Facebook広告のレポート作成

松葉駿平

facebookには広告レポートという機能があります。プロモーションの効果を測定するのに重要な判断材料が得られますので、facebookで広告キャンペーンを行う際にはぜひこの機能を活用しましょう。

facebookの広告レポートでできること

facebookの広告レポートでは、さまざまなことができるようになっています。たとえば、パラメーターを選んで、広告のパフォーマンスをその選んだパラメーターに基づいて多様にカスタマイズすることが可能です。レポートの作成だけでなく、共有やエクスポート、配信設定などもできます。

広告レポートの機能によって、プロモーションキャンペーンを正しく管理し、定期的なレポートを作成するのに十分な情報が得られるようになるでしょう。また、自分でもレポートをカスタマイズして作成したり、並び替えやフィルタリング、内訳などの機能を駆使して、手間をかけずにカスタムレポートを作成したりといったことも可能です。

たとえば、特定のユーザーグループに対するプロモーションのパフォーマンスのみを週次レポートにまとめるといったことも可能です。この機能を活用し、レポートにまとめたい指標やターゲットグループをカスタムできます。また、作成したレポートは自分で管理するだけでなく、チームのメンバーと共有するための定期的な送信を設定可能です。

facebookの広告レポートを利用する前に

facebookの広告レポート機能を利用するには、facebookのビジネスマネージャのアカウントが必要です。ビジネスマネージャのアカウントを持っていないのであれば、まずはそれを開設しましょう。ビジネスマネージャとは、facebookの企業ページを管理するためのツールであり、誰でも無料で使えます。個人用のプライベートアカウントとビジネスを切り分けることができるのが便利な点です。

ビジネスマネージャのアカウントを開設

ビジネスマネージャのアカウントを開設する方法は簡単です。まず、facebookにアクセスし、ログインしてください。ログインできたら、次に「アカウント作成」ボタンをクリックします。作成画面で、企業名やメールアドレスなどの詳細を入力し、送信ボタンをクリックしたら、登録したメールアドレス宛てにメールが届くのを待ちましょう。

なお、ここで入力する企業名や氏名は、必ずしも正式な名称でなくてかまいません。ほかのビジネスマネージャアカウントで使用されている企業名は使用できないので、かぶっていて使用できない場合なども、適当な仮名で登録しておいて大丈夫です。

入力、送信の後、メールアドレス宛てにfacebookからのメールが届いたら、その中のリンクをクリックしてください。それにより認証され、ビジネスマネージャのアカウントが開設されます。

広告アカウントを作成

ビジネスマネージャのアカウントが開設できたら、次は、広告レポート機能を利用するために広告アカウントを作成する必要があります。自分のアカウントを持っていない場合は新規作成を行いますが、他人のアカウントにアクセスする場合は、その人にリクエストを出し承認をもらいます。ここでは、自分用のアカウントを新規作成する方法を見てみましょう。

まず、ビジネスマネージャのトップページにアクセスし、「ビジネス設定」というところから「広告アカウント」を選びます。「追加する」ボタンを押すと、アカウント名の入力を求められますので、指示に従って入力してください。入力できたら作成ボタンをクリックすれば完了です。

次に、支払い方法を設定します。先ほどのビジネスマネージャのビジネス設定というところから、今度は「支払い」を選びます。続けて「追加する」ボタンをクリックし、国や通貨などの請求先の情報と、クレジットカードの名義や番号、コードを入力してください。

facebookの広告レポートを使う

広告アカウントを作成できたら、ようやく広告レポートの作成が可能になります。広告レポートの画面に移動するには、メインメニューの「測定とレポート」に行くか、「キャンペーン」や「広告セット」などのタブのところでドロップダウンメニューから「レポート」を選んでください。前者の場合は続けて「広告レポート」を、後者の場合は「エクスポート」をクリックします。

次に、自分でレポートをカスタマイズして作成するか、テンプレートから作成するかを選びます。カスタマイズして作りたい場合は、「作成」ボタンを押して内訳を選び、データの表示方法を決めましょう。テンプレートから作成するには、その名前のボタンをクリックして、お好みのテンプレートを選びます。なお、テンプレートの名前部分にマウスオーバーすると、そのテンプレートで使われている指標が確認できます。

広告レポートのカスタマイズ

カスタマイズして作成する場合のカスタマイズ可能なデータ表示には、「内訳」、「指標」、「フィルタリング」、それに「アトリビューションウインドウ」を使います。

「内訳」では、表示させたい内訳を選んで、それに基づいてレポートを表示させることが可能です。選べる内訳には、レベル、時間、利用者データ、それと配信、アクションがあります。

レベルというのは、キャンペーンや広告、広告セットなどのことで、時間で選べるのは日別、週別、2週間ごと、月別等です。利用者データは、ユーザーの地域、年齢、性別などのデータのことです。配信とは、配信した時間帯、プラットフォーム、デバイスなどのことであり、アクションとは、ユーザーのリアクション、コンバージョンしたデバイス、動画のタイプなどを表します。

「指標」では、インプレッション数やリーチなどのパフォーマンス指標、「いいね!」やメンション、シェアなどのエンゲージメント、カートに追加などのコンバージョン、それに、目的や予算などの設定から表示したい指標を選べます。

「フィルタリング」の機能は、広告マネージャと同機能が使用可能です。デフォルトで「配信済み」にチェックが付いており、インプレッションを1件以上獲得している現在配信中の広告が表示されています。

レポートの編集

広告アカウントにアクセス権を持つ人は、広告レポートにてレポートの編集ができます。広告アカウントにアクセスして、広告レポートに進んでください。先ほどと同じように、カスタムで作成する場合とテンプレートを使用して作成する場合を選び、編集したいレポートを表示させます。

左側の「内訳」というタブではレポートの内訳が選べます。レポートの指標を見たい場合は、同じく左側にある「指標」タブを選んでください。フィルタリングでレポートを絞り込みたい場合は、テーブルの上部のフィルターのなかから追加します。

「ビューを変更」では、アトリビューションウインドウでの比較が可能です。デフォルトで設定されているウインドウがポップアップ表示されます。それプラス、複数ウインドウが表示され、それぞれクリック数や再生数が比較できるので、目的の項目を選び「適用」をクリックしましょう。

編集したレポートは、保存するだけでなく、エクスポートや自分宛てに送信ができます。送信する時間の設定も可能です。

レポートのエクスポート

先ほど編集して保存したレポートをエクスポートしてみましょう。.xlsxファイルや.csvファイルでのエクスポートが可能です。

「広告レポート」のページからドロップダウンメニューで「エクスポート」を選びます。「レポートを表示」をクリックすると、すでに保存しているレポートに対して、表示、コピー、削除が選択可能です。エクスポートする場合は、エクスポートしたいレポートを選んで「エクスポート」をクリック、移動後の画面でエクスポートしたいフォーマットを選びます。実行ボタンを押せばエクスポート完了です。

レポートで使用する指標について

facebookの広告レポートの基本的な使い方は以上ですが、広告のレポートを作成する際に必要になる指標についても押さえておきましょう。

広告の表示回数を測る指標

どんなに優れた商品をプロモートしていても、ユーザーに認知されなければ広告の意味がありません。せっかく広告を出すのであれば、できるだけたくさん表示されるように工夫しましょう。たくさん表示されれば、それだけ多くのユーザーに見てもらえる可能性が高まります。それにより、CTRやCVRのアップも期待できます。

その表示回数を知るための指標のなかでも代表的なのがインプレッション数です。インプレッション数とは一人のユーザーに表示された回数です。それに対してfacebookでのソーシャルインプレッション数とは、広告がソーシャル情報とともに表示された回数です。具体的には、「この広告に○人がいいね!をしています」といったユーザーとつながった情報が表示された回数のことで、この回数が増えるほどユーザーの購買意欲が高まるとされています。

ユーザーのリアクションを測る指標

表示回数が多くても、ユーザーに商品の購入などの具体的な行動を取ってもらえなければ効果の高い広告とは言えません。そのため、単に表示回数を知るだけでなく、ユーザーのリアクションを測るための指標もレポート作成では大切なポイントになります。ユーザーの行動にもさまざまな種類がありますが、大切なのはおもに以下の指標です。

実際にクリックされた回数を示すクリック数が第一です。広告のファンページでは「いいね!」の回数もクリック数に含まれます。

先ほど触れたソーシャル情報とともに表示された広告のクリック数を表すソーシャルクリック数も重要な指標です。この数値が高いほど高い成果が期待できます。

インプレッション数でクリック数の合計を割った数値がCTRです。CTRとは「Click through Rate」のことで、この指標が高いほどユーザーに興味を持ってもらっていることを意味します。

同じように、ソーシャルクリック数でソーシャルクリック数の合計を割った数値のことを、ソーシャルCTRと言います。「いいね!」などをしたユーザーと結びついているユーザーをターゲットにした広告についての指標ですので、この数値はCTRより高くなるものです。

アクション率も大切な指標です。アクションとは、広告に対するユーザーの何らかの反応のことで、ページに「いいね!」をしてくれるなど制作者が望む好意的な行動を取ってくれた人の数を、インプレッション数で割った数値で表します。

広告の成果を知るための指標

広告の目的とは、実際に自社の商品なりサービスなりを購入してもらうことでしょう。つまり、何回表示されてもどれだけクリックされても、最終的にユーザーに購入してもらえなければ意味がないということです。そのため、成果を知るための指標が重要になります。

広告の成果を知るのに有用な指標の一つが、コンバージョン数やコンバージョン単価です。コンバージョンしたユーザーの数、また、コンバージョンしたユーザー一人に付きいくらかかったかというコストを示した指標であり、プロモーションキャンペーンの成果を図るうえで非常に重要です。

レポートを作成したら分析も

facebook広告のレポートを作成したら、上記の指標なども参考に、期待通りの成果が得られているのか、それともそうでないのかをじっくり分析しましょう。もし効果がないようであれば、なぜそうなるのか要因を考えてください。

たとえば、facebookではターゲットを細かく絞り込めるのがメリットですが、あまりに狭い範囲に絞り込みすぎた場合、そもそもアプローチできるユーザー数が少なくなってしまいます。リーチの人数が1000人以下ではコンバージョンの獲得は難しいです。

また、そもそも広告自体がfacebookという媒体に適していない可能性もあります。たとえば、他の媒体で使用している広告を、そのままfacebookに流用した場合などです。facebookでは一般ユーザーが作るような自然なコンテンツが好まれますから、出稿の際にこのプラットフォームの特性に合わせて内容や見せ方を調整する必要があるでしょう。

このように、レポートを作成した後は、しっかり詳細を分析し、今後のプロモーションキャンペーンに役立ててください。指標が多くて迷ってしまいそうですが、ポイントを明確に絞ればどこを見るべきかは自然と定まるでしょう。

事業会社でSaaSのWebマーケティングに1年間携わったのち、デジマールに入社。TableauとIllustrator勉強中。趣味は料理。

松葉駿平

事業会社でSaaSのWebマーケティングに1年間携わったのち、デジマールに入社。TableauとIllustrator勉強中。趣味は料理。

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