EFO

EFOはEntry Form Optimisation(入力フォーム最適化)の略で、Webサイトに設置した入力フォームをユーザーが入力しやすいように最適化する施策のことです。

会員登録や申し込みをコンバージョン地点とするWebサイトにおいて、フォームの入力は必須事項です。EFOは、Webサイトに訪問するすべてのユーザーに影響を与える施策であり、CVR改善に大きく寄与します。

EFOのポイント

EFOで対象となるポイントは数多く存在します。改善のポイントを見逃さないために、まずは4つのポイントを押さえます。

入力項目が多い

入力項目が多いとそれを見ただけで入力する気が失せるという経験は誰にでもあるかと思います。入力項目を精査し、極力減らしたうえで、表示範囲に入力項目は収まるような工夫が必要です。

例えば、入力項目が9つあり、表示範囲に収まらないのであれば、エントリーフォームを3ページに分けることで「入力項目が多い」という印象を抑えることができます。

また、郵便番号を入力することで住所が自動入力される機能のように、ユーザーの手数を減らす工夫があると、入力の負担はより小さくなります。

入力内容がわかりにくい

  • 「全角か半角か」
  • 「ハイフンは記入するのか」
  • 「必須項目はどれなのか」
  • 「パスワードの要件は何のか」
  • 「そもそもなぜこの情報を提供する必要があのか」

質問文の横や、解答欄の下あるいはプレースホルダに、「何をどのように記入するのか」の説明が必要です。

また、メールアドレスや電話番号といった個人情報は入力のハードルが高いため、「スパムメールは送信しません」「電話番号はお客様へのご連絡でのみ利用いたします」「個人情報は厳重に保護します」といった記述で、入力のハードルを下げる必要があるでしょう。

エラー表示がわかりにくい

エラー表示の改善は、エラーを起こさせない努力と同じく大事です。

どの項目はなぜエラーなのか、どのように入力すれば改善するのかを指し示す表現でユーザーを誘導します。

CTAの内容が不適切

CTAは、ユーザーの目に留まりやすく、またすべてのユーザーがクリックするという点で、EFOの中でも大きな影響を与えうる要素です。

  • マイクロコピー(CTA内の文言)
  • 位置
  • 大きさ
  • CTAの周りの補足説明

など様々な要素があり、ユーザー視点に立った時に、違和感がより少ない、クリックしたくなるようなCTAを目指します。

EFOに必須のA/Bテスト

ここまで紹介した項目はすべて大事ですが、どのような入力項目、入力内容、エラー表示、CTAが最適なのか、最初からわかるわけではありません。また、何がよいか決定するのはユーザーであり、社内の会議では答えが見つからないでしょう。

そこで、既存のエントリーフォームと、一部変更を加えた新規のエントリーフォームを準備し、それらの成果を比較する「A/Bテスト」の手法で、最適なエントリーフォームを見つけます。

エントリーフォームの入力項目、入力内容、エラー表示、CTAのいずれか一つを一部変更したうえで、ページ遷移率が向上していれば、よりよいエントリーフォームに近づいているといえるでしょう。