ビジネスモデルキャンバスとは?

目次
ビジネスモデルキャンバスとは?
ビジネスモデルキャンバスとは、ビジネスモデルを構築する上で必要な要素を分かりやすく図式化したフレームワークのことです。ビジネス(Business)モデル(Model)キャンバス(Canvas)の頭文字から、BMC分析と呼ばれることもあります。
ビジネスモデルキャンバスを構成する要素は、複数あります。例えば顧客に関する要素なら、年齢や住所、性別などで細分化する顧客セグメントに加え、顧客との関係性を示し、誰を優先的にサービス提供するかを決める顧客関係もあります。
商品に関する要素なら、商品の品質だけでなく他にどんな価値を提供できるかを分析する提供価値、そしてどのようなルートで顧客へ提供するかのチャンネルなどが挙げられます。
コスト面では、顧客へ提供された商品がどのように利益を生み出すのか、その仕組みを分析する収入構造、また生産販売の一連においてかかるコストの仕組みや最適化を分析する費用構造が要素となります。
またビジネスモデルキャンバスでは、企業に関する要素も挙げられます。例えば、企業が行う主活動に加えて支援活動など業務活動、ヒトやモノなど企業が保有しているリソースについての分析を行う経営資源、そしてアウトソーシングや取引先など提携先評価も含まれます。
ビジネスモデルキャンバスの活用事例
2009年に創業されてから瞬く間にサービスを拡大しているUberは、ビジネスモデルキャンバスを活用した事例として挙げられます。顧客的な要素では、ビジネスユーザーやマスマーケットを対象としてヘルプサービスやブログの自動化を行い、モバイルアプリを使った販売活動を設定しました。商品提供とドライバーはアウトソーシングした上で、Uberは運賃の一部を利益として得る収入構造となっています。ITインフラやマーケティング活動、そして幅広い支払い決済パートナーやリワードプログラムパートナーの協力を得たことで、ビジネスモデルキャンバスで分析評価したモデルが、実際の運営にも如実に活かされていることが分かります。
まとめ
ビジネスモデルキャンバスは、顧客の満足度やニーズという観点から、どのようなビジネスモデルを構築するべきかを分かりやすく分類して分析するフレームワークです。分析評価する項目は多いものの、幅広い視点で各要素を評価することで、確立するべきビジネスモデルを見つけやすくなります。