Facebook広告の初期設定

松葉駿平

facebookに広告を出してみたいけど、そもそもどこから始めれば良いのか分からない。この部分でつまずいている人もいますが、実際に始めてみると作業自体はそれほど難しいものではありません。それでは実際に使っていくためには、どんなやり方になるのかを見ていきましょう。

facebookビジネスマネージャのアカウント開設と基本設定

すでにfacebookを利用している人ならその個人アカウントを使って広告の配信は可能ですが、多くの機能を活用していくならビジネスマネージャのアカウント開設が必要です。

この登録作業も特別なことは必要なく、会社名と氏名とメールアドレスを入力すれば進められます。より詳細な情報を登録するなら、会社の所在地やビジネスの電話番号、ウェブサイトがあるならそちらも入力してください。

ビジネスマネージャのアカウント開設自体は、これだけの作業で完了します。

続いてビジネスマネージャへページを追加します。これはアカウント開設後の画面で右上にあるビジネス設定をクリックし、そこから進めていくだけです。これはあくまでも新規で登録するためのものなので、すでに企業としてのページを持っているならそちらを登録すれば問題ありません。

準備作業はもうひとつあり、広告アカウントの作成が必要です。この作業もビジネスマネージャのページから進められるので、特に迷うことはありません。すでにアカウントを持っている場合はそのアカウントを追加できますし、別の人や別のビジネスの代わりに今回作成したアカウントを使用することも可能です。

新規でアカウントを追加する場合のアカウント名は任意で決められますが、わかりやすく管理できるものにしておきましょう。ここまでで準備作業は完了です。全部で3つの行程となりますが、それぞれの作業は数クリックと情報の入力だけで済むので、初めての人でも困ることは無い親切設計となっています。

アカウントを開設して最低限の土台は作れましたが、次にお金の絡む情報を始めとした登録作業が必要になります。

最初に行う重要な登録作業としては、支払い設定があります。実際に運用をし始めた際に料金が発生したら、どのように支払うのかです。この情報が登録されていなければサービスを利用できませんし、そのままにしていたらアカウントが停止される可能性もあるので注意しましょう。

登録作業はビジネスマネージャの右上にある「ビジネス設定」からスタートし、広告で使用するアカウントを選択します。その管理画面にある「支払い管理」をクリックして、「支払い設定」から「支払い方法を追加」と進んでいきます。ここでクレジットカードかデビットカード、PayPalなどの支払い情報を登録しましょう。

具体的なやり方をチェックしていこう

facebookの広告を設定する際には、その仕組みとなっている3層の構造それぞれに設定をしていく必要があります。最初に行うのは、その土台になるキャンペーンです。

キャンペーンタブをクリックし、その中にある「作成する」をクリックしてください。そこではキャンペーン名と購入タイプ(課金方法)とキャンペーンの目的を選びます。目的の中には色々な選択肢があるので、その中から現在の目的に合ったものを選びましょう。

とりあえず何かを選べば進められますが、ここでの選択が後のパフォーマンスに大きな影響を与えるので、しっかりとその目的に沿ったものを選ぶようにしてください。知名度を上げる、アクセスをうながす、購入をうながすなどで選択は変わるので、誤ったものを選択しないように注意してください。

次に広告セットのやり方です。ここではオーディエンス(誰に向けたものなのか)と配置場所、予算と期間について設定をしていきます。最初のうちは何が適切なのかが分からないかもしれませんが、慣れてくれば何を選べば良いのかも見えてきます。

それでも最初から雑に決めて良い場所では無いので、自分なりの考えで設定をしてみてください。実際にその設定で配信した結果を見て、効果的なのかどうかを判断していきます。上手くいかないようなら修正していきますし、上手くいっているようならどの要素が効果的だったのかを分析していき、最善の方法を学んでいくわけです。

オーディエンスでは、地域、年齢、性別、言語を選択します。年齢や性別などは絞り込むとピンポイントでの配信に繋がりますが、ピンポイント過ぎて配信数が少なくなる恐れもあります。それくらい絞り込んだ内容にするなら選ぶべきですが、まずは幅広い層に向けた設定をしておけば大丈夫です。

「詳細ターゲット設定」では、テーマに応じたキーワードを設定することで、より絞り込んだターゲットを決められます。こちらも用意されている選択肢から選ぶだけなので、それほど難しくはありません。

次に「配置」ですが、これは自動か手動かを選ぶだけです。自動の場合は配信システムが最もパフォーマンスの高くなる配置を予測してくれます。そしてそれに応じて予算が割り当てられるようになるので、よく分からないうちは自動を選んでおけば間違いありません。

手動はその名の通り、自分で配置位置を決定するカスタマイズ設定です。要領がつかめていない状態で手動を選んでも、失敗する可能性が高いので注意してください。そもそもシステムはどういう判断で配置しているのかを勉強するためにも、自動からスタートする方法が良いです。カスタマイズのやり方はまた別問題になるので、経験を積んでから改めて勉強していきましょう。

最後に「予算と掲載期間」です。1日あたり何円まで使えるようにするのか、そしてそれをどれくらいの期間継続するのかを決めていきます。この部分は多くの人が迷ってしまうところです。

予算をたくさん使えば配信料も増えますが、それで使ったお金を回収できるほどの効果が無ければ赤字が続いてしまいます。知名度を高めることが目的で、ある程度は採算度外視な状態で予算を決めているなら多めにした方が良いでしょう。

目安にはなりますが、facebookでは1セットあたり1日2,000円以上が望ましいとしています。ある程度の配信数が無ければ最適化も難しく、ちょうどそのラインの分かれ目となるのが2,000円ということなのでしょう。

この予算は上限であって、毎日必ず発生するわけではありません。配信状況によってはそれを下回る料金になることもあります。それはそれでシステム側から積極的に配信するものと判断されていないことになるので、内容の見直しが必要かもしれません。

最後にそれぞれの「広告」を作っていきます。

この作業は「アイデンティティ」のページから進めていきます。どんな画像・動画を使うのか、そこで表示するテキストについても入力していきます。

テキストではメインテキスト、見出し、説明が設定できます。メインテキスト以外は任意で入力する情報となっていますが、設定されていれば管理・運用のしやすさも上がります。またリンクの場合は、その移動先のURLも忘れず設定しましょう。「コールトゥアクション」では、遷移先URLでユーザーにどんな行動をとってほしいのかを選択します。

最初からどのような内容にするのかが決まっていれば、スムーズに進められるはずです。しかしそこで成功できる内容にできるのかどうかは、かなり大変な作業になります。わずかなスペースを使ってどれだけアピールできるのか、どうすれば目に付く内容にできるのかなどは試行錯誤が必要です。「こうすれば正解」と言えるようなものもないので、色々と変更しながら分析していきましょう。

facebook広告の運用で注意したいポイント

最初のうちは手探りで始めることになりますが、それでも知っておきたい注意点はあります。やり方をチェックするだけではなく、何をしたら上手くいかないのかという注意点についても知っておきましょう。

広告を出す際には、誰をターゲットにするのかは重要です。その際に気をつけたいのは、ターゲットとなるユーザー層の中でも購買意欲の低いユーザーを対象に考えることです。

すでに購入意欲などが高いユーザーを後押しする内容だけなら、それほど難しくありません。しかしターゲットでありながら消極的なユーザーをターゲットにすれば、元から購入意欲のあるユーザーにはより強い後押しになるのです。

大は小を兼ねるという言葉もありますが、購入意欲が最低レベルのユーザーへ訴えかける内容にすれば、それよりも上のユーザーは自然と引っ張られます。このことを意識してコンテンツの作成をしていきましょう。

地域設定をする際には、具体的な設定をするようにしてください。この設定を誤ると、無駄なコストが発生してしまうからです。

デフォルト設定では「この地域に済んでいる人、またはこの地域にいた人」になっているのですが、これだけを見るなら特に問題があるように見えません。しかしグローバルなサービスであるため、「この地域にいた人」が海外在住の人にも当てはまるケースが多いのです。

Webサービスなどのように海外にいても利用できるものを宣伝するなら逆に使えるかもしれませんが、ほとんどの場合は国内を対象とした宣伝を意識しています。そのため設定は「この地域に住んでいる人」にしましょう。

特にこれは料金形態を表示されるごとにカウントしていくタイプにしている場合だと、海外に住んでいるユーザーのところで表示されてカウントされてしまいます。提供する側にしても見る側にしても無駄なものになってしまうため、地域設定は細かく確認するようにしてください。

具体的にどのようなものを配信しようかというところでポイントになるのが、広告審査で落ちないようにするためのやり方です。

画像に含まれているテキスト量は20%までに抑えるようにしてください。テキストだらけの内容でも装飾によって効果的な内容にできますが、facebook側の審査基準ではアウトなので審査に落ちてしまう可能性が高いのです。

ズームして体の一部を強調しているような画像は使えず、実際にその効果が出るのか、期待できるのかといった曖昧な内容をテーマにするのもNGです。これはどんな商品・サービスを扱っているのかによっては気にする必要がないかもしれませんが、虚偽に近い内容になりかねない要素は含まないようにしましょう。

他にもfacebookのロゴを使う時の文字に注意する必要がありますし、成人向けコンテンツや暴力的なコンテンツは避ける必要があります。

扱う商品によっては抵触する場合もありますが、あくまでも配信してくれる媒体のルールに従う必要はあるので、この点はしっかり意識していきましょう。万が一審査に通ったとしてもリーチが抑えられることになるなど後からトラブルが起きる可能性もあるので、特に気をつけていきたいポイントです。

効果的な広告を出すためのやり方

初期設定を終えた後はいかに効果的な配信ができるのかを試行錯誤していくことになりますが、その際に覚えておきたいポイントがあります。

まずターゲットは固定しないことです。最初からガチガチに絞り込んでしまうと、いったいどの層に効果があるのかというデータが収集できません。扱うものにもよりますが、幅広いところからスタートして分析し、そこから最適化していけるようにしましょう。

データの分析をする時には、細かい部分まで徹底的に見ていくようにしましょう。ユーザーの年齢や性別などは確実に見るでしょうが、どの時間帯でどんなデバイスを使っているのかまで見ることで、また新しい情報が得られることもあります。さらにそれらのクリック率など、総合的なデータ確認と分析が効果的です。

広告の内容は、頻繁に変えていく必要があります。古いものだとシステム側が配信料を減らしてしまうからです。細かな変更でも良いので、2週間ごとのペースで更新していきましょう。良い結果を出せているならあまり変えたくないかもしれませんが、そのままの状態でも時間が経ったらどんどん効果が低下していくのです。

facebook広告のやり方自体はそれほど難しくありませんが、本格的に運用していこうとすると知らなければいけないことがたくさん出てきます。最初から上手くいく例はほとんどありませんし、上手くいったものでもそこへ至るまで何度も失敗を繰り返しています。失敗すると余計な出費になることを恐れず、勉強していきましょう。

事業会社でSaaSのWebマーケティングに1年間携わったのち、デジマールに入社。TableauとIllustrator勉強中。趣味は料理。

松葉駿平

事業会社でSaaSのWebマーケティングに1年間携わったのち、デジマールに入社。TableauとIllustrator勉強中。趣味は料理。

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