが対話型でパソコン以上のことができるのに対して、Google広告アプリはできません。それどころかパソコンよりも案の提示数が少ないようなので、機械学習機能の実装もこちらのアプリではあまり進んでいないようです。
5 まとめ
Google広告アプリは運用ではなく、ちょっとした確認で使うツールというのが結論です。現在のところGoogleもアプリですべての運用ができるようにする、という考えは無いようです。
キャンペーンの一時停止や再開、日予算の変更といったことはできるので緊急時には役立ちますが、それ以外は変えられない機能もありますので、やはり十分とは言えないでしょう。
Google広告アプリは確認用として手元に持ち、もし運用の手が足りないようであれば、対応可能な外部パートナーも検討してみるといったことが必要です。